第172話 スコーピオンズ/狂熱の蠍団~ヴァージン・キラー を語る

スコーピオンズ/狂熱の蠍団~ヴァージン・キラー 1976年 発表。

時代を先取りして、更に過激になった4thアルバム!何と言ってもジャケットが過激!

最高傑作と呼ばれたりする。

確かに「Pictured Life」「Polar Nights」等の名曲が収録されているが、3rd「In Trance」にはタイトル曲の「In Trance」「Dark Lady」が、5th「Taken By Force」には「We’ll Burn The Sky」「The Sails Of Charon」等、代表曲が収録されている。

つまり、この3枚にはそれぞれ代表曲が収録されているので、どれが最高傑作だと決める事は出来ない。どれも名作。

しかしジャケット!あの発禁ジャケットが使えないなら、ちゃんとした新しいジャケットを作るべきだ。あのダサいジャケットはやめてほしい!

クラウス・マイネのヴォーカル、ルドルフ・シェンカーのリフ、そしてウリ・ジョン・ロート(ウルリッヒ・ロート)のギター・ソロ!やはりどれもが素晴らしい!

〈Virgin Killer〉

Side A

1)Pictured Life

これは強力!どこを取っても全く非の打ちどころが無い名曲!

イントロのシンプルなメロディーがとてつもなくカッコいい!これは凄いアイデアだ!

もちろんヴォーカルのメロディーも素晴らしい!正統派ハード・ロックの理想的な姿をしている!

Into the Rock !

このシンプルなサビのメロディーも完璧である!いい曲を作る事に勢いというか、波に乗っているというか、才能が溢れ出ている!

ギター・ソロもいたってシンプルで、曲を象徴する効果的なメロディーが最低限出て来るのみ。そして完璧!

これは衝撃のオープニングだ!

2)Catch Your Train

軽快に疾走する!イントロからギター弾きまくりでワクワクする!

クラウスのヴォーカルもハイトーンでアグレッシブ!

ギター・ソロはもう縦横無尽というか、次から次に華麗なフレーズが飛び出して来る!お見事です!

勢いに乗ったまま、疾風の如く曲が終わる!

3)In Your Park

バラード。イントロからギターは泣きまくる!

クラウス・マイネの歌唱力がやはり素晴らしい。雰囲気のあるバックコーラスもいい。

ドラムも小技が効いていて、プログレっぽい。

バラードに於けるウリ・ジョン・ロートの泣きのギターはもう、素晴らし過ぎて…。もうちょっと続くかな?という所で最後のサビが出て来るのが残念。

エンディングのハーモニー・ギターも素晴らしい!

4)Backstage Queen

ルドルフのリフがイカしている!「Tokyo Tapes」でも印象的な曲!

何てゴキゲンなナンバーなんだ!音楽の趣味を越えて誰からも愛されるべき曲!

5)Virgin Killer

曰く付きの過激なナンバー!しかもウリ・ジョン・ロートの作品だとは!

今聞いてもかなり過激な曲だ。クラウス、喉大丈夫か?聞いてるコッチが痛い。

アルカトラスの「Jet to Jet」で、この曲のソロがパクられている。

SideB

6)Hell-Cat

申し訳ない。この曲だけは理解出来ない。

7)Crying Days

もう1つバラード。イントロから妙に壮大。ギターのフレーズがやはりいい。そして♭5のアルペジオが印象的。

クラウスのダブル・ヴォーカルも効果的に演出されている。

ギターの泣き方がハンパ無い!さすが「Crying Days」!

サビの盛り上がりから、

You & Me

に持っていく流れがドラマチック!

8)Polar Nights

ウリ・ジョン・ロートの独壇場!ジミ・ヘンドリックス・ワールド炸裂!

もはやウリの代名詞になっている!

イントロのギター、リフ、グルーヴ、ハーモニー・ギター、ヴォーカル、圧倒的世界が広がる!

何か超越したモノを感じる!

9)Yellow Raven

更にもう1つバラード。とても悲しい雰囲気がある。自殺したい人に聞かせてはいけない曲として有名。

泣きのハーモニー・ギターが涙を誘う。

クラウスのヴォーカルはある男の人生の終末を物語る。

生きてきて辛い事ばかりだった…もうこれ以上は…(涙)

ウリのギターはこれでもかと悲しみを表現する。

男の影はやがて闇に消えて行った…。その後、彼の姿を見た者はいない…。

(この様な歌詞は存在しません)

★~★~★~★

ウリ・ジョン・ロートは自身のライヴで再びスコーピオンズの曲をプレイしているが、パーマネントな素晴らしいヴォーカルの存在が必要だ。

〈SCORPIONS〉

Klaus Meine:Vocals

Ulrich Roth:Lead Guitars, Vocals

Rudolf Schenker:Guitars

Francis Buchholz:Bass

Rudy Lenners:Drums

SCORPIONS / Virgin Killerを語る。

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トリスタン

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