第199話 エイジア/詠時感~時へのロマン~ を語る

エイジア/詠時感~時へのロマン~ 1982年 発表。

ブリティッシュ・ロックの重鎮達が集まり、結成された期待のスーパー・バンド「エイジア」!これは凄い事になった!

キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、イエスの スティーヴ・ハウ、ジェフ・ダウンズ、ELPのカール・パーマーが集まり、スーパー・バンドを結成した!

〈エイジア〉

プログレ・ファンの期待と夢と希望を背負い、華々しくデビュー・アルバムを発表した!

〈詠時感~時へのロマン~〉

素晴らしいアルバムだ!オープニングが「Wildest Dreams」だったらプログレ・ファンの困惑はもう少し小さかっただろう。

しかし「Heat Of The Moment」で始まるこのアルバムは、見事なメロディアス・ハード・ポップとして君臨し、世界的な大成功を果たす!

これでいいじゃないか!ジョン・ウェットンが本当にやりたかった音楽で大成功したのだから。

しかしジョン・ウェットンは本当に素晴らしい声をしている!太く、深く、少しハスキーで倍音も含み、美しく伸びる。この世に二人と居ない巨匠だ。

なくなってしまって本当に悲しい!残念だ!まだまだ歌って欲しかった!そして今のキング・クリムゾンに合流して、「Starless」や「Fallen Angel」を歌って欲しかった!

そして勿論、スティーヴ・ハウ、ジェフ・ダウンズ、カール・パーマーの存在も圧倒的な魅力となっている!

〈ASIA〉

side A

1)Heat Of The Moment

重厚なギターから壮大に始まるが、美しいリバーブ処理によって洗練されたサウンドに仕上がっている。いい音だ!

メジャー・キーの美しいメロディーをのびのびと歌うジョン・ウェットン!闇を突き抜け、理想郷にたどり着いた歓喜の熱き瞬間!今まさに

Heat Of The Moment !

最高じゃあないか!コーラスも美しい!間奏の輝く様なキーボードの音も、この曲をハイセンスで格調高いモノにしている!

名曲!

2)Only Time Will Tell

オープニングのブラス・シンセから見事!これはヨーロッパの「The Final Countdown」に影響を与えているのでは?

そしてギターの美しいメロディーと音色も素晴らしい!スティーヴ・ハウ先生、この調子でお願いします!

ジョン・ウェットンが歌うのは哀愁のメジャー・キーで、何とも心に迫る!そしてそれを導く様なギターがまた心をつかむ!

そしてマイナーに変化したサビの素晴らしさはどうだ!分厚いコーラスと運命的な荘厳さを纏い、圧倒的な感動が押し寄せる!これは偉業であり、メロディアス・ロックのひとつの頂点と言える!

間奏の劇的なコード進行、メロディーも素晴らしい!

この曲が生まれただけでも「エイジア」はロックの歴史に永遠にその名を刻む事だろう!

英雄達に乾杯!

3)Sole Survivor

シリアスでカッコよく、ワクワクするイントロ。そして歌うジョン・ウェットンはAの高音を力強く伸ばす!ストリングス・シンセの様な声だ!

Sole survivor !

有りがちなメロディーだが、詩の響きがいいので、とても秀逸なサビになっている!

間奏の静かなキーボード、ワウのかかったギターも効果的!

4)One Step Closer

爽やかでキャッチーな曲だが、Aメロは結構こったメロディーで、こだわりが感じられる。

スティーヴ・ハウ先生のギターもいい感じだ!

5)Time Again

重厚なイントロ、煌めく様なギターの音色が素晴らしい!

暗めの曲だが、随所で小技が効いている。プログレらしくなってきた!ギター・ソロも素晴らしい!

side B

6)Wildest Dreams

スリリングなイントロだ!期待が高まる!ジョン・ウェットンのシリアスなヴォーカルもいい。

Wildest dream !

サビで希望と野望に溢れた明るいメロディーに変化!いいぞ!

イントロのフレーズをバックにスリリングなギター・ソロ!カッコいいぞ!

終盤でのキーボードの重厚なカッティングと、カール・パーマーの凄まじいドラムが曲を盛り上げる!

さすがにプログレの巨匠達だ!露骨にやらず、効果的に曲を引き立てる見事な手法!

7)Without You

シリアスで美しいバラード。ドラマのエンディング・クレジットが見えてくる。ジョン・ウェットンのヴォーカルは本当に素晴らしい!

間奏のフレーズがまたカッコいい!

スリリングなリズム、アンサンブルに乗るギター・ソロも最高!締めくくりの運命的なテーマ・メロディーがまた感動的だ!

エンディングも考え抜かれたフレーズが用意されている。

ドラマチックな構成でプログレ・ファンも納得の超名曲だ!

8)Cutting It Fine

変拍子のイントロから、マイナーのメロディーに展開。シリアスな曲調だ。

Cutting It fine !

サビのバックのメロディーもいい!

終盤で静かになり、ピアノから徐々にクラシカルで荘厳なキーボードが盛り上げる!美しい!ジェフ・ダウンズのセンスが光る!

9)Here Comes The Feeling

キャッチーなキーボードのリフから、バラード調のシリアスなヴォーカルが始まる!やはりジョン・ウェットンのヴォーカルは素晴らしい!

イントロのフレーズのサビが炸裂!キャッチー!

この曲も随所にプログレらしいアレンジが施されていて素晴らしい!

つまりこのアルバムは、80年代のプログレのあるべき姿を見事に表現している訳だ!さすがブリティッシュ・ロックの巨匠達だ!

つづく「ALPHA」「ASTRA」も文句無しの名盤だ!Aで始まりAで終わるタイトルが特徴です。「ARCADIA」とか作れば良かったのにね!

〈ASIA〉

John Wetton:Lead Vocal&Bass Guitar

Steve Howe:Guitars&Vocals

Geoffrey Downs:Keyboad&Vocals

Carl Palmer:Drums&Percussion

そしてジョン・ウェットンのご冥福をお祈り致します。

ASIA を語る。

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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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