第195話 ネヴァーモア/NEVERMORE を語る

ネヴァーモア/NEVERMORE 1995年 発表。

解散した「サンクチュアリ」のウォーレル・デインとジム・シェパードは新しいバンドを結成する。その名は「ネヴァーモア」!

時代の変化によって、あの素晴らしい「サンクチュアリ」は潰された!なんて事だ!

しかしウォーレル・デインとジム・シェパードは天才ギタリスト、ジェフ・ルーミスを発掘し、不死鳥の如く復活する!

〈ネヴァーモア〉

「サンクチュアリ」の遺伝子を引き継ぎ、新しいへヴィーネスとテクニカルさを加えた先鋭的なサウンドで、待ち望んでいたサウンドが理想的な姿となって現れたのだ!

これこそがウォーレル・デインの唯一無二の世界だ!

強烈な怒りと毒を放ち、咆哮する!その描き出す世界観は凄まじい!

歪んだ社会に警鐘を鳴らし、世界を蝕む悪をえぐり出す!その哲学的な詩はナイフの様に鋭く、私達の寝ぼけた心を切り刻み、目を醒まさせる!

そのウォーレルの強烈な叫びを支えるジェフ・ルーミスの鋭くへヴィーでダークなリフと、空間を切り裂くテクニカルなギター・ソロ!

そして徹底的なへヴィーさとタイトさで支えるジム・シェパードとヴァン・ウィリアムズの強力なリズム・セクション!

ここに最強の先鋭的メタル・バンドが誕生した!

〈NEVERMORE〉

1)What Tomorrow Knows

へヴィーで引きずる様なダークなリフ!スローだが細かく速い音符が刻まれ、高い緊張感がある!

ウォーレルは世の中の冷酷さ、残忍さを訴える強烈なメッセージをが吐き出す!とてつもない貫禄とカッコ良さだ!

しかし英語を母国語としない私には、歌と詩が融合した強力なインパクトを100%味わう事が出来ない!

歌詞対訳を見て意味が解っても、それでは不十分である!英語をもっと勉強しないと!

英語圏のファンは、ただでさえカッコいいサウンドが何倍もカッコ良く聞こえるのだろう!そこが海外で人気が高い理由でもあるのだろう。

What tomorrow knows !

しかし細かいごたくなどいらないカッコ良さだ!

中間部で静かになり、ジム・シェパードのベースが不気味なアルペジオを奏で、ウォーレルは内省的に歌う。元マリリオンのフィッシュを思わせる。詩の中に「Nevermore」という言葉が出てくる。

そしてジェフ・ルーミスのギター・ソロ!まだ小手調べだ。

最強のへヴィーネスを誇るこの曲で、幕は開いた。

2)C.B.F.

アップテンポとへヴィーで強力なウネリが交差するナンバーで、ウォーレルは狂気のハイトーンを繰り出す!「サンクチュアリ」の遺伝子を引き継ぐサウンドで鳥肌モノだ!

そしてジェフ・ルーミスのギター・ソロが空間を切り裂く!

クライマックスの、

Another life is wasted !

のハイトーンの後の、

Away~!!!

がカッコ良すぎてシビレる!

破滅的な生き方をしている者にウォーレルは警告する。

俺の言葉を聞き、自身の道を見つけよと!そうでなければ…。

「C.B.F.」というタイトルの意味は残念ながら私にはわからない。

3)The Sanity Assassin

ウォーレルが猛毒の言葉で、ある男の闇を暴くバラード(?)そのシアトリカルな歌唱は凄まじく、圧倒される!その辺のデス・ヴォーカルでは到底太刀打ち出来ない!

中間部とラストのアグレッシブさとへヴィーネスが凄まじい!まさに狂気!

4)Garden Of Gray

こちらも「サンクチュアリ」の遺伝子を持つ曲で、ミディアムテンポ。

珍しく秘密の花園の様な、ファンタジックな内容。

In the Garden !

ウォーレルの妖しげな世界に引き込まれて行く!

5)Sea Of Possibilities

忙しく疾走するテクニカルなナンバー。

世界の歪みを愁い、神の意思に思いを巡らせ、何とか解決の糸口を見つけようとするウォーレル・デイン。孤高の使命を自覚し、一人戦い続ける。

ウォーレルの書く詩には、その苦悩が滲み出ているモノが多い。(This Godless Endeavourとか)

この曲では自らの使命を宣言し、「可能性の海」を共に航海しようと私達に誘いかけている。

さあ、ウォーレルと共に、苦悩を恐れず可能性の海を航海しよう!

ジェフ・ルーミスのギターが凄い!

6)The Hurting Words

スローなバラード。夢の中にいて、どんなに急いでも急げない感覚、全てがスローモーションで動いている様な世界。

ウォーレルの圧倒的な表現力が凄まじい世界を描き出す!こんな凄いヴォーカルは他に絶対にいない!

7)Timothy Leary

へヴィーなミドルテンポの曲で、LSDの哲学者「ティモシー・リアリー」を取り上げている。目のつけどころがウォーレルらしい。

深い哲学的思想が感じられる。

屈折したメロディーが不気味。

8)Godmoney

神も金を必要としている!神を利用して金を巻き上げようとするヤツに気を付けろ!

Mind Control !

16ビートで疾走するカッコいい曲だ。ギターも素晴らしい!

9)The System’s Failing

ボーナス・トラック。前曲と同路線で、アップテンポのカッコいい曲。

「ネヴァーモア」の進撃が始まった!ウォーレル・デインの神話は、メタルの歴史に深く刻まれる!

〈NEVERMORE〉

Warrel Dane:Vocals

Jeff Loomis:Guitars

Jim Sheppard:Bass

Van Williams:Drums

そしてウォーレル・デインのご冥福をお祈り致します。

NEVERMORE を語る。

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お越し頂き、ありがとうございました。また 御逢い致しましょう。

トリスタン

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