第172話 スコーピオンズ/狂熱の蠍団~ヴァージン・キラー を語る

スコーピオンズ/狂熱の蠍団~ヴァージン・キラー 1976年 発表。

時代を先取りして、更に過激になった4thアルバム!何と言ってもジャケットが過激!

最高傑作と呼ばれたりする。

確かに「Pictured Life」「Polar Nights」等の名曲が収録されているが、3rd「In Trance」にはタイトル曲の「In Trance」「Dark Lady」が、5th「Taken By Force」には「We’ll Burn The Sky」「The Sails Of Charon」等、代表曲が収録されている。

つまり、この3枚にはそれぞれ代表曲が収録されているので、どれが最高傑作だと決める事は出来ない。どれも名作。

しかしジャケット!あの発禁ジャケットが使えないなら、ちゃんとした新しいジャケットを作るべきだ。あのダサいジャケットはやめてほしい!

クラウス・マイネのヴォーカル、ルドルフ・シェンカーのリフ、そしてウリ・ジョン・ロート(ウルリッヒ・ロート)のギター・ソロ!やはりどれもが素晴らしい!

〈Virgin Killer〉

Side A

1)Pictured Life

これは強力!どこを取っても全く非の打ちどころが無い名曲!

イントロのシンプルなメロディーがとてつもなくカッコいい!これは凄いアイデアだ!

もちろんヴォーカルのメロディーも素晴らしい!正統派ハード・ロックの理想的な姿をしている!

Into the Rock !

このシンプルなサビのメロディーも完璧である!いい曲を作る事に勢いというか、波に乗っているというか、才能が溢れ出ている!

ギター・ソロもいたってシンプルで、曲を象徴する効果的なメロディーが最低限出て来るのみ。そして完璧!

これは衝撃のオープニングだ!

2)Catch Your Train

軽快に疾走する!イントロからギター弾きまくりでワクワクする!

クラウスのヴォーカルもハイトーンでアグレッシブ!

ギター・ソロはもう縦横無尽というか、次から次に華麗なフレーズが飛び出して来る!お見事です!

勢いに乗ったまま、疾風の如く曲が終わる!

3)In Your Park

バラード。イントロからギターは泣きまくる!

クラウス・マイネの歌唱力がやはり素晴らしい。雰囲気のあるバックコーラスもいい。

ドラムも小技が効いていて、プログレっぽい。

バラードに於けるウリ・ジョン・ロートの泣きのギターはもう、素晴らし過ぎて…。もうちょっと続くかな?という所で最後のサビが出て来るのが残念。

エンディングのハーモニー・ギターも素晴らしい!

4)Backstage Queen

ルドルフのリフがイカしている!「Tokyo Tapes」でも印象的な曲!

何てゴキゲンなナンバーなんだ!音楽の趣味を越えて誰からも愛されるべき曲!

5)Virgin Killer

曰く付きの過激なナンバー!しかもウリ・ジョン・ロートの作品だとは!

今聞いてもかなり過激な曲だ。クラウス、喉大丈夫か?聞いてるコッチが痛い。

アルカトラスの「Jet to Jet」で、この曲のソロがパクられている。

SideB

6)Hell-Cat

申し訳ない。この曲だけは理解出来ない。

7)Crying Days

もう1つバラード。イントロから妙に壮大。ギターのフレーズがやはりいい。そして♭5のアルペジオが印象的。

クラウスのダブル・ヴォーカルも効果的に演出されている。

ギターの泣き方がハンパ無い!さすが「Crying Days」!

サビの盛り上がりから、

You & Me

に持っていく流れがドラマチック!

8)Polar Nights

ウリ・ジョン・ロートの独壇場!ジミ・ヘンドリックス・ワールド炸裂!

もはやウリの代名詞になっている!

イントロのギター、リフ、グルーヴ、ハーモニー・ギター、ヴォーカル、圧倒的世界が広がる!

何か超越したモノを感じる!

9)Yellow Raven

更にもう1つバラード。とても悲しい雰囲気がある。自殺したい人に聞かせてはいけない曲として有名。

泣きのハーモニー・ギターが涙を誘う。

クラウスのヴォーカルはある男の人生の終末を物語る。

生きてきて辛い事ばかりだった…もうこれ以上は…(涙)

ウリのギターはこれでもかと悲しみを表現する。

男の影はやがて闇に消えて行った…。その後、彼の姿を見た者はいない…。

(この様な歌詞は存在しません)

★~★~★~★

ウリ・ジョン・ロートは自身のライヴで再びスコーピオンズの曲をプレイしているが、パーマネントな素晴らしいヴォーカルの存在が必要だ。

〈SCORPIONS〉

Klaus Meine:Vocals

Ulrich Roth:Lead Guitars, Vocals

Rudolf Schenker:Guitars

Francis Buchholz:Bass

Rudy Lenners:Drums

SCORPIONS / Virgin Killerを語る。

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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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第171話 エディ・ヴァン・ヘイレン を語る

エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなった。

衝撃のニュースが世界に流れ、我々は完全に打ちのめされた!

エディ、辛かったでしょう。あなたの事は忘れません、安らかに眠って下さい。ご冥福をお祈り致します。R.I.P.

次々に私達の愛するアーティストが亡くなって行く。嫌な時代に突入してしまった。

私がへヴィ・メタルを聞き始めた当時、今のようにジャンルが細分化されていなかった。

ヴァン・ヘイレンも、マイケル・シェンカーも、ジューダス・プリーストも、レインボーも、ゲイリー・ムーアも、オジー・オズボーンも、スコーピオンズも、ラウドネスも、アースシェイカーもみんなへヴィ・メタルだった。

右も左もわからない私は、友人に薦められるまま色々聞いた。

エディ・ヴァン・ヘイレンは素晴らしかった。

閃光を放ち、火花が散る様なギター・プレイだった!そして時代の最先端を行くギタリストだった!

既存のプレイだけではエディのエネルギーは収まり切らず、未知の領域のテクニックを誰よりも早く、見事にこなした!

ヤング・ギター誌はこぞってエディのプレイを取り上げ、ギター・キッズは必死で練習した!

エディの魅力としてテクニックが凄いのは当たり前で、重要なのはギターの音が発するエネルギー、オーラ、小宇宙(コスモ)である!

偉大なギタリストの放つ音には巨大な小宇宙(コスモ)がある!

速く弾く事でしか、上手さを表現出来ないギタリストはレベルが低い。

巨大な小宇宙(コスモ)を持つギタリストはゆっくり弾いても凄さが伝わって来る!

そしてあの素晴らしいトーン(音色)!ロック・ギターをプレイする上で本当に理想的なトーンで、エディの独自のピッキング、フィンガリング、ビブラート、チョーキング等が形作っている!

つまりあの音はエディにしか出せないのだ!

かつて私が勤めていた会社のお客さんが、ヴァン・ヘイレンの来日公演を見に行って、少々スマホで撮影して来た。

私に見せてくれたが、その映像の音からエディのとてつもなく巨大な小宇宙(コスモ)が伝わって来て興奮した!(つまりスマホの様な小さなモノからでも伝わって来るほど凄いという事です)

「おおおお!やっぱり本物は違うねー!」と互いに語りあった!

さかのぼって「1984」の後、デイヴ・リー・ロスが脱退した辺りから、私は独自の道(北欧メタル、プログレッシブ・ロック)を見つけて、その道を進んだ。

ヴァン・ヘイレンの様な明るいロックからは離れて行った。

「ウリ・ジョン・ロート」という師匠にも出会った。

しかしエディの偉大さは忘れる事はなかった。

エディ、ありがとう!

エディ・ヴァン・ヘイレンを追悼して語らせて頂きました。

お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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第170話 ウリ・ジョン・ロート/アストラル・スカイズ~天空よりの使者 を語る

ウリ・ジョン・ロート(エレクトリック・サン)/アストラル・スカイズ~天空よりの使者 1985年 発表。

仙人とも呼ばれるギタリスト「ウリ・ジョン・ロート」が、「エレクトリック・サン」時代に遺した空前絶後の名作!

大宇宙、大自然、森羅万象と命が繋がる神とも言える天才アーティスト。

〈ウリ・ジョン・ロート〉

私の師匠である。

世に天才ギタリストはたくさんいる。しかしウリは別次元である。

皆さんはこのアルバムを聞かれただろうか?

これ程までに美しくエモーショナルで、フィーリングに溢れたギター・プレイは他に存在しない!

まるで大自然の意思が人間の肉体を得て、ギターをプレイしたらこうなるのでは?という素晴らし過ぎるプレイである!

そしてこのアルバムから使用される事になる「スカイ・ギター」1号器「Dolphin」。

その後、「スカイ・ギター」は進化を重ねて凄い事になっている。

1号器「Dolphin」6弦

2号器「Purple」6弦

3号器「Emperor」6弦

4号器「Mighty Wing」7弦

5号器「Destiny(Rembrant Sky)」7弦

6号器「Lionheart」6弦

7号器「Infinity」7弦

まだまだあるが、そして1本ずつ解説したいがまた別の機会に。

32フレットによる、空に届く様な高音域の凄さと同時に、重要なのはそのトーン、音色の美しさである!

2号器までは普通のシングル・コイル+ワウであるが、3号器からは「Mega Wing」という特殊なピックアップが使用されている。(長くなるので、ここまで)

このアルバムではまだシングル・コイル+ワウであるが、極上のトーンが聞ける!

そして極上のメロディー!

そしてテクニックが正確過ぎて、速弾きをしても音のツブが揃っているため、一つ一つの音が聞き取り易く、それほどの速弾きに聞こえず、実際に自分で弾いてみると速すぎて弾けない。

あまり評判の良くないウリのヴォーカルは、このアルバムに於いて素晴らしい歌唱を聞かせてくれる!というか他の誰にもウリほど素晴らしくは歌えない!

このアルバムに於けるウリのエモーション、フィーリングはギター、歌唱共に絶品である!

今は亡きモニカ・ダンネマンが描いた古代エジプト王「イクナートン」のアルバム・ジャケットも素晴らしい。

〈Beyond the Astral Skies〉

Side A

1)The Night The Master Comes

雷鳴が轟く!天空の叫びである!

そして人間たちの、天空への祈りの様なコーラスで始まる!

そしてウリのギターが感情を込めて雄叫びを上げる!

何とエモーショナルな音楽なのか!イントロだけでノックアウトである!

そしてウリは歌う!その歌声は「天空よりの使者」の様である!

The night the Master comes !

そしてウリのギターには生命が宿り、思いのたけを込めて歌い上げる!このアルバムを象徴する様なメロディーを!

ハンドビブラート、アームビブラートを巧みに使い分け、ワウを絶妙なタイミングで掛ける!

まさに天空の意思を感じさせる!

そしてそれを讃える人間たちのコーラス。

全てがあまりにもエモーショナルである!次元を超えた、ウリ・ジョン・ロートだけにしか生み出せない驚異の音楽である!

2)What Is Love ?

イントロから美しいメロディーがハーモニーを伴い舞い上がる!

ヴォーカルはマイケル・フレクシグ!たおやかなハイトーンはこのアルバムにとても合っている。

スローダウンしてウリにチェンジ。邪悪の毒が人々の心を犯すのを嘆いている。

What is love ?

これは人類に最も必要なモノである!

誰かその答えを知っているか?

ウリはギターに深い愛と悲しみを込めて、美しいメロディーを奏でる。中音域から高音域へと思いが翔け抜ける!本当に心が動かされる!

What is love ?

ウリは問いかける。

3)Why ?

鳥たちのさえずりが聞こえる。

美しいピアノがカノン進行によって、大自然の輝きを写し出す。

そしてウリは歌う。賢者が世界を深く洞察し、問いかけるように。

何故?

様々な疑問が世の中には存在する。深く考えるのだ!

何故?と。

しかしこのウリの歌唱はエモーショナルで本当に素晴らしい!サビの人間たちのコーラスもエモーショナルだ!

そしていくつもの劇的な転調を経て、ギター・ソロを迎える!

カノン進行に乗せて、とてつもなく美しくエモーショナルなメロディーが繰り広げられる!

生命を宿したギターは、溢れ出る思いを押さえ切れず泣きまくる!

感情を大きく揺さぶるビブラート、チョーキング、流れる様なパッセージ、高音域の泣き、雄大な魂の叫び、大自然の優しさ、大宇宙の無限の意思、全てが猛烈な感動を呼び起こす!

後半から一音キーが上がり、その感動は自乗化し、彼岸の彼方へと向かう!そこに広がる風景はまさに霊山浄土!

あまりにも素晴らしい!

私の人生の中で、史上最高のギター・ソロであると断言する!

これが私の師匠です(涙)!

★YouTube /Why?はこちら

4)I’ll Be There

ムーディーなイントロ。

ウリのヴォーカルから哀愁が滲み出る。

サビは雄大なノリに包まれる。

I’ll be there !

そして「スカイ・ギター」の登場である。

美しく雄大で哀愁のメロディーを歌うように大切に奏でる。

高音域まで自在に行き来するプレイは、まるでヴァイオリン協奏曲を聞いている様だ!

優雅で格調高くもある!

クライマックスは驚異の超正確な高速アルペジオ!絶対弾けないって!

サウンドは激しさを増し、そのプレイにはジミ・ヘンドリックスの魂が宿る!

激しいアーミングを使った「スカイ・ギター」の叫びが凄い!

もはや異次元!師匠の真骨頂である!

5)Return

吹きすさぶ風。

ゆったりとオリエンタルなテイストが漂う。

二人の女性シンガーによる美しいスキャットが色を添える。

ギターが空を舞う鳥の様に、泣き声を上げる。

Side B

6)Icebreaker

16ビートのリズムに乗せて軽快に疾走する。

いきなり歌が始まる!ヴォーカルはマイケル・フレクシグ!伸びやかなハイトーン!

オリエンタルで不思議なテイストのメロディーだ。

サビでウリとチェンジ!「太陽と月の輝きで、心の氷山を溶かそう!」と歌う。やはり愛に溢れている!

そして「スカイ・ギター」の登場!プレイされる全ての音に意味があり、美しく圧倒的な説得力を持つ!とてつもなく芸術的で素晴らしい!

中間部のグルーヴがいい。そしてウリは詩を語りかける。

怒涛の如くサビを繰り返し、曲は終了する。

7)I’m A River

川の流れる音が聞こえる。心が癒される。

すると突然「スカイ・ギター」と共に、全力でイントロが轟き渡る!大自然の叫び声だ!内に秘めたエネルギーが全面開放されたようだ!

そして郷愁を誘うリコーダーの調べ。魂の故郷へといざなう。

ウリは川の精となり歌う。

I’m a river~

とても心にしみる歌声である。

「スカイ・ギター」が郷愁のメロディーを奏でる。胸を締め付ける様な心のメロディーだ。故郷が浮かぶ。

ウリは続けて歌う。罪深き我々の魂を、清き川の流れで浄化するように。

ウリは我々の様な不浄な生き物とは違う!間違いなく聖人であると断言する!

そして「スカイ・ギター」は「Why ?」にも匹敵する素晴らしいソロを奏でる!

「Why ?」が全宇宙を表現しているのに対して、このソロはまさに日本の情緒を表している!(そうとしか思えない)

懐かしい故郷の山、川の心がメロディーとなって流れ出ている!実際、日本の民謡を思わせるキメのメロディーも出て来る!

何という美しいメロディー、心だろうか!これを聞いて何とも思わないヤツは人間じゃない!

そして華麗なプレイである!スローなメロディーも速いメロディーも本当に素晴らしい!

★YouTube /I’m A Riverはこちら

8)Angel Of Peace

平和の天使である。

何とも心に沁みるメロディーである。

ウリの歌声は独特のやわらかさ、滑らかさがあり、安らぎを感じる。悩み、苦しんでいる時に優しく抱擁してくれそうです。

天上の楽園というか、桃源郷というか夢見心地である。

9)Eleison

ラテン語による混声合唱団の歌声が荘厳に響き渡る!聖書の一節か?

ストリングスも登場する!

そして16ビートで疾走する!

マイケル・フレクシグとコーラス隊もラテン語で歌う!

モーツァルトの「レクイエム」にインスパイアされた曲だが、非常に不穏な空気を放ち、さながら「黙示録」の様な脅威を感じさせる!

ギターは荒々しく破滅的な世界を描写している!

サブタイトルも凄い!

1)十字架と光

2)生けし者を解き放ち給え

3)主よ、憐れみ給え

4)黄泉より

5)審判を下された者の行進

6)獣の面前で

7)遠ざかる地獄の翼

8)最後の戦い

9)そして地上に平和が訪れた

これはもう叙事詩である。7分ほどの曲で納めるのでは無く、アルバム一枚使って表現してはいかがですか師匠?

10)Son Of Sky

Son of sky !

天の息子に向かって、「あなたが必要だ」「あなたは我々を救ってくれる」と歌う!

歌うのはマイケル・フレクシグとコーラス隊。

天の息子とはもはや「ウリ・ジョン・ロート」でしか有り得ない!

荘厳で喜びに満ちた終幕である!

ヘンデルのオラトリオのようである!

まさに空前絶後の名作である!

★~★~★~★

ものすごく長い年月を空けて、アルバムを少しずつ発表する師匠。次は…?

ULI JON ROTH

Guitars, Vocals, Keyboads, Bass

Clive Bunker:Drums

Michael Flechsich:Vocals

Ule Ritgen:Bass

Elizabeth Mackenzie:Soprano, Alto

Robert Curtis:Violin, Viola

Jenni Evans:Harmony vocal

Dorothy Patterson:Harmony vocal

Nicky Moore:Vocal

Zeno Roth:Harmony vocal

Rainer Przywara:Harmony vocal

〈All composition and lyrics 〉

Uli Jon Roth

〈Cover Paintings〉

Monika

Production by Uli Jon Roth for EMI

This album is dedicated to Martin Luther King and to you

そしてモニカ・ダンネマンとジーノ・ロートのご冥福をお祈り致します。

ULI JON ROTH(ELECTRIC SUN)/ Beyond the Astral Skies を語る。

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師匠にサインして頂いたレコード(上)

トリスタン所蔵、スカイ・ギター プロトタイプ〈STAR BIRD ONE〉

お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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第169話 ロジャー・ウォーターズ/US+THEM を語る

ロジャー・ウォーターズ/US+THEM 2020年 発表。

ピンク・フロイドの頭脳、ロジャー・ウォーターズの驚異のライヴ「US+THEM」がついに映像ソフトとなって発売!

全世界で230万人を動員した歴史的ツアー「US+THEM」。

その映像が昨年、劇場に於いて上映され、大いなる感動を呼んだ事は記憶に新しい!

その映像ソフトが発売されるのを今か今かと待ちわびていたが、とうとう発売となった!

皆様ご覧になりましたか?凄いですよね!まだの方にはネタバレになります。

解説書にあるように、権力者は「我々と彼ら」(US&THEM)という概念を広め、人々を対立させ戦争と不和を起こし、巨額の利益を生んできた。

ロジャーはそれに抵抗するメッセージを、我々の前に提示する。

それがこの「US+THEM」ツアーであるという。

世界中の人々は、支配者に食いものにされている。

ロジャーは様々な曲で問題を提示し、世界の歪みを見せ、我々をもう一度考えさせる。

我々は世界中に存在する問題に、感覚がマヒしていないか?この作品を見ていると気付かされる。

コンサートに参加したオーディエンスは、大いなる愛に包まれた。

ロジャー・ウォーターズは本当に凄い!この愛を世界中に広めている!それによって権力者という豚がこの星を破壊するのを阻止するのだと!

そのメッセージを230万人の人々が直接受け止めた事は心強い!

この作品の発売を期に、世界的に荒廃した人々の心が再び愛を取り戻す事を期待したい!

〈US+THEM〉

1)Intro

「Last Refugee」のMVに登場した難民のフラメンコ・ダンサーが一人で座っている。

空は暗雲が立ち込め、やがて戦禍を表して行く。

ルシウスの美しいコーラスが流れる。

2)Speak To Me

お馴染みのSEから始まる。

3)Breathe

バックの映像は宇宙に浮かぶ美しい球体。

荒野を歩くのは元フラメンコ・ダンサーとその幼い娘。

バック・コーラスはルシウスの二人、プラチナブロンドのお揃いのボブのウィッグが美しい。

デヴィッド・ギルモアの代わりに歌うヴォーカルの声が、役不足なのが残念。

4)One Of These Days

バタシー発電所の前に美しい球体が浮かぶ。

そして屠殺場の様な殺伐とした場所へ入り込む。

やはりロジャー本人がプレイするディレイの掛かったベースの音は貫禄がある。

5)Time

雷の音に続いて無数の時計の映像と音。

ロジャーのベースが秒を刻む。

ルシウスの二人もフロアタムを叩く!

ヴォーカルはロジャー!素晴らしい!

6)Breathe(Reprise)

難民となった母娘も、かつては我が家で幸福な時間を過ごしていた。(多分あの母娘だと思う)

7)The Great Gig In The Sky

美しい宇宙。

ルシウスの二人があのメロディーを美しいハーモニーで歌う!

何と素晴らしいアレンジだろうか!うっとりしてしまう!

8)Welcome To The Machine

球体が六つの外層に包まれ、結合する。人食いマシンの様だ。

ロジャーは黒いストラトキャスターをプレイ!

バックの映像は「The Wall」のアニメパートを担当したジェラルド・スカーフか?

この曲も世界の構造の歪みを表していて、考えさせられる。

Welcome !welcome !welcome !welcome !Welcome to the Machine !

最後にロジャーはオーディエンスを煽動し、共に歌う!

9)Deja Vu

ソロ・アルバム「is this the life we really want ?」から3曲。

球体は空から街を見下ろす。家庭内不和の声が聞こえる。

ロジャーは黒いアコギを弾きながら歌う。渋くてカッコいい。

世界の歪みが提示される。

一緒に歌う女の子がかわいい。鳴いてる女の子もいる。

無人偵察機はミサイルか何かで街を破壊する。

罪の無い人々が下にいたら恐ろしい。

無差別攻撃の犠牲者たちの映像。

メッセージがオーディエンスの心に深く突き刺さっている。

10)The Last Refugee

MVの映像が流れる。

フラメンコ・ダンサーの夢は消え去った。娘とも生き別れた。

難民を生んだのは支配者たちである。

11)Picture That

世界の歪みを露骨に提示する。

「No fucking brains !」

オリジナルと違い、ギター・ソロが登場する。

スローダウンしてロジャーもギター・ソロを弾く。

12)Wish You Were Here

ラジオの音声。

曲が始まると大歓声。みんなこの曲が大好きらしい。

たくさんの人々がスマホで撮影する。

手を取り合おうと互いに伸ばす。が、届かず崩れてしまう。というバック映像。

一緒に歌うオーディエンスを見ると、本当に色々な人がいる。

13)The Happiest Days Of Our Lives

ヘリコプターの音。

ロジャーがあの叫び声にあわせて口パクし、鋭く指指す!

ステージにはオレンジ色のツナギを着て、頭に黒いかぶせモノをされた子供たちがズラリと並ぶ。

ロジャーの代表作「The Wall」から3曲。

クライマックスの

アーアーア、アーアーア!でオーディエンスも熱狂!

14)Another Brick In The Wall Part 2

オーディエンスは大喜びで一緒に歌う!

〈子供たちパート〉では、ズラリと並んだ子供たちはかぶせモノを剥ぎ取り、振り付けと共に歌う。

歌い終わるとツナギを脱ぎ捨てる!下の黒いTシャツには「RESIST」の文字が!

子供じゃないヤツもいるような。

稽古場でロジャーと交流する場面が流れる。

15)Another Brick In The Wall Part 3

そのままメドレーで突入する。

カッコいい曲だ!

クライマックスで、赤いスクリーンをバックに、15本の白く細長い照明が上から下に放射状に伸びる!

これは旭日旗か!ロジャーやってくれた(勝手な妄想)。

第一部終わりで、編集されてそのまま第二部に繋がる。

16)Dogs

RESIST WHAT ?

WELL ? FOR A START…

以下略。

アラートが鳴り響く中、アリーナ上から仕掛けが降りて来る。

これこそが世紀の大演出!下からバタシー発電所がにょきにょき上に立ちのぼって行く!

目を疑う!一体どうやっているんだ!

オーディエンスははじめからずっと静まりかえり、固唾を飲んで見ている。

何と言うことだ!騒ぐ事しか知らない海外のオーディエンスが静まりかえり、メッセージを受け止めている!

アリーナの中央、真下にいるオーディエンスは、この世紀の大演出を見る事が出来ない!

スタンド席は最高のポジション!

ギターのストロークが鳴り響く。

ヴォーカルはやはり役不足。

ギター・ソロは結構いい。

ルシウスの二人はフロアタムを叩く。

発電所にメッセージが現れ、プロジェクション・マッピングとなる!本当にドギモを抜く凄い演出だ!

難民たちはボートで海に向かい、祖国を離れる。母娘はここで生き別れたのか?

Stone !がディレイで繰り返される中、ステージ上のメンバーは豚の仮面を被り、優雅にシャンパンを飲み、支配者を皮肉る。

ロジャーは白いボードを掲げる。

PIGS RULE THE WORLD !

ロジャーは豚の仮面を剥ぎ取り、再び白いボードを掲げる。

FUCK THE PIGS !

オーディエンスは賛同の歓声を上げる!ファックオフ・サインを出す者もいる。

メンバーは全員豚の仮面をとり、シャンパンを掲げ、ロジャーは両腕を広げる。

オーディエンスは賛同の拍手!

共に世界を変えて行こうという意思表明である!ロジャーとオーディエンスの絆は結ばれた!

後半、ヴォーカルはロジャー!やった!

メッセージが再び表示される。

しかし何とも壮大な映像、演出だ!

17)Pigs(Three Different Ones)

豚の泣き声が響く。

オルガンと共にロジャーのベース・ソロ!さすがの貫禄。

この曲で露骨にトランプ大統領をコケにしている。極彩色の映像。

そして空飛ぶ豚。

STAY HUMAN !

いくつものメッセージが写し出される。

18)Money

アナウンス、コインの音。

ロジャーのベース・リフ。

ヴォーカルは残念ながらロジャーではない。あのリフを弾きながら歌うのは難しい。

突如、演奏が止まり静寂。誰もが敗北する意味のメッセージが表示される。

核の脅威の映像が写し出される!

演奏は続き、なごやかな雰囲気が戻る。

19)Us & Them

このツアーのテーマとなった曲。

様々な映像が写し出される。

オーディエンスは心を一つにして、この曲と繋がろうとする。

今まで何気なく聞いていた歌詞が、リアリティーを持って迫って来る!もう一度深く考え直さなければならない。

戦車の砲撃によって家を吹き飛ばされ、必死に逃げる母娘。

オーディエンスは悲劇的な場面を見せられ、見知らぬ顔をしてきた現実と向き合う。もちろん私たちもだ。

途上国には先進国の出した大量のゴミが集まってくる。

水面に浮かぶのは?

20)Brain Damage

美しい球体がアリーナ上に浮かぶ。

オーディエンスはそれぞれの思いを込め、共に歌う。

会場内はもはや愛に溢れている。

21)Eclipse

レーザー光線によってピラミッド型のプリズムが現れる。

七色に輝く照明が放射され、「狂気」のアルバム・ジャケットが再現される!

何と感動的な映像だろうか!オーディエンスも感極まっている。

最後にロジャーは感謝の言葉と共にうったえる。

この愛を拡げ共感する事で、この星を豚が破壊するのを止められる!

人権は全世界の人々に平等である!

22)The Last Refugee(Reprise)

母は海に向かい一人座る。そこに娘が駆け寄って来る。

手を取り合い仲良く並んで座る。母の手は愛をもって娘の背中に添えられる。

生き別れた母娘は再び巡りあったのだ!感動的だ。こうでなくてはいけない。(まさか回想シーンと言うことはないよね)

映像には無いが、オーディエンスも歓喜の声援と暖かい拍手を送った事だろう。

23)Deja Vu(Reprise)

途上国の貧しい生活が写し出される。大量のゴミの中から、利用出来る物を拾い集める。

〈ボーナス映像〉

Smell The Roses

様々な映像でメッセージを送る。

中間部でロジャーは鎖に吊るされ、ルシウスの一人がエモーショナルな歌声を聞かせる!

Comfortably Numb

再び会場内は愛に包まれる。

感動的なギター・ソロがプレイされる中、ロジャーはアリーナに降り、前列のオーディエンスにハンドタッチ・サービスを振る舞う!もはやギター・ソロどころではない!

バック映像では「Wish You Were Here」で繋がる事が出来なかった二人の手が、しっかりと握られる!

大団円である!

支配者によって分断された「US」と「THEM」は、ロジャーが拡げた愛によって再び結合する!(US+THEM)

ROGER WATERS

Vocals & Bass & Guitars

Dave Kilminster:Guitars

Bo Koster:Keyboads

Jon Carin:Keyboads&Guitars

LUCIUS

Jess Wolfe & Holly Laessig:Vocals

Ian Ritchie:Saxophone

Gus Seyffert:Guitars&Bass

Jonathan Wilson:Guitars&Vocals

Joey Waronker:Drums

ROGER WATERS / US+THEM を語る。

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第168話 キャメル/The Snow Goose〈白雁〉を語る

キャメル/スノー・グース〈白雁〉1975年 発表。

ポール・ギャリコの小説〈白雁〉を音楽で表現した、キャメルの最高傑作とも呼ばれるコンセプト・アルバム。

美しい音楽が生まれた。

それは美しい物語に命を吹き込んだ。

英国の四人の芸術家達。

神は彼等を選んだのだ。

そして彼等は歴史的遺産を遺した。

〈The Snow Goose〉

Side 1

1)グレート・マーシュ

悲劇的な和音にスキャット。そしてバンドが入り、優雅なメロディー、コード進行によってグレート・マーシュ(大沼)が眼前に広がる。

とても美しいオープニングだ。

2)醜い画家ラヤダー

美しいフルートがあのメロディーを奏でる。この瞬間、全ての人の心をとらえる!

ラヤダーの心の美しさを象徴しているのでしょう。

ドラムの軽妙なセンスが素晴らしい。

オルガン・ソロを挟み、再びフルートによるテーマ・メロディー。

永遠の美である。

3)ラヤダー街へ行く

組曲形式でロック・サウンドに移行する。アンドリュー・ラティマーのギターがさっそうと登場。爽快!

後半、コミカルなメロディーをはさみ、テンポダウンしてギターが泣きを放つ。何とも味わい深く心にしみる。枯れた音色も素晴らしい。

コミカルなメロディー+ディミニッシュで終了。

この組曲はまさに歴史的名曲。

4)聖域

アコースティック・ギターのアルペジオにクリーントーンのギターが、物悲しいメロディーを奏でる。

メジャーキーでありながらとても哀愁がある。

コード進行も非常にセンスが良く、凝っていて美しい。

5)少女フリーザ

優しい音色のキーボードが「少女フリーザ」を描写する。非常に愛らしい。

メジャー、マイナーが入り交じり、少女の可憐さと不安を端正込めて表現している。

6)白雁(スノー・グース)

ラヤダーは傷ついた白雁に手当をして「迷子の王女さま」と名付けました。

アンドリュー・ラティマーの優雅で美しいメロディーが素晴らしい!心がとろけそうである。

そしてアンディ・ワードのドラムが素晴らしい!シンコペーションやフィルイン、ハイハットの刻み等、細かい技によって表現されたプレイに心を奪われる。さながらリード・ドラムである。

このギターとドラムの芸術は是非とも生で聞きたいものである。

後期キャメルの音楽は、アンディ・ワードのドラムが聞けないため別のバンドの様だ。

7)友情

管楽器がコミカルに友情を描写する。

8)渡り鳥

スリリングなリズムに乗って、マイナーの憂鬱なメロディーがスキャットされる。

9)孤独のラヤダー

キーボードがラヤダーの孤独を描写する。

Side 2

10)白雁(スノー・グース)の飛翔

希望に溢れるメロディーが「スノー・グースの飛翔」を見事に表現している。

スリリングなアンサンブルが、キャメルの持ち味を引き出している。

11)プレパレーション

5拍子のアルペジオの上に、管楽器が和やかなメロディーを奏でる。

途中から不安を感じさせる響きになり、不安なメロディーのスキャットが響き渡る。

12)ダンケルク

4拍子の力強いリズムに、オルガンが戦地を描写する。途中からギターも加わる。

徐々に力強くなり、管楽器を交えて壮大になって行く。

テンポアップして、戦地の激しさ、もしくはラヤダーによる救出作業の懸命さを表現する!

13)碑銘

ラヤダーは亡くなってしまいました。

14)ひとりぼっちのフリーザ

フリーザのメロディーが、ピアノによって悲しく奏でられる。

15)迷子の王女さま

「スノー・グースの飛翔」のメロディーが、再び勇壮に鳴り響く。

そして「スノー・グース」のテーマが感動的に、オーケストラと共に奏でられる。

涙無しには聞けない。

16)グレート・マーシュ

悲しい和音で幕は降りる。

英国の四人の芸術家達。

彼等の遺産は永遠である。

〈CAMEL〉

Andy Latimer:guitars, flute, vocal

Peter Bardens:keyboads

Doug ferguson:bass

Andy Ward:drums

そしてピーター・バーデンスのご冥福をお祈り致します。

CAMEL / The Snow Gooseを語る。

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第167話 イエス/究極 Going For The Oneを語る

イエス/究極 1977年 発表。

名作「リレイヤー」を発表したものの、パトリック・モラーツは脱退。新作制作のため加わったのは何とリック・ウェイクマン!

心機一転、アルバム・ジャケットはヒプノシスが担当!良いか悪いかは判らないが、新しい「イエス」を感じさせる!

いや、いいアルバムじゃないか。

曲の良さ、緊張感、演奏、どれを取っても申し分ないクオリティーだ!というか最も素晴らしい「イエス」はこのアルバムで最後ですね。

「こわれもの」から始まった最高の「イエスは」幾多の名作を生み、「究極」へと至ったのだ。

最後を飾る「Awaken~悟りの境地」は本当に「悟りの境地」に行ってしまっている。

この様な音楽を生み出したからには、皆様さぞかし凄い悟りを開いた聖人君子だろうと思う。

しかしその後のドタバタ劇を見ると複雑な気分になる。

「悟りの境地」とは一体?

まあ、日本が勝手につけた邦題だからね。

このアルバムは素晴らしい!それだけの事だ。

〈Going For The One〉

1)Going For The One

いきなりダサいロックン・ロールで始まる!

歌が始まると紛れも無いあの「イエス」だ!しかしジョン・アンダーソン、凄いハイトーンで歌っているな!

途中でブルーズみたいになる。

サビの繰り返しが凄い!

高い緊張感といきおいが感じられる素晴らしいオープニング・ナンバーだ!

2)Turn Of The Century

叙情的な美しいバラード。アコースティック・ギターから始まり、ジョンの美しい歌声が乗る。

本当に美しい曲だ、心が洗われる。ジョンの唯一無二の声あってのモノですね。

後半のピアノ、ギターの美しさはどうだ!あまりにもドラマチックだ!

再びジョンが荘厳に歌う!

アコースティック・ギターが美しい音色で最後を飾る。

神聖な空気に包まれた名曲!

3)Parallels

パイプ・オルガンが荘厳に鳴り響く!ベースが印象的なラインを弾き出す!ギターは天空を舞う!イントロから凄い!

歌はコーラスを伴い行進する。いいね、イエスらしい良いメロディーだ。

パイプ・オルガンでソロをやってしまうとは凄いな!

サビのスリリングさも絶品だ!

エンディングのギター・ソロも素晴らしい!

4)Wonderous Stories

12弦ギターから始まり、ジョンの歌声が乗る。やはりイエスらしいメロディーで、心が癒される。

キーボードも華麗に舞う!

コーラスも何もかもが美しい!

5)Awaken

ピアノが華麗に舞う!リック・ウェイクマン万歳!

ジョンの聖なる歌声が天空から降り注ぐ。

意味深な詩のコーラスが立ち昇る。

我々聞き手を哲学の世界へ引き込んで行く!

ギターが煌めく様な音色でスリリングに舞う!ハウ先生、これは素晴らしい!

キーボードも絢爛豪華に響き渡る!いや美しい!

そして静寂。

深淵な世界を垣間見る。

少しずつ「何か」に近づいて行く。

美しい描写だ。

パイプ・オルガン、ギターが素晴らしい!

そしてジョンは悟りを開いた様に歌う!

目の前に広がる景色はまさに「悟りの境地」!

大地から湧き上がり、天空へと翔のぼるパイプ・オルガンが感動的!

何と荘厳な世界!

そしてジョンの聖なる歌声が天空から降り注ぐ。

我々は「イエス」によって「悟りの境地」を垣間見る旅をしたのだ!

何と凄い体験だろうか!

★~★~★~★

「危機」から「究極」へ至った「イエス」は確かに悟りの「扉」を開いた。

その景色はまさに絶景であった。

 

そしてクリス・スクワイアのご冥福をお祈り致します。

〈YES〉

Jon Anderson:Vocal

Steve How:Guitar

Rick Wakeman:Keyboads

Chris Squire:Bass

Alan White:Drum

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第166話 フェイツ・ウォーニング/パーフェクト・シンメトリー を語る

フェイツ・ウォーニング/パーフェクト・シンメトリー 1989年 発表。

アメリカのへヴィ・メタル・バンド「フェイツ・ウォーニング」は、レイ・アルダーを新ヴォーカリストに迎え、プログレッシブ・メタル・バンドへと進化した!

そのアルバム「No Exit」に続いて発表された「パーフェクト・シンメトリー」で、ポニーキャニオンから国内デビューを果たした!

私はこのアルバムで「フェイツ・ウォーニング」を知った。

何か芸術的で、ただならぬ雰囲気があったので、迷わず買った。

衝撃的だった!

暗く内省的な曲調、変拍子、激しい場面展開、知性的な詩、レイ・アルダーの歌声、どれもが美しく、私の感性を大きく刺激した!

エア・アパレントの「ワン・スモール・ヴォイス」と並んで愛聴盤となった。

ポニーキャニオンから同時期に発売された「ウォーロード」や「バレン・クロス」も魅力的だった。

ヨーロピアン・ロックを愛する私だが、アメリカン・メタルも好きなバンドがかなりある。このブログに書いた数も結構多い。

フェイツ・ウォーニングの初期の3枚は正統的へヴィ・メタルで、音楽的にも素晴らしいのだが、ヴォーカルの声が細過ぎて残念である。

この「パーフェクト・シンメトリー」が最高傑作だと思う。

〈Perfect Symmetry〉

1)Part Of The Machine

へヴィーでスローだが、緊迫感のあるオープニング。そしてテンポアップしてツインリード!不協和音の様なハモりとコード、変拍子、実にプログレッシブ。

ヴォーカルが入って暗いメロディーを歌う。しかしヌケのいいハイトーンが気持ちいい!

この暗さは殺伐とした不安を与える暗さだ。人の精神に悪い影響を与えそうだが、何故かカッコいい!「キング・クリムゾン」もそうだな。

テンポアップして爽快感も出てくる!よく伸びるハイトーンが気持ちいい!

テンポダウンして、メロディーに不気味さと安堵感が入り交じる。

最後に再びサビが登場して、ツインリードで幕を閉じる。

殺伐とした機械の音が響く…。

このシュールなサウンドは私に強烈な一撃を与えた!これは凄い!

2)Through Different Eyes

乾いた音のギターが、もの淋しいメロディーを奏でる。

バンドが入って軽快に進むが、歌が入って淋しいバラード調に。本当に淋しい。

サビはリズム的には軽快だが、やはり淋しい。

ビデオが作られた曲なので、これでもキャッチーな方だ。でもいい曲。

3)Static Acts

ハードに始まり、前曲同様の展開。キャッチーさが薄れ、ひたすら暗い。でもカッコいい!やはりよく伸びるハイトーンが気持ちいい。

ギター・ソロは静けさの中プレイされ、雰囲気がある。

4)A World Apart

暗いアルペジオから始まる。スローでへヴィー。

ヴォーカル・パートもひたすらスローで暗い。絶望的空気が漂う。

だが、何故かいい曲だ。

5)At Fates Hands

アコースティック・ギター、ピアノ、ヴァイオリンが美しいアンサンブルを奏でる。

ヴォーカルはやはり淋しいメロディーを歌う。

変わったコード進行が出てくる。

変則リズムにギター・ソロ、そしてツインリードへ。

そしてクリムゾンを思わせる展開へ。プログレッシブ・ロック全開!キーボードも参加!これはカッコいいぞ!

6)The Arena

アップテンポ!ツイン!正統的メタルか?多少屈折しているが、これは正統的メタルだ!そんな訳が無い!

あっという間に終わる。

7)Chasing Time

再び淋しいバラード。一切の希望が感じられない。しかし美しいメロディー。

ヴァイオリン・ソロが悲しい。

8)Nothing Left To Say

殺伐とした低音メロディー。そしてリード・ギター。

静かなアルペジオ。そしてリード・ギター。

暗いバラード。

Nothing left to say…

ミドルテンポのロックへ展開!メイデンっぽい。

ツイン・リードが舞う!

サビは人生を達観した様なメロディーがいい!ハイトーンも見事!

アルペジオに乗せ、最後の歌声が…。

このアルバムは全体的にひたすら殺伐として暗く淋しいが、高い芸術性があり、メロディーが美しく、曲がいいので、名作である。

★~★~★~★

次の「パラレルズ」もなかなかの名作だが、それ以降、曲に面白味がなくなってしまった。残念。

〈FATES WARNING〉

Ray Alder:Vocals

Jim Matheos:Guitars

Frank Aresti:Guitars

Joe Dibiase:Bass

Mark Zonder:Drums

FATES WARNING / Perfect Symmetry を語る。

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