第200話 ノヴェラ/イン・ザ・ナイト~星降る夜のおとぎ話 を語る

ノヴェラ/イン・ザ・ナイト~星降る夜のおとぎ話 1980年発表。

ネクサスより「魅惑劇」でデビューした「ノヴェラ」は早くも2ndアルバムを発表する!この勢いは止められない!

ハード・ロック、ファンタジー、クラシカルなアレンジ、妖しげな世界観、ドラマ、そして長編。

「ノヴェラ」の意欲的な挑戦が、このアルバムを生んだ。

才能溢れる若者達の軌跡を辿り、思いを巡らすと聞こえてくる。あの調べが…

あの日、あの時、輝いていた日々

確かな手触りと共に甦るもの

回想のかけら

そして私達はこれから何処へ向かうのだろうか?

もはや過去にしか生きられないのか?

未来とは?

それを探す旅が人生か…

星降る夜に

〈NOVELA IN THE NIGHT〉

side A

1)星降る夜のおとぎ話

星降る夜に、オルゴールから「キラキラ星」が聞こえ…

突如ギターが切り裂く!ダークなリフが襲い掛かり、静かな夜は混乱に見舞われる!

変則的リズムに聞こえる3拍子で、ノヴェラ流ハード・ロックが突き進む!五十嵐久勝の特徴的なヴォーカルが素晴らしい!

~果てしない夢だけが~

8ビートに変わり、ドラマは展開する。面白い!

~静かな今宵を待てば~

何と!平山照継のヴォーカルが登場!微妙な歌唱力だ!

~不思議な事もあるよ~

静寂を取り戻し、五十嵐氏が優しく歌う。安らぎと包容を漂わせ、夜の不思議に溶けてゆく。

山根氏のギター・ソロから永川氏のシンセ・ソロへ、そして平山氏のギター・ソロへ。物語は紡がれる。

高橋よしろうのヴォーカルがユニゾンでキメのフレーズを歌う!

ハード・ロックをファンタジーにしてしまう所がノヴェラらしい。

2)フェアウェル

クラシカルで荘厳なイントロがカッコいい!そして疾走する!

~凍えそうな体を~

五十嵐氏のハイトーン・ヴォーカルが妖しく美しく、愛に破れた女を歌う!平山氏のメロディーとコード進行のセンスがやはり素晴らしい!

~ああ、風~

シンプルながら完璧なサビで、音楽の神に愛された才能を感じる。

永川氏のハードなオルガン・ソロからメロディアスなギター・ソロに繋がると、荘厳なクラシカル・フレーズが登場!もうカッコいい!そしてイントロのフレーズに繋がる!

五十嵐氏のヴォーカルが再び破れた愛を歌う!

~ああ、夢!~

ラストの音がピアノで打ち鳴らされ、次の「仮面」に繋がる。

3)仮面

~いまだ かつて~

妖しい。ピアノと五十嵐氏の歌声は内省的な世界に入り込む。

力強いバンドの音を伴い、五十嵐氏はハイトーンで狂気の舞台を演じる!

~語られた 魅惑劇~

もはや五十嵐氏の独壇場だ!他の誰がこの様な歌が歌える?!しかしこういう曲を作ってしまう平山氏の才能も凄い!

そして五十嵐氏の歌声は低音で歌っても妖しい。

ノヴェラならではの名曲。

4)ヒドラ伯爵の館

高橋よしろうのヴォーカルをフィーチャーしたハード・ロック。スリリングなイントロだ!カッコいい!

~赤く錆び付いた鉄の扉~

オドロオドロしい曲で、ハード・ロックらしい趣きがある。高橋氏のヴォーカルも個性的で唯一無二!

ギター・ソロはスローでメロディアスでハモりも加わる。そしてマーチング・ドラムに合わせて舞踊曲風のメロディーが飛び出す!

エンディングは爆発音も加わり激しく盛り上がる!

side B

5)回想のかけら

「劇団ノヴェラ」による舞台が始まる!さあ、みんな集まろう!

勇壮で明るい前奏曲に期待は高まる。

~淋しげなピエロ~

静かに五十嵐氏は歌い、物語が始まる。

懐かしいあの日、あの時、あのメロディー。誰の心にもある大切な風景、忘れる事のない思い出。それは記憶の中で美しく生き続ける。

~過ぎ去った昔に乾杯~

ノヴェラの音楽がさまざまな景色を描写し、私達を過去に連れて行く。

人それぞれ見える景色は違う。しかし誰もが胸を熱くするだろう。

貴方には何が見えますか?

輝いていますか?

笑っていますか?

泣いていますか?

記憶を巡る旅を終えた後、貴方の心にはどんな感情が沸き上がって来るのでしょうか?

〈回想のかけら〉

上演「劇団ノヴェラ」

6)リトル・ドリーマー

ハーフ女性による英語詩の歌。

星降る夜のおとぎ話は、安らぎと共に幕が降りる。

Good night !

〈NOVELA〉

五十嵐久勝:ヴォイス

平山照継:ギター

山根基嗣:ギター

高橋よしろう:ベース、ヴォイス

永川敏郎:キーボード

秋田鋭次郎:ドラム

NOVELA  In The Night を語る。

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トリスタン

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第199話 エイジア/詠時感~時へのロマン~ を語る

エイジア/詠時感~時へのロマン~ 1982年 発表。

ブリティッシュ・ロックの重鎮達が集まり、結成された期待のスーパー・バンド「エイジア」!これは凄い事になった!

キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、イエスの スティーヴ・ハウ、ジェフ・ダウンズ、ELPのカール・パーマーが集まり、スーパー・バンドを結成した!

〈エイジア〉

プログレ・ファンの期待と夢と希望を背負い、華々しくデビュー・アルバムを発表した!

〈詠時感~時へのロマン~〉

素晴らしいアルバムだ!オープニングが「Wildest Dreams」だったらプログレ・ファンの困惑はもう少し小さかっただろう。

しかし「Heat Of The Moment」で始まるこのアルバムは、見事なメロディアス・ハード・ポップとして君臨し、世界的な大成功を果たす!

これでいいじゃないか!ジョン・ウェットンが本当にやりたかった音楽で大成功したのだから。

しかしジョン・ウェットンは本当に素晴らしい声をしている!太く、深く、少しハスキーで倍音も含み、美しく伸びる。この世に二人と居ない巨匠だ。

なくなってしまって本当に悲しい!残念だ!まだまだ歌って欲しかった!そして今のキング・クリムゾンに合流して、「Starless」や「Fallen Angel」を歌って欲しかった!

そして勿論、スティーヴ・ハウ、ジェフ・ダウンズ、カール・パーマーの存在も圧倒的な魅力となっている!

〈ASIA〉

side A

1)Heat Of The Moment

重厚なギターから壮大に始まるが、美しいリバーブ処理によって洗練されたサウンドに仕上がっている。いい音だ!

メジャー・キーの美しいメロディーをのびのびと歌うジョン・ウェットン!闇を突き抜け、理想郷にたどり着いた歓喜の熱き瞬間!今まさに

Heat Of The Moment !

最高じゃあないか!コーラスも美しい!間奏の輝く様なキーボードの音も、この曲をハイセンスで格調高いモノにしている!

名曲!

2)Only Time Will Tell

オープニングのブラス・シンセから見事!これはヨーロッパの「The Final Countdown」に影響を与えているのでは?

そしてギターの美しいメロディーと音色も素晴らしい!スティーヴ・ハウ先生、この調子でお願いします!

ジョン・ウェットンが歌うのは哀愁のメジャー・キーで、何とも心に迫る!そしてそれを導く様なギターがまた心をつかむ!

そしてマイナーに変化したサビの素晴らしさはどうだ!分厚いコーラスと運命的な荘厳さを纏い、圧倒的な感動が押し寄せる!これは偉業であり、メロディアス・ロックのひとつの頂点と言える!

間奏の劇的なコード進行、メロディーも素晴らしい!

この曲が生まれただけでも「エイジア」はロックの歴史に永遠にその名を刻む事だろう!

英雄達に乾杯!

3)Sole Survivor

シリアスでカッコよく、ワクワクするイントロ。そして歌うジョン・ウェットンはAの高音を力強く伸ばす!ストリングス・シンセの様な声だ!

Sole survivor !

有りがちなメロディーだが、詩の響きがいいので、とても秀逸なサビになっている!

間奏の静かなキーボード、ワウのかかったギターも効果的!

4)One Step Closer

爽やかでキャッチーな曲だが、Aメロは結構こったメロディーで、こだわりが感じられる。

スティーヴ・ハウ先生のギターもいい感じだ!

5)Time Again

重厚なイントロ、煌めく様なギターの音色が素晴らしい!

暗めの曲だが、随所で小技が効いている。プログレらしくなってきた!ギター・ソロも素晴らしい!

side B

6)Wildest Dreams

スリリングなイントロだ!期待が高まる!ジョン・ウェットンのシリアスなヴォーカルもいい。

Wildest dream !

サビで希望と野望に溢れた明るいメロディーに変化!いいぞ!

イントロのフレーズをバックにスリリングなギター・ソロ!カッコいいぞ!

終盤でのキーボードの重厚なカッティングと、カール・パーマーの凄まじいドラムが曲を盛り上げる!

さすがにプログレの巨匠達だ!露骨にやらず、効果的に曲を引き立てる見事な手法!

7)Without You

シリアスで美しいバラード。ドラマのエンディング・クレジットが見えてくる。ジョン・ウェットンのヴォーカルは本当に素晴らしい!

間奏のフレーズがまたカッコいい!

スリリングなリズム、アンサンブルに乗るギター・ソロも最高!締めくくりの運命的なテーマ・メロディーがまた感動的だ!

エンディングも考え抜かれたフレーズが用意されている。

ドラマチックな構成でプログレ・ファンも納得の超名曲だ!

8)Cutting It Fine

変拍子のイントロから、マイナーのメロディーに展開。シリアスな曲調だ。

Cutting It fine !

サビのバックのメロディーもいい!

終盤で静かになり、ピアノから徐々にクラシカルで荘厳なキーボードが盛り上げる!美しい!ジェフ・ダウンズのセンスが光る!

9)Here Comes The Feeling

キャッチーなキーボードのリフから、バラード調のシリアスなヴォーカルが始まる!やはりジョン・ウェットンのヴォーカルは素晴らしい!

イントロのフレーズのサビが炸裂!キャッチー!

この曲も随所にプログレらしいアレンジが施されていて素晴らしい!

つまりこのアルバムは、80年代のプログレのあるべき姿を見事に表現している訳だ!さすがブリティッシュ・ロックの巨匠達だ!

つづく「ALPHA」「ASTRA」も文句無しの名盤だ!Aで始まりAで終わるタイトルが特徴です。「ARCADIA」とか作れば良かったのにね!

〈ASIA〉

John Wetton:Lead Vocal&Bass Guitar

Steve Howe:Guitars&Vocals

Geoffrey Downs:Keyboad&Vocals

Carl Palmer:Drums&Percussion

そしてジョン・ウェットンのご冥福をお祈り致します。

ASIA を語る。

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第198話 スティーヴ・ハケット/ヴォヤージ・オブ・ジ・アカライト を語る

スティーヴ・ハケット/ヴォヤージ・オブ・ジ・アカライト 1975年 発表。

「ジェネシス」からピーター・ガブリエルが脱退し、バンドは危機をむかえる。そんな中、制作されたスティーヴ・ハケットの傑作1stソロ・アルバム!

長い歴史を持つバンドは、その途中で様々なトラブルに直前する。そしてそれを乗り越えて偉大な存在となる。

「ジェネシス」の歴史もまたしかり。

ピーター・ガブリエルの脱退は大事件だった。いや普通あり得ない!まさかである!

残されたメンバーはソロ・アルバムを制作する。

「ジェネシス」の大切な音楽的要素はスティーヴ・ハケットだった、という事が明確になった。

とは言うものの、このアルバムの音楽は「ジェネシス」そのものではなく、現在まで長きに渡って続く、他の誰でもない「スティーヴ・ハケットの音楽」なのである。

それは目も眩む程の圧倒的完成度を誇るシンフォニック・ロックで、ソロ・アーティストの範疇を越えたクオリティーである!

スティーヴ・ハケットの恐るべき創造性の翼は解き放たれた!

〈Voyage of the Acolyte〉

side one

1)Ace of Wands

ドラムのフィルインからスリリングなジャズ・ロック風のサウンド!変則的リズムで息をもつかせぬ展開!

宝石の様な12弦ギターのアルペジオから、笛の音色のキーボード(?)が高速アルペジオ!そして鐘の音とコーラス・メロトロンがファンタジーの世界に連れて行く!

何と夢のある音楽だろうか!平山照継氏も影響を受けたのかな?

そしてスローパートから激しいギターのストローク!シンセ・リードがファンタジックなメロディーを奏で、スティーヴ・ハケットのモジュレーション系ツインリードが登場!

場面展開も激しく、この1曲の中にドラマが詰まっている!さすがの力作で、聞き応え抜群のオープニング!

2)Hands of the Priestess Part 1

もの悲しいアルペジオに続いて、幽幻なメロトロンが湧き上がる。あたり一面に妖気が漂う。

そして美しいフルートが蝶のように舞う。それは安らぎと不安を感じさせるメロディー。私の心は魔法に掛かったよう。恍惚とした時が流れる。

そしてスティーヴ・ハケットのヴォリューム奏法のギターが入れ替わる。さみしいメロディー。

夢のまた夢のように繰り返し、消えてゆく…

3)A Tower Struck Down

何か邪悪なモノが忍び寄る。重苦しい雰囲気だ。「うる星やつら」のBGMを思わせる。

「ピンク・フロイド」の「On The Run」風のシンセが暴れ回る!効果音も出て来て如何にもだ!

不安なメロトロンが湧き出たかと思うと、さみしいベースがポロンポロンとひとり呟く。

4)Hands of the Priestess Part 2

安らぎと不安のフルートが再び現れると、続いてオーボエが明日への希望を奏でる。心が洗われるメロディーだ。

蝶のようにフルートが舞い、ギターが「Ace of Wands」のクライマックスに登場したメロディーを優雅に奏で、寄り添う。

ため息が出る程美しい…。

5)The Hermit

悲しいアルペジオ。そしてスティーヴ・ハケットの内省的なヴォーカル。今ではプログレを代表するブリティッシュ・ヴォイスのひとりとなった。

美しい12弦ギターとジョン・ハケットのフルート。チェロの音色もさりげない。

オーボエが「スノー・グース」の様な情景を見せ、心が溶けてゆく様な郷愁感が漂う。

スティーヴ・ハケットの描いた心の風景はどこまでも美しい。

side two

6)Star of Sirius

安らかなアルペジオに乗せオーボエが歌い、フィル・コリンズの歌声も続く。英国の香りが漂い、何とも幻想的だ。妖精が辺りを翔んでいそうな雰囲気。

16ビートのリズムがスリリングに刻まれ、フィル・コリンズの歌声と一体になる。さすがに「ジェネシス」を感じる。

静けさを取り戻し、美しいアルペジオとシンセサイザー。不安が忍び寄り、ただならぬ雰囲気。

するとオーボエが「Hands of the Priestess Part 2」の明日への希望のメロディーを奏でる!心が洗われるようで感動的だ!

再び美しいアルペジオとシンセサイザー。

16ビートが刻まれ、フィル・コリンズの歌声が柔らかに流れる。シンセ・リードが合いの手で登場する。スティーヴ・ハケットのモジュレーション系ギターも躍動する。

2度ブレイクが入り、輝きの12弦ギターが挿入される。手がこんでいる。

フィルのヴォーカルとスティーヴのギターが仲良くシンフォニーを奏で、消えてゆく。

美しい詩と音楽による物語に心を委ねる。素晴らしいひとときだ。

7)The Lovers

現在までライフワークのように続くクラシック・ギター。心を癒す演奏に心を奪われる。

そしてなにやら、フルートか何かの逆回転が、幽霊のように漂い消えてゆく。

8)Shadow of the Hierophant

荘厳なシンフォニック・サウンドが響き渡る!コード進行も感動的だ!

クラシック・ギターのアルペジオに乗せ、サリー・オールドフィールドの女神の歌声が降臨する!何と美しい!メロディーもあり得ない程美しい!完璧だ!

再び荘厳なシンフォニック・サウンド!

再びサリー・オールドフィールドの女神の歌声!本当に素晴らしい!

そして再び荘厳なシンフォニック・サウンド!

サリー・オールドフィールドの女神の歌声に天使のフルートが寄り添う!

そして再び荘厳なシンフォニック・サウンド!

スティーヴ・ハケットのタッピングが魔法のうねりを起こし、リード・ギターは優雅なツインリードの羽を広げる!

グロッケン・シュピールの様な音がさみしげに響き渡る。

〈最終章〉

ヴォリューム奏法のギターは3つの音で和音を奏で、コードを劇的に変化させて行く!小さな音はやがて大きく荘厳に!

メロトロン、シンセサイザー、鐘の音は響き渡り、ドラムは激しく打ち鳴らされる!

グレート・エクリプスの時がやって来たのだ!

自らの恐るべき創造性の翼を解き放ったスティーヴ・ハケットは、「ジェネシス」であと2枚のアルバムを発表した後、脱退する。そしてソロ活動へ。

途方もない枚数のアルバムを発表した今も、その才能の泉は涸れる事はない。

ブリティッシュ・ロックの巨匠。

恐るべし…

INSTRUMENTATION

STEVE HACKETT:Electric&Acoustic Guitars, Mellotron, Harmonium, bells, autoharp, vocal, effects

John Hackett:Flute, Arp Synthesizer, bells

Mike Rutherford:Bass guitar, Bass pedals, Fuzz 12strings

Phil Collins:Drums, vibes, percussion, vocals

John Acock:Elka Rhapsody, Mellotron, Harmonium, piano

Sally Oldfield:Vocal

Robin Miller:Oboe, Cor Anglais

Nigel Warren-Green:Solo Cello

STEVE HACKETT/Voyage of the Acolyte を語る。

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第197話 アルカトラス/ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール を語る

アルカトラス/ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール 1983年 発表。

あのグラハム・ボネットが帰ってきた!ギターは何と新時代のヒーロー、イングヴェイ・マルムスティーン!

マイケル・シェンカー・グループでの活動が不幸にも短命に終わってしまったグラハム・ボネット。

しかしあの怪物ヴォーカリストは帰ってきた!ニュー・イングランドのメンバーと、あのイングヴェイ・マルムスティーンを従えて!

「アルカトラス」の登場はセンセーショナルだった!新しい風が吹くのを感じた!時は今まさにへヴィ・メタルの新時代!

そしてニュー・ヒーロー「イングヴェイ・マルムスティーン」の登場!

それはあの時代を生きたファンの心に、強く刻み付けられた!

思い出すとワクワクする!

しかし歳をとるとどうしても古いモノに執着してしまう。まあ、そういうブログです。

〈No Parole From Rock ‘n’ Roll〉

side A

1)Island In The Sun

明るいキーボードのリフが新時代の到来を告げていた!そして、

グラハム・ボネットの絞り出すハイトーン!怪物の様なパワーは健在だ!

爽やかなコーラスに乗ってサビのメロディーが空を突き抜ける!そして、

イングヴェイ・マルムスティーンのクリアで正確で美しいメロディーのギター・ソロが躍り出る!今聞いても本当に素晴らしいソロだ!

曲のクレジットはグラハム・ボネット、イングヴェイ・マルムスティーン、ジミー・ウォルドーになっているが、グラハムが歌詞を書き、ジミー・ウォルドーがリフ、コード進行を作り、イングヴェイが歌のメロディーを書いたという事だろうか?

この曲を1曲目にしたのはプロデューサーの意向らしい。さすが判っている。

永遠の名曲!

2)General Hospital

不思議な雰囲気を持った曲で、暗いメロディーで始まる。中間部のコード進行はイングヴェイがまず使わないモノで、やはりジミー・ウォルドーによるモノか?

サビで闇から突き抜けた感じが気持ちいい!

グラハムのハイトーンも素晴らしい!

ギター・ソロ・パートの後、ヴォーカルが入って来てもまだ弾き続けるソロが印象的。

3)Jet To Jet

いきなり「レインボー」の「Spotlight Kids」のリフが始まる!さすが!

曲が始まるとイングヴェイらしい曲調。しかし「Spotlight kids」のベース・ラインが出てくる。

怪物グラハム・ボネットも苦労する驚異のハイトーン・ナンバーで、マーク・ボールズあたりに歌わせるべき曲ですね。

ギター・ソロの頭でテープの速回しの様なツインリードが凄い!そして「スコーピオンズ」の「Virgin Killer」のメロディーが出てくる!

突っ込みは置いといて、とにかくカッコいいナンバーだ!名曲!

4)Hiroshima Mon Amour

イントロのコード進行、アルペジオ、ギター・ソロは、破壊された楽園を見事に表現していて心に迫るモノがある。

そして単純だが印象的なリフ!切れ味鋭い!

忌まわしい原子爆弾の悪事をグラハムは暴き出す!非戦闘員を大量虐殺するという国際法違反!人類史上最悪の犯罪を!

またしても限界ギリギリのハイトーンの連発!オー、クレイジー!

ギター・ソロはイントロの逆コード進行、歌のバッキングに乗り吹き荒れる!そしてオルガン・ソロ!それは悲劇に対する怒りの叫びの様だ!

グラハムは悲しみのメロディーを歌う!

Hiroshima !

腑抜けた日本人の代わりに…。

5)Kree Nakoorie

これは凄い曲だ!何て曲を作るのか!ほとんど危ない宗教だ!

へヴィーなリズム、大地を揺るがすうねり、暗いメロディー!

これが「Stargazer」に対する返答なのか?

イングヴェイのセンスはぶっ飛んでいる!

だが名曲!

side B

6)Incubus

クラシック・ギターから壮大なバンド・サウンドへ。オーケストラによる演奏が容易に想像出来るインスト曲だ。

これが本来のオープニング予定曲だったのだろう。

7)Too Young To Die, Too Drunk To Live

活きのいい3連符のハード・ロック!前曲に続きオープニングを飾る予定だったナンバー。

正統派のカッコ良さがあるが、「Island In The Sun」よりは地味かも知れない。

ギター・ソロの出だしのアルペジオは印象的。

ライヴのオープニングとして脚光を浴びた名曲。

8)Big Foot

ヒマラヤの雪男の曲か?イントロのミュート・アルペジオのリフはカッコいい!

そしてやはり曲は暗い。異様に暗い。コーラスの響きも暗い。ギターのメロディーも暗い。

でも名曲!

9)Starcarr Lane

イントロの美しいツインリード!「ジューダス・プリースト」の「Rock Hard Ride Free」を思わせる!

振り絞るグラハムのハイトーンが印象的!

イングヴェイの哀愁のメロディーが存分に堪能出来るナンバーだ!

10)Suffer Me

哀愁のバラードだが、何故こんなにハイトーン?パワーヴォーカル?

歌い出しが、小節のどの部分から始まるのかいまいち良くわからない。

突っ込みは置いといて、素晴らしいバラードだ。

やはりイングヴェイの哀愁のメロディーが存分に堪能出来るナンバーだ!

★~★~★~★

アルバム完全再現ライヴは本当に素晴らしかった!

しかし今「アルカトラス」は訳のわからない事になっている!ドゥギー・ホワイトの「アルカトラス」?!

新曲はともかく、昔の曲はダメでしょう。

〈ALCATRAZZ〉

Graham Bonnet:Vocals

Yngwie Malmsteen:Guitars

Jimmy Waldo:Keyboads

Gary Shea:Bass

Jan Uvena:Drums

ALCATRAZZ / No Parole From Rock ‘n’ Rollを語る 。

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第196話 ジャーニー/フロンティアーズ を語る

ジャーニー/フロンティアーズ 1983年 発表。

名作「エスケイプ」に続く期待の新作は、さらに凄い事になった!圧倒的完成度を誇るアルバム「フロンティアーズ」登場!

ジャーニーはアルバムを発表するごとにクオリティーがどんどん上がって行く!「エスケイプ」も素晴らしかったが、この「フロンティアーズ」は本当にいい曲ばかりじゃあないか!

しかもハードな曲が増えている!

そしてスティーヴ・ペリーの歌声はさらに太く、深く、ハスキーさも加わり、円熟味が出てきた。本当に素晴らしい!

世界にはスティーヴ・ペリーにそっくりに歌えるヴォーカルが何人かいるが、彼等が真似出来るのは前作「エスケイプ」までで、円熟味が出てきた本作「フロンティアーズ」以降の曲は誰にも真似出来ない!

そう、誰一人として真似出来る訳がないのだ!

ここで唯一無二のスティーヴ・ペリーの歌声が確立されたのだ!

ニール・ショーン、ジョナサン・ケインも本当に素晴らしい!ジャーニーの黄金時代と言えるでしょう!

〈FRONTIERS〉

side A

1)Separate Ways

あのキーボードの音が聞こえて来たらもうクライマックス!そしてへヴィーなバンドが加わり最高潮のまま曲は始まる!本当に凄い名曲だ!

スティーヴ・ペリーは運命的メロディーを力強く歌う!カッコいいなあ~!

Someday love will find you !

サビも分厚いコーラスで圧倒的だ!

ニール・ショーンのギターも曲の真髄を表現していて素晴らしい!

I still love you girl !

後半の鬼気迫る雰囲気がまたカッコいい!

No !

終わり方も完璧でシビレる!

ヨーロッパの「The Final Countdown」と並んでメロディアス・ハード・ロックの最高峰と言えるでしょう!

2)Send Her My Love

「Who’s Crying Now」と並んでAOR風バラードの傑作!イントロの優雅で美しいメロディーが心を締め付ける!

そして何と哀愁のある曲だろうか?ヨーロピアン・ロックの曲でも滅多にないレベルのメロディーだ!というかジャーニーの曲は、アメリカのバンドで在りながら、本当に心にしみる曲が多い!

ニール・ショーンのギターもとろける程美しい!

3)Chain Reaction

最強のへヴィー・チューンだ!何処からこんなアイデアが出てくるのか?ライヴで聞いたらたまらんな!

ジャーニーが絶好調なのが良く分かる!とにかくカッコいい!

ラストのギター・ソロがもうマイケル・シェンカー!

4)After The Fall

穏やかな感じの、テンポのあるバラード。とても気持ちが落ち着く。

サビの哀愁がまた素晴らしい!メジャーキーの持つ哀愁感というのは独特で、本当に心にしみる。

5)Faithfully

ジョナサン・ケインの渾身の力作の名バラード!派手さはないものの、聞く程に心にしみるとんでもない名曲だ!あ、涙が出てきた。

人類の心の優しさを信じられそうな気持ちになれる!

最後のスティーヴ・ペリーのハイトーンが感動的!

★YouTube/Faithfullyはこちら

side B

6)Edge Of The Blade

ギターの鋭いリフからシリアスなハード・ロックが始まる!これもカッコいい!

サビのスティーヴ・ペリーの歌声がメロディーにはまっていて、官能的ですらある!

ギターはもうギンギンの弾きまくりでカッコいい!

★YouTube/Edge Of The Bladeはこちら

7)Troubled Child

暗い雰囲気のバラード。しかし全編に渡る美しいメロディー!歌声から滲み出る哀愁は凄い!

他の曲が凄過ぎて目立たないが名曲!

8)Black Talk

ノリ一発のロック!へヴィーなドラムがカッコいい!これもライヴで聞いたらたまらんだろう!

9)Frontiers

プログレの様なイントロからヴォーカルが続く。変則的リズムでやはりプログレだ。

ジョン・アンダーソンが歌ったら「イエス」になりそう!

メロディーは哀愁があってとてもいい!

10)Rubicon

大陸的で雄大なノリのロック!これこそアメリカ!イエーイ!歌詞もポジティブで良質のエネルギーに溢れている!

ああ~、いい時代だったな~!

今のアメリカは闇だ!

ベストに収録されている同時代の曲に「Only The Young」がある。アメリカの素晴らしい時代を感じさせる名曲で、本当に心にしみる!

〈JOURNEY〉

Steve Perry:Lead Vocals

Neal Schon:Guitar&Vocal

Jonathan Cain:Keyboads, Guitar&Vocal

Ross Valory:Bass&Vocal

Steve Smith:Drums

JOURNEY / Frontiers を語る。

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第195話 ネヴァーモア/NEVERMORE を語る

ネヴァーモア/NEVERMORE 1995年 発表。

解散した「サンクチュアリ」のウォーレル・デインとジム・シェパードは新しいバンドを結成する。その名は「ネヴァーモア」!

時代の変化によって、あの素晴らしい「サンクチュアリ」は潰された!なんて事だ!

しかしウォーレル・デインとジム・シェパードは天才ギタリスト、ジェフ・ルーミスを発掘し、不死鳥の如く復活する!

〈ネヴァーモア〉

「サンクチュアリ」の遺伝子を引き継ぎ、新しいへヴィーネスとテクニカルさを加えた先鋭的なサウンドで、待ち望んでいたサウンドが理想的な姿となって現れたのだ!

これこそがウォーレル・デインの唯一無二の世界だ!

強烈な怒りと毒を放ち、咆哮する!その描き出す世界観は凄まじい!

歪んだ社会に警鐘を鳴らし、世界を蝕む悪をえぐり出す!その哲学的な詩はナイフの様に鋭く、私達の寝ぼけた心を切り刻み、目を醒まさせる!

そのウォーレルの強烈な叫びを支えるジェフ・ルーミスの鋭くへヴィーでダークなリフと、空間を切り裂くテクニカルなギター・ソロ!

そして徹底的なへヴィーさとタイトさで支えるジム・シェパードとヴァン・ウィリアムズの強力なリズム・セクション!

ここに最強の先鋭的メタル・バンドが誕生した!

〈NEVERMORE〉

1)What Tomorrow Knows

へヴィーで引きずる様なダークなリフ!スローだが細かく速い音符が刻まれ、高い緊張感がある!

ウォーレルは世の中の冷酷さ、残忍さを訴える強烈なメッセージをが吐き出す!とてつもない貫禄とカッコ良さだ!

しかし英語を母国語としない私には、歌と詩が融合した強力なインパクトを100%味わう事が出来ない!

歌詞対訳を見て意味が解っても、それでは不十分である!英語をもっと勉強しないと!

英語圏のファンは、ただでさえカッコいいサウンドが何倍もカッコ良く聞こえるのだろう!そこが海外で人気が高い理由でもあるのだろう。

What tomorrow knows !

しかし細かいごたくなどいらないカッコ良さだ!

中間部で静かになり、ジム・シェパードのベースが不気味なアルペジオを奏で、ウォーレルは内省的に歌う。元マリリオンのフィッシュを思わせる。詩の中に「Nevermore」という言葉が出てくる。

そしてジェフ・ルーミスのギター・ソロ!まだ小手調べだ。

最強のへヴィーネスを誇るこの曲で、幕は開いた。

2)C.B.F.

アップテンポとへヴィーで強力なウネリが交差するナンバーで、ウォーレルは狂気のハイトーンを繰り出す!「サンクチュアリ」の遺伝子を引き継ぐサウンドで鳥肌モノだ!

そしてジェフ・ルーミスのギター・ソロが空間を切り裂く!

クライマックスの、

Another life is wasted !

のハイトーンの後の、

Away~!!!

がカッコ良すぎてシビレる!

破滅的な生き方をしている者にウォーレルは警告する。

俺の言葉を聞き、自身の道を見つけよと!そうでなければ…。

「C.B.F.」というタイトルの意味は残念ながら私にはわからない。

3)The Sanity Assassin

ウォーレルが猛毒の言葉で、ある男の闇を暴くバラード(?)そのシアトリカルな歌唱は凄まじく、圧倒される!その辺のデス・ヴォーカルでは到底太刀打ち出来ない!

中間部とラストのアグレッシブさとへヴィーネスが凄まじい!まさに狂気!

4)Garden Of Gray

こちらも「サンクチュアリ」の遺伝子を持つ曲で、ミディアムテンポ。

珍しく秘密の花園の様な、ファンタジックな内容。

In the Garden !

ウォーレルの妖しげな世界に引き込まれて行く!

5)Sea Of Possibilities

忙しく疾走するテクニカルなナンバー。

世界の歪みを愁い、神の意思に思いを巡らせ、何とか解決の糸口を見つけようとするウォーレル・デイン。孤高の使命を自覚し、一人戦い続ける。

ウォーレルの書く詩には、その苦悩が滲み出ているモノが多い。(This Godless Endeavourとか)

この曲では自らの使命を宣言し、「可能性の海」を共に航海しようと私達に誘いかけている。

さあ、ウォーレルと共に、苦悩を恐れず可能性の海を航海しよう!

ジェフ・ルーミスのギターが凄い!

6)The Hurting Words

スローなバラード。夢の中にいて、どんなに急いでも急げない感覚、全てがスローモーションで動いている様な世界。

ウォーレルの圧倒的な表現力が凄まじい世界を描き出す!こんな凄いヴォーカルは他に絶対にいない!

7)Timothy Leary

へヴィーなミドルテンポの曲で、LSDの哲学者「ティモシー・リアリー」を取り上げている。目のつけどころがウォーレルらしい。

深い哲学的思想が感じられる。

屈折したメロディーが不気味。

8)Godmoney

神も金を必要としている!神を利用して金を巻き上げようとするヤツに気を付けろ!

Mind Control !

16ビートで疾走するカッコいい曲だ。ギターも素晴らしい!

9)The System’s Failing

ボーナス・トラック。前曲と同路線で、アップテンポのカッコいい曲。

「ネヴァーモア」の進撃が始まった!ウォーレル・デインの神話は、メタルの歴史に深く刻まれる!

〈NEVERMORE〉

Warrel Dane:Vocals

Jeff Loomis:Guitars

Jim Sheppard:Bass

Van Williams:Drums

そしてウォーレル・デインのご冥福をお祈り致します。

NEVERMORE を語る。

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第194話 キャメル/ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール を語る

キャメル/ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール

ツアー最終日のロイヤル・アルバート・ホールの映像作品がついに発売!ファン感涙の素晴らしい作品だ!

キャメルは名作「ムーンマッドネス」完全再現のワールド・ツアーを敢行、日本を皮切りにして最終日、ロンドン、

2018年9月17日(月)

〈ロイヤル・アルバート・ホール〉

まさにファン感涙の素晴らしいコンサートである!

かつてこの殿堂で多くのアーティスト達が伝説を作った。

私の知る限りでもディープ・パープル、ルネッサンス、ホセ・カレーラス、デヴィッド・ギルモア、スティーヴ・ハケット、オーペス等があるが、ついにキャメルがこの殿堂で!

格調高く美しい殿堂は、キャメルの音楽をさらに美しく、そして芸術性を高めている!そして心からキャメルを愛する者達がこの殿堂を埋め尽くす!

キャメルに出会えて本当に良かった!この様な素晴らしい作品を味わえるなんて!

アンディ・ラティマーのギターはもう「悟りの境地」に達していて、心の奥深くからの感動に包まれる!

素晴らしいプレイをする時のアンディのあの表情。ギターの音に合わせてあの表情を出しているのではない。

生命の中から表現の「種」を生み出し、その「種」が育ち、花が咲き実がなる様に、音となり、表情となるのである。

つまりアンディのギター・プレイはアンディの生命そのものなのだ!あの表情が出る程の「種」から生まれたプレイなのだ!心を奪われない訳がない!

デヴィッド・ギルモア、スティーヴ・ハケットと並んで、世界遺産、人間国宝に認定するものである。

白髪のコリン・バースも最高のメンバーだ。そしてピート・ジョーンズ。天才マルチ・ミュージシャンである彼の参加によって、キャメルは第3の真のメンバーを得た!

オリジナル・メンバーがアンディひとりになったキャメルの歴史の中で、最高の布陣と言える。

〈Live at The Royal Albert Hall〉

Set One

1)Aristillus/アリスティラスへの誘い

オープニングのSEとして流れる。さあ「ムーンマッドネス」が始まる!

期待は高まる!

2)Song Within a Song/永遠のしらべ

やはり名曲の輝きは眩い!美しいフルート、美しいヴォーカル・ハーモニー、そしてあの印象的なソロへの導入部!

ゆったりと大きなうねりを伴い、曲は曲の中へと進んで行く。

アンディはレスポールを使用。

3)Chord Change/転移(コード・チェンジ)

スリリングでジャズの味わいがあるインスト。

中間部のアンディの泣きのギターが素晴らし過ぎる!生命の「種」から生まれたプレイに心はわしづかみにされる。

ガーデン・シェッドの林さんが以前書いた「赤子をあやすような」という表現そのもののプレイだ。感動的!

4)Spirit of theWater/水の精

コリン・バースのヴォーカルがますます素晴らしくなっている!

曲の世界に入り込んで、手振りも加わっている。これも生命の「種」から出ているのでしょう。

5)Another Night/月夜の幻想曲(ファンタジア)

ハード・ロック風の力強いナンバー。3人のリード・ヴォーカルが安定したハーモニーを歌う。そう3人のリード・ヴォーカルだ。

ピート・ジョーンズのサックスが炸裂する!

6)Air Born/ゆるやかな飛行

キャメルの叙情的ナンバーのトップに来る名曲。美しいフルート、美しいメロディー、美しいヴォーカル。

今回のヴォーカルはピート・ジョーンズだ。アンディ程の深みはないが、実に上手い。

7)Lunar Sea/月の湖

最強のスリリングさと芸術性を持った名曲。キャメルのポテンシャルの高さが良く解る。

後半のアンディのギターは高い緊張感の中、自在に暴れ回る!まだまだ衰えてはいない!

Set Two

1)Unevensong/心のさざなみ

「雨のシルエット」収録曲。

緊張感のあるリズムだがメロディーは優しく美しい。

やはり印象的なギター・フレーズが聞ける。音色は柔らか目だ。

最後のメロディーはなんかこう、「過ぎ去りし青春」という感じでグッと来る。

2)Hymn to Her/ヒム・トゥ・ハー

「リモート・ロマンス」収録曲。

美しいギター、ヴォーカル、これこそキャメル!ピート・ジョーンズのヴォーカルが冴え渡る。

悪い方向にポップ化が進んだアルバムの中、「アイス」と並んで驚異の名曲と言える。

3)End of the Line/エンド・オブ・ザ・ライン

「ダスト・アンド・ドリームス」収録曲。

オリジナルはアンディのヴォーカルだが、今回ピートが担当。

ガブリエル風に歌えるピートの味わいがまたいい。

4)Coming of Age/時代

「ハーバー・オブ・ティアーズ」収録曲。

ギターをストラトに持ち替えている。

アルバムのクライマックスの曲で、この一曲を聞くだけで、もの凄いドラマを感じる!

5)Rajaz/ラージャーズ

「ラージャーズ」のタイトル曲。

味わい深いアンディのヴォーカルをフィーチャーした曲で、しみじみと泣きが伝わって来る。

さらにピート・ジョーンズのサックスが炸裂する!これももの凄い雰囲気を放っている!

視覚に障害があるらしいが、黄金聖闘士乙女座のシャカの様に巨大な小宇宙(コスモ)を持っているのか?

6)Ice/アイス

「リモート・ロマンス」収録曲。

アンディの圧倒的な泣きのギターが堪能出来る曲で、高い人気がある。

ピートのオーディションの時の曲らしい。

この曲がこの殿堂でプレイされた意義は大きい。

7)Mother Road/マザー・ロード

「ダスト・アンド・ドリームス」収録曲。

ギターは再びレスポール。

イントロが拡張され、味のあるギターがしばらく続く。名人芸ですね。

オリジナル通りアンディが歌う。少しメロディーを変えている。

中間部でロックン・ロール・パーティーの様なアレンジが登場、これは面白い!

8)Hopeless Anger/絶望の怒り

同じく「ダスト・アンド・ドリームス」収録曲。クライマックスを描いたドラマチックな曲だ。

なぜ運命はこれ程までに残酷なのか?!

という絶望の怒りが感じられる一方、心をえぐる美しいメロディーが登場して感動的だ!

そういえば「ダスト・アンド・ドリームス」で復活した来日公演は感動的だったな!

9)Long Goodbyes/ロング・グッドバイ

「ステーショナリー・トラヴェラー」の最後を飾るバラード。

このコンサートの最後を飾るにもふさわしい曲だ。イントロのピアノがジェネシスっぽくて美しい。

ピート・ジョーンズの歌声に、コリン・バースの歌声が重なり、感動的だ。しかしコリン・バースは、じいさんとは思えない程美しい声をしている!

そしてアンディ・ラティマーの渾身の泣きのギターが飛翔する!表情も泣いている。

大切に弾きながら一旦終わる。アンディは観客に御礼の言葉をかけ、再びギター・ソロが始まる!ニクい演出だ!

観客は総立ち!

encore

Lady Fantasy/レディー・ファンタジー

メンバー紹介に続いて、

アンコールはやはりこの曲!これ以外ないでしょう!興奮は頂点に達した!

イントロのキーボードは何て音色だ!あの伝説のフレーズがさらにパワーアップした緊張感で轟く!鳥肌モノだ!

パワーコードが唸るとあのメイン・テーマが奏でられる!目頭が熱くなる!ああっ、キャメルだ!

アンディの低音のヴォーカル、これもキャメルだ!

スリリングなパート、叙情的なパートが見事に融合し、組曲は進む。そしてアンディの生命の奥から生まれたギターは最高の泣きを放つ!本当に素晴らしい!

クライマックスではピート・ジョーンズのサックスが炸裂!そう来たか!伝説の名曲に新しい解釈を加えるとは大胆不敵なヤツ!なかなかいいぞ!時折サックスを左手だけでプレイ、右手でキーボード、器用!

最高潮を迎えた後のメイン・テーマはあまりにも感動的で感涙!

ラストでアンディはギターを高く掲げてトリルを繰り返す!

感動的な演出だ!

総立ちの観客!テレビ画面の中に入って観客達と喜びの抱擁を交わしたい!

終了後、観客達が退場して行く模様をカメラが捕らえる。観客達はカメラに向かって手を振る。それを見ている私も手を振り返す。

観客達と意思の疎通が出来た様で嬉しい!

ふと思ったが、日本にはロイヤル・アルバート・ホールの様な格調高い音楽の殿堂がない?!

武道館は音楽の殿堂ではないし、パルテノン多摩は役不足だし、国際フォーラムも伝統的ではないし、初台の新国立劇場はどうなんだろう…。歌舞伎座?ダメだ日本は!

〈CAMEL〉

Andrew Latimar:Guitars, Flute, Vocals

Colin Bass:Bass, Vocals

Pete Jones:Keyboads, Vocals, Sax

Denis Clement:Drums, Percussion

CAMEL / Live at The Royal Albert Hall を語る。

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