第197話 アルカトラス/ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール を語る

アルカトラス/ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール 1983年 発表。

あのグラハム・ボネットが帰ってきた!ギターは何と新時代のヒーロー、イングヴェイ・マルムスティーン!

マイケル・シェンカー・グループでの活動が不幸にも短命に終わってしまったグラハム・ボネット。

しかしあの怪物ヴォーカリストは帰ってきた!ニュー・イングランドのメンバーと、あのイングヴェイ・マルムスティーンを従えて!

「アルカトラス」の登場はセンセーショナルだった!新しい風が吹くのを感じた!時は今まさにへヴィ・メタルの新時代!

そしてニュー・ヒーロー「イングヴェイ・マルムスティーン」の登場!

それはあの時代を生きたファンの心に、強く刻み付けられた!

思い出すとワクワクする!

しかし歳をとるとどうしても古いモノに執着してしまう。まあ、そういうブログです。

〈No Parole From Rock ‘n’ Roll〉

side A

1)Island In The Sun

明るいキーボードのリフが新時代の到来を告げていた!そして、

グラハム・ボネットの絞り出すハイトーン!怪物の様なパワーは健在だ!

爽やかなコーラスに乗ってサビのメロディーが空を突き抜ける!そして、

イングヴェイ・マルムスティーンのクリアで正確で美しいメロディーのギター・ソロが躍り出る!今聞いても本当に素晴らしいソロだ!

曲のクレジットはグラハム・ボネット、イングヴェイ・マルムスティーン、ジミー・ウォルドーになっているが、グラハムが歌詞を書き、ジミー・ウォルドーがリフ、コード進行を作り、イングヴェイが歌のメロディーを書いたという事だろうか?

この曲を1曲目にしたのはプロデューサーの意向らしい。さすが判っている。

永遠の名曲!

2)General Hospital

不思議な雰囲気を持った曲で、暗いメロディーで始まる。中間部のコード進行はイングヴェイがまず使わないモノで、やはりジミー・ウォルドーによるモノか?

サビで闇から突き抜けた感じが気持ちいい!

グラハムのハイトーンも素晴らしい!

ギター・ソロ・パートの後、ヴォーカルが入って来てもまだ弾き続けるソロが印象的。

3)Jet To Jet

いきなり「レインボー」の「Spotlight Kids」のリフが始まる!さすが!

曲が始まるとイングヴェイらしい曲調。しかし「Spotlight kids」のベース・ラインが出てくる。

怪物グラハム・ボネットも苦労する驚異のハイトーン・ナンバーで、マーク・ボールズあたりに歌わせるべき曲ですね。

ギター・ソロの頭でテープの速回しの様なツインリードが凄い!そして「スコーピオンズ」の「Virgin Killer」のメロディーが出てくる!

突っ込みは置いといて、とにかくカッコいいナンバーだ!名曲!

4)Hiroshima Mon Amour

イントロのコード進行、アルペジオ、ギター・ソロは、破壊された楽園を見事に表現していて心に迫るモノがある。

そして単純だが印象的なリフ!切れ味鋭い!

忌まわしい原子爆弾の悪事をグラハムは暴き出す!非戦闘員を大量虐殺するという国際法違反!人類史上最悪の犯罪を!

またしても限界ギリギリのハイトーンの連発!オー、クレイジー!

ギター・ソロはイントロの逆コード進行、歌のバッキングに乗り吹き荒れる!そしてオルガン・ソロ!それは悲劇に対する怒りの叫びの様だ!

グラハムは悲しみのメロディーを歌う!

Hiroshima !

腑抜けた日本人の代わりに…。

5)Kree Nakoorie

これは凄い曲だ!何て曲を作るのか!ほとんど危ない宗教だ!

へヴィーなリズム、大地を揺るがすうねり、暗いメロディー!

これが「Stargazer」に対する返答なのか?

イングヴェイのセンスはぶっ飛んでいる!

だが名曲!

side B

6)Incubus

クラシック・ギターから壮大なバンド・サウンドへ。オーケストラによる演奏が容易に想像出来るインスト曲だ。

これが本来のオープニング予定曲だったのだろう。

7)Too Young To Die, Too Drunk To Live

活きのいい3連符のハード・ロック!前曲に続きオープニングを飾る予定だったナンバー。

正統派のカッコ良さがあるが、「Island In The Sun」よりは地味かも知れない。

ギター・ソロの出だしのアルペジオは印象的。

ライヴのオープニングとして脚光を浴びた名曲。

8)Big Foot

ヒマラヤの雪男の曲か?イントロのミュート・アルペジオのリフはカッコいい!

そしてやはり曲は暗い。異様に暗い。コーラスの響きも暗い。ギターのメロディーも暗い。

でも名曲!

9)Starcarr Lane

イントロの美しいツインリード!「ジューダス・プリースト」の「Rock Hard Ride Free」を思わせる!

振り絞るグラハムのハイトーンが印象的!

イングヴェイの哀愁のメロディーが存分に堪能出来るナンバーだ!

10)Suffer Me

哀愁のバラードだが、何故こんなにハイトーン?パワーヴォーカル?

歌い出しが、小節のどの部分から始まるのかいまいち良くわからない。

突っ込みは置いといて、素晴らしいバラードだ。

やはりイングヴェイの哀愁のメロディーが存分に堪能出来るナンバーだ!

★~★~★~★

アルバム完全再現ライヴは本当に素晴らしかった!

しかし今「アルカトラス」は訳のわからない事になっている!ドゥギー・ホワイトの「アルカトラス」?!

新曲はともかく、昔の曲はダメでしょう。

〈ALCATRAZZ〉

Graham Bonnet:Vocals

Yngwie Malmsteen:Guitars

Jimmy Waldo:Keyboads

Gary Shea:Bass

Jan Uvena:Drums

ALCATRAZZ / No Parole From Rock ‘n’ Rollを語る 。

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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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