第179話 カーヴド・エア/Second Album を語る

カーヴド・エア/セカンド・アルバム 1971年 発表。

名作「エア・コンディショニング」に続く作品は、メンバーの音楽的志向の違いが問題となった状況で作られた名作。

ダリル・ウェイ(vln)とフランシス・モンクマン(g,key)の音楽的志向の違いが顕著となり、何とアルバムのA面B面に作品が別れるという事態になった。

バンド継続のために理性的な判断を下したのはさすがに知性的な人間の集まりだと思う。次のアルバムまでしかもたなかったけど。

しかしそんな事ではこのアルバムの素晴らしさは少しも揺るがない。本当に素晴らしい作品である!

前にも書いたが、カーヴド・エアの音楽からは、フランスの香りがする。優雅な曲調、メロディー、コード進行、ヴァイオリンの調べ、どれをとっても英国のそれとは違う。

かといってフランスのどのバンドに似ているかと言えば、私の知る限りどれとも似ていない。

つまりフランスのバンドは、私がイメージするフランスの香りをあまり放っていない。それを放っているのは何故か英国のカーヴド・エアだったという話になる。

そしてその音楽の多彩さにも驚く。ロックやポップスだけでなく、他のジャンルの音楽を巧みに吸収し、自分たちの音楽に仕上げて完成させてしまっているのは見事である!さながらクイーンの様だ!

ソーニャ・クリスティーナの官能的で美しいヴォーカルも忘れてはいけない(忘れるヤツはいない)。この歌声あってのカーヴド・エアである!

キャッチーでポップで多彩で優雅でプログレッシブなこのアルバムは、永遠に私の心を捕らえ続けるだろう。

〈SECOND ALBUM〉

side A(Way side)

1)Young Mother

モーグ・シンセの音が聞こえてくる。非常に屈折したメロディーだ。そしてバンドが加わる。ツカミは抜群だ。

ソーニャ・クリスティーナのヴォーカルが入るとそこはファンタジーの世界。この摩訶不思議なコード進行とメロディー、曲調は他にはない。

ヴァイオリンは優雅に、変わったメロディーを奏でる。

そしてシンセ・ソロ。ウキウキする様なメロディーだ。快活でいい。コード進行はシンプル。そしてイントロのフレーズに。

再びソーニャのヴォーカル。マイナーとメジャーが入り交じった本当に不思議なメロディーで、普通はこんな曲を作るヤツはいない。

カーヴド・エアでしか味わえない、オリジナリティの塊の様な名曲!

2)Back Street Luv

ハードなイントロ!キーボードがクセのあるリフを奏で、その上にソーニャ・クリスティーナのヴォーカルが乗る。マイナー調だ。

するとガラリと変わって突き抜けたような、明るくチャーミングな曲調に早変わり!このインパクトは絶大!凄いセンスだ!

もう一度繰り返し、マイナーで引っ張る。

そのまま繰り返し、曲は終わる。

何ともキャッチーで、やはり変わったセンスを持っている!これは結構ヤミツキになる!

素晴らしい!

3)Jumbo

優雅で幻想的なバラード。本当に美しい曲だ。

しつこい様だが、このコード進行、メロディー、何処からこんなアイデアが生まれるのか?そして本当にフランスの香りがする。

そしてソーニャ・クリスティーナの夢の様な歌声が美しい。

4)You Know

サイケデリックな雰囲気がまたいい味を出している。歌のバックのメロディー(リフ)もいい。

サビはいかにも!というメロディーではなく、サラリと流しているのも特徴。

ギターが独特の音色で官能的!

5)Puppets

変なSEからリズムを刻む音。ピアノとヴォーカルが入る、何とメロトロンまで!そしてまたまた不思議なメロディー!

ここまでの曲を聞いてきて思うが、私には絶対作れない曲調、メロディーばかりだ…。

たんたんと曲は進み、終わって行く。

side B(Monkman side)

6)Everdance

これまた不思議なメロディーだ!さらに拍車がかかっている気がする!ドラムも手数の多いリズムでキまっている!

曲は短くすぐ終わる。

7)Bright Summer’s Day ’68

クイーンがやりそうな芝居がかった曲で、幅広い作曲センスに脱帽する!

ギター・ソロも冴えている!

この曲も短くすぐ終わる。

8)Peace Of Mind

カーヴド・エアの曲で最も長い作品。ガラリと変わって妖しく重く始まる。

ヴォーカルもただならぬ深刻さを表すシリアスなメロディーだ。

ソーニャ・クリスティーナの歌声はやはりフランスの音楽を感じさせる。

ピアノとストリングスが格調高く物語を表現する。

突如チェンバロが入る!そして再びソーニャの歌声。

ヴァイオリンが控え目に奏でられ、ピアノの調べが舞う。この辺りはルネッサンスっぽい。

そしてソーニャの語り、そして再び歌声。

キャッチーさは微塵もない!まさにプログレ!

そしてシンセ・ソロへ!ジェネシスの「シネマ・ショー」っぽくていい。

そしてスローな、たゆたうような雰囲気に変わる。徐々に小さくなり、消えて行く。

はじめは取っ付きにくいが、慣れると本当に素晴らしい芸術作品だと実感する!

プログレッシブ・ロックの歴史の中で、大きく名盤として、語られている気がしないが、これはとんでもない名盤である!

残念ながら私はカーヴド・エアとの出会いが遅かったので、歴史を共に出来なかったが、残った余生でその遺産を楽しみきって行きたい。

〈CURVED AIR〉

Sonja Kristina:Vocals

Darryl Way:Violin

Francis Monkman:Guitar, Keyboads

Ian Eyre:Bass

Florian Pilkington-Miksa:Drums

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第178話 ピンク・フロイド/ 光~PERFECT LIVE ! を語る

ピンク・フロイド/光~PERFECT LIVE !

1988年「鬱」ツアーのライヴがリマスター、リミックス、修復、再編集されて待望のブルーレイ発売!

昨年、「The Later Years」のボックス・セットが発売されてから、この作品が単体でリリースされるのを今か今かと待ちわびていたが、とうとうこの日が来た!やったー!

この名作ライヴがブルーレイで高画質でたっぷり楽しめるのである!嬉しい!

当時オリジナルをLDで見ていた時は、最新にアップデートされた近代的なピンク・フロイドを見ている感覚だったが、あれから30年が経ち、もはやクラシック、ヴィンテージを見ている感覚である!

そして「驚異」と比べると少し地味なステージ・セットだが、この作品を高く評価するファンは多いだろう。理由は勿論、バック・コーラス・ガールである。

この作品のコーラス・ガールは衣装から振り付けからハイセンスで都会的で優雅でセクシーで美しい!

特に向かって右のレイチェル・フューリーの美しさにはメロメロである!

「驚異」のコーラス・ガールは衣装から振り付けからダサくてイモくさい。何故こうなった?

ギルモアはTシャツではなくちゃんとジャケットを着ている。

肝心の画質だが、かなり鮮明で美しくなっている。が、近年のデジタル高画質映像に慣れてしまっている目には少々荒い。元が80年代の35ミリのフィルムなので限界がある。しかし贅沢は言わない。逆に味わいがあって素晴らしい。

しかし音は極上である!

問題は国内盤にはボーナストラックがない!輸入盤のボックスのみである!何て事だ!

当時の来日公演を振り返ると、何かの雑誌で伊藤政則氏と酒井康氏が話していた。チケット代が7000円は高いか?(今と比べるとかなり安いが、当時の感覚ではかなり高い)

伊藤氏はそれでも安い、一万円でも俺は見ると言っていたのが印象的だった。

私は代々木オリンピック・プールに見に行った。ピンク・フロイド入門者だったのでアルバムを買い集めて当日まで聞きまくった。

会場に備え付けられていた、立体的な効果音を出すスピーカーに期待は高まった。

始まってみると、メタルの大音量のライヴに慣れた耳には少々音量不足に感じ、入り込み切れなかったのだが、クライマックスの「Comfortably Numb」「Run Like Hell」で、とてつもない感動を味わったのは忘れられない!

〈Delicate Sound Of Thunder〉

1)Shine On You Crazy Diamond

オリジナル盤はLDで見たが、イントロのギターだけで終わりだった。こうして丸ごと一曲見られるのは嬉しい限りである!

青い照明によって、深い海の底にいる様な雰囲気を出していて素晴らしい。

2)Signs Of Life

円形スクリーンに写し出される映像との融合が素晴らしい!低音が鳴り響いた瞬間カメラが川の中に潜ってオドシをかけたり、ギターの音を水面の波紋で表現したりとセンスがいい。

3)Learning To Fly

新しいイメージの爽やか曲で、スローなテンポが心地よい。

イメージ映像に出てくるサングラスの男は、クラウス・マイネかチャゲか?

4)Sorrow

重厚なスローテンポで「鬱」の中でもとびきりの名曲!

ギターの音、プレイ、本当に素晴らしい!

5)The Dogs Of War

へヴィーなブルーズで、ギルモアのヴォーカルの破壊力が凄い!

イメージ映像にさらに力が入っている。

6)On The Turning Away

感動的なバラード。このコード進行とメロディーは泣かせる。

しかしギルモアは本当に素晴らしい声をしている。

7)One Of These Days

ロジャーの代わりにあのディレイの掛かったベースを弾くガイ・プラット。今ではすっかりオヤジになったが、この時は若い!

「ロジャーがここにいてほしい」と言われたか?

そして豚が飛ぶ。

8)Time

無数の時計のイメージ映像が印象的な名曲。ギター・ソロの泣きはやはり素晴らしい!

9)On The Run

ベッドの上の男。ベッドが動き回る妄想を見る。やがて本当にベッドが動き出す!

会場にベッドが登場して、猛スピードで激突して炎上する!何て演出だ!

10)The Great Gig In The Sky

オリジナルはヴェルサイユ宮殿での映像が大幅にフィーチャーされていたが、今回は入って無くて、ナッソーコロシアムの映像で統一されている。これでいいと思う。

コーラス・ガールの映像も白黒からカラーになった。

ダーガ・マクブルームの深い歌声は、母なる大地の祈りの様で、聞いていて涙が出てくる。

11)Wish You Were Here

イントロのアコースティック・ギターがやはりグッと来る。

リラックスした雰囲気がいい。

12)Us And Them

スーツを着た人々、働く人々のイメージ映像。

私達と彼等。みんな普通の人間だ。

敵、味方に分けるべきではない。

ロジャー・ウォーターズの「US+THEM」を見て以来、この曲はとても重くなった。戦車の砲撃によって家を吹き飛ばされた母子、そして母の悲痛な表情が思い出され、涙が出てくる。

13)Money

オリジナルの国内盤には収録されていなかったので嬉しい。

コーラス・ガールもセクシーだ。

14)Comfortably Numb

これオリジナルとは演奏内容が違うだろ!他の日の映像か?これは思いがけないプレゼントだ!

代々木オリンピック・プールで見た時、ロジャーの語る様なヴォーカル・パートが、高音でメロディアスにハーモニー付きで歌っていたのが印象的だったが、とにかくラストのギター・ソロである!

繰り返して行くうちにどんどん激しく壮大になって行く!

あの壮大なサウンドが代々木オリンピック・プールいっぱいに広がって響き渡る様は、例えようもなく感動的だった!

あれは生で見ないと絶対にわからない感動だった!

今回収録された映像と音はあの日に近い、激しいドラムが聞ける!

曲が終わった後の余韻は、崇高な物語を見ている様だ。

15)One Slip

あの日、プログレのコンサートでありながら、超ポップな音楽が代々木オリンピック・プールを支配した!異様な世界だった!

サビのハーモニーにさらに高音が加えられている。

16)Run Like Hell

イントロのディレイが掛かったギターのフレーズ。コチョコチョとした音が面白い。それに合わせた何本もの光線の照明。

音と照明がうまく融合して素晴らしい演出だ!

そして行進するリズムに乗って、あのメイン・リフを掻き鳴らす音が響き渡る!

あの音が代々木オリンピック・プールいっぱいに広がった迫力と感動は凄かった!

やはりあれは生で見ないと絶対わからない感動だ!

大満足でコンサートを見終わった。あの感動を追体験するこの作品は宝物である!(勿論あの生の感動は味わえないが)

★~★~★~★

P・U・L・S・E「驚異」の単体発売が楽しみだ!それまでこの「光~PERFECT LIVE !」と「US+THEM」と「LIVE AT POMPEII」を見ていよう。

〈PINK FLOYD〉

David Gilmour:Guitars&Vocals

Nick Mason:Drums

Richard Wright:Keyboads&Vocals

〈guest〉

Jon Carin:Keyboads&Vocals

Tim Renwick:Guitars&Vocals

Guy Pratt:Bass&Vocals

Gary Wallis:Percussion

Scott Page:Saxophones&Guitar

Margret Taylor:Backing Vocals

Rachel Fury:Backing Vocals

Durga Mcbroom:Backing Vocals

そしてリチャード・ライトのご冥福をお祈り致します。

PINK FLOYD / Delicate Sound Of Thunderを語る。

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第177話 ブラック・サバス/パラノイド を語る

ブラック・サバス/パラノイド 1970年 発表。

バーミンガム出身のへヴィ・メタル、ドゥーム・メタルの元祖「ブラック・サバス」の2ndアルバムは永遠の名作となった!

ヴァーティゴ・レーベル最高のグループ、

〈BLACK SABBATH〉

ロックの歴史の中でも極めて重要な存在である!

オジー・オズボーン、ロニー・ジェイムス・ディオ、イアン・ギラン、(グレン・ヒューズ)、レイ・ギラン、トニー・マーティン等、華々しいヴォーカリスト達が在籍した。

そしてオジー・オズボーンが在籍した時代。これはもう神話である。

トニー・アイオミの生み出すへヴィーなリフとドラマチックな展開、印象的で屈折したメロディー。

そこにオジーの歌声が乗った時に生まれる魔術はあまりに独特だ。他に比べるモノは存在しない。

このアルバムを聞くとたちまちマリファナの香りが充満する!(吸った事ないので知らないけど)

しかしアルバム・タイトルが当初の予定の「ウォー・ピッグス」から「パラノイド」になったがジャケットはもう少し…。

〈PARANOID〉

Side A

1)War Pigs

地を這う様なへヴィーなリフとベース。たちまち異様な雰囲気に包まれる。

ブレイクしてハイハットをバックにオジーは歌う。

戦争を起こすのは政治家達で、実際に戦うのは貧しい者達であると、痛烈な批判を込めている。

しかし次々に印象的なリフが展開して見事である!アイデアの宝庫の様だ。ドラムのフィルインもカッコいい!

トニー・アイオミのギターの音色がまた独特で、これがブラック・サバスを特別なモノにしている重要な要素でもある。

歴史的名曲!

2)Paranoid

そしてへヴィーでスローな曲が多い中、この代表曲がアップテンポであるのが面白い。

歌詞の内容はわりと普通の恋愛モノである。

ギター・ソロに掛けられたエフェクトが強烈で、パラノイド的な表現になっている。

ギターの低音弦を8ビートで忙しくピッキングしているのが独特で、後にジューダス・プリーストに受け継がれて行く。

とてもシンプルだが、本当にいい曲だ!

まさに歴史的名曲!

3)Planet Caravan

不思議な浮遊感があり、ピンク・フロイドを思わせるモノがある。

ギターはジャズっぽい味わいがある。

サバスのファン的には物足りないかも知れないが、ピンク・フロイド風のブリティッシュ・ロックとして聞くと掘り出し物の名曲である!

4)Iron Man

引きずる様な印象的なリフがあまりにも有名である。しかしこれがライヴでプレイされるとアドレナリン全開で興奮も最高潮に達する!

中間部でアップテンポになったり、エンディングでスリリングなうねりを炸裂させたりと、ドラマチックなアレンジが本当に素晴らしい!

こんな凄い曲をよく作ったモノだ!しかし良く考えたら、この時代はプログレッシブ・ロックをはじめ、凄い曲が次々に生まれた時代だったのだ。

とにかく歴史的名曲!

side B

5)Electric Funeral

ワウの掛けられたリフが面白い。ヴォーカルのメロディーもよく出来ている。

そして劇的な展開がまたいい!ギターのカッティングと共にアップテンポになる!

再び元のスローに戻る。

ブラッド・ファーマーズ(知ってる?)が来日した時、この曲をプレイした!物凄く良かった!興奮した!

6)Hand Of Doom

静かに妖しげに始まり、そして盛り上がる。

とにかくベースの音が妖しい。

中間部では弾む様なノリを見せる。別の曲が始まったのかと思った。

代表曲ではないが、スキのない見事なアレンジで素晴らしい!

妖しいベースで終わる。

7)Rat Salad

ジャズ・ロックの様なスリリングなノリで、サックスを入れたらクリムゾンになるかも。

意外なカッコ良さがある。

8)Fairies Wear Boots

これも代表曲のひとつ。プログレッシブに次々に展開してとにかくカッコいい!

アイアン・メイデンがサバスの影響を受けているかどうか良くわからないが、この展開の仕方はメイデンの原形になっている気がする。

歴史的名曲!

ブラック・サバスのアルバムは素晴らしいモノばかりで(勿論例外はある)どれが一番とはとても言えない!そういえば幕張メッセでの来日公演は本当に素晴らしかったなー!

〈BLACK SABBATH〉

Tony Iommi:Guitars

Ozzy Osbourne:Vocals

Geezer Butler:Bass

Bill Ward:Drums

BLACK SABBATH / Paranoidを語る。

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第176話 イングヴェイ・マルムスティーン/オデッセイ を語る

イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォース/オデッセイ 1988年 発表。

マーク・ボールズは残念ながら脱退してしまったが、後任は何とジョー・リン・ターナー!渾身の名作が生まれた!

驚いた!まさかジョー・リン・ターナーとは!

そして、ハイトーン指向のイングヴェイの音楽には合わないのではないか?とも思った。

しかし出来上がった作品は、クラシカルさとポップさが見事に融合した素晴らしいモノだった!

そして何より、このアルバムの制作前に、イングヴェイは自動車事故で死にそうになった!

幸い命はとりとめたが、ギターが以前の様に弾けなくなってしまった!しかしイングヴェイは必死で練習しまくり、再びあの華麗なプレイを取り戻した!凄いぞ!(少し粗くなったとも言われている)

ジョー・リン・ターナーのヴォーカルによってポップさとエモーションが加わり、イングヴェイの音楽は新たな生命を得た。

イングヴェイの歴史を俯瞰して見ると、最もイングヴェイに相応しい、と言うか合っているヴォーカルは間違いなくマーク・ボールズだと思う。

しかしジョー・リン・ターナーは間違いなくハード・ロック史上最高峰のヴォーカリストの一人であり、彼にしか出せない味わいがある。

この「オデッセイ」は最高傑作の一枚であり、そういう意味ではアルカトラスと並ぶ作品とも言える。

当時のインタビューを読むと、このアルバムを作るのにジョーは相当苦労したらしい。イングヴェイと言う天才と意見がぶつかれば、かなり大変なのは想像に難くない。ただの雇われヴォーカリストの方が楽だろう。

そして名義に小さくライジング・フォースが加えられているのが面白い。その辺に哀愁が滲み出ている。

しかしジョーのヴォーカルは素晴らしい!イングヴェイ・マルムスティーンの音楽をジョー・リン・ターナーの音楽にしてしまうパワーがある。そういう意味ではこのアルバムは異端なのかも知れない。

〈Odyssey〉

side A

1)Rising Force

荘厳なキーボードに続き、強烈なリズムが加わる!これはカッコいい!シビれる!その後登場するメインリフは意外にも極めてオーソドックスなハード・ロックのリフ!これはどうした事かと思った!

そしてジョー・リン・ターナーの登場!火花が散る様な強烈な歌声だ!最初のメロディーがメイデンの「Aces High」に似ている。

サビはイングヴェイらしい美しいメロディーだ。ジョーの歌声は鬼気迫るモノがある。

ギター・ソロの最初、また意外にも簡単なコード進行に、ヒネリを感じない高速アルペジオ!イングヴェイに何があった?(事故があったけど)。オクターブで移動するあたり、難し過ぎる!絶対弾けない!

エンディングのキーボードとのユニゾンは見事!凄まじいフレーズだ!

意外性があったものの、イングヴェイを代表する名曲となった!

2)Hold On

ジョー・リン・ターナーの独壇場とも言える哀愁のバラード系ナンバー!レインボーの「Bent Out Of Shape」路線の曲で、本当に素晴らしい!

ギター・ソロの音にイコライザーがかかっていて、キラキラ輝いている!

キーが高めに設定されているので、ライヴでは歌わなかったのだろう。

心をわしづかみにする名曲。

3)Heaven Tonight

ここまでポップな曲を作るとは思わなかった!衝撃だ!

しかし慣れるといい曲だ。ライヴでもいい効果を出している。

4)Dreaming(Tell Me)

イングヴェイの美意識が結晶化したバラード。ジョーのヴォーカルでとんでもない名曲となったが、

Dreaming !

と言うサビの歌い回しは、ライヴの方が滑らかで感動的になっている。その分このスタジオ・バージョンが聞き劣りするのが残念。

5)Bite The Bullet

3連系のリズムで突き進むインスト。次の曲のイントロの様な役割になっている。

途中からキーボードをバックにギターが弾きまくり。

6)Riot In The Dungeons

再び3連系のリズムで突き進む。イングヴェイらしいクラシカルでダークな曲!

さすがにこの曲はジョーの音楽にならずイングヴェイの世界である。

side B

7)Deja Vu

再びジョー・リン・ターナーの魅力が爆発するキャッチーなナンバー。美しいコード進行を活かしたメロディーが素晴らしい!

イングヴェイとジョーのケミストリーの素晴らしさが証明された名曲。

8)Crystal Ball

イントロの神秘的な雰囲気がいい。ギターはやはり美しい。ライヴではロングバージョンでさらに素晴らしい。

この曲も神秘的で美しいコード進行を活かしたメロディーが素晴らしい!それを歌うジョーのヴォーカルは本当に魅力的だ!

いい曲過ぎる!

9)Now Is The Time

イントロがクラシカルで荘厳だが、ボン・ジョヴィっぽい曲だ。

Now is the timeと言う歌詞はイングヴェイの曲としては少々安っぽい。

10)Faster than the Speed of Light

アップテンポで疾走する曲。イングヴェイらしい音楽だが、ジョーのヴォーカルはこの曲を通常のメロディアス・ハードにはしていない。

11)Krakatau

スリリングでテクニカルなインストかと思ったら。途中からへヴィーな作風に展開する。スラッシュ・メタルの影響を感じた。

12)Memories

アコースティック・ギターのアルペジオ主体の美しいインスト。ジェネシスを感じる。

イングヴェイを心から応援していた亡き母に捧げる曲だったと思う。

やはり長くは続かなかった。ライヴ・アルバムを遺してジョーは去った。ヨハンソン兄弟もいなくなった。

そして次のアルバムは北欧の美が結晶化した作品となった。

〈Yngwie J. Malmsteen’s Rising Force〉

Yngwie J. Malmsteen:Guitars&Bass

Joe Lynn Turner:Vocals

Jens Johansson:Keyboards

Anders Johansson:Drums

Yngwie J. Malmsteen’s Rising Force / Odyssey を語る。

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第175話 フェア・ウォーニング /GO! を語る

フェア・ウォーニング/ゴー! 1997年発表。

フェア・ウォーニングは自らの使命を自覚して、大いなる飛翔を果たした名盤を作り上げた!

フェア・ウォーニングの音楽にはポジティブなエネルギーが溢れている事は周知の事実だが、あらためて思い知った。

私事だが、長年可愛がって来た愛犬が永眠した。

嘆き悲しんだ。音楽も聞けなかったし、当然ブログも書けなかった。

数日してフェア・ウォーニングのこのアルバムを聞いたが、信じられない程のポジティブなエネルギーが湧き上がり、音楽を聞く喜びを取り戻した。

色々な音楽を聞いた。聞く事で悲しみを紛らわした。ブログも1回書いた。

それでも悲しみは襲って来る。美しい音楽を聞いて心を癒そうとした。

あれから2週間以上過ぎた。また悲しみを癒すために、美しい音楽を聞いたがどうもしっくり来ない。

そうだ!フェア・ウォーニングの「ゴー!」だ!それしか無い!私は聞いた。

するとどうだ、我が愛犬が翼を広げて天空を大喜びで、自在に翔び回るビジョンが浮かんで来た!

これは!

私の心は歓喜に溢れた!暗く沈んでいた顔に、心からの微笑みが浮かんで来た!天国にいる様だった!

私は再び救われた!

フェア・ウォーニングはまさに天からの使いなのだ。

トミー・ハートの歌声、ヘルゲ・エンゲルケのウリ・ジョン・ロートを思わせるギター、アンディ・マレツェクの華麗なギター、ウレ・リトゲンのソングライティング、C.C.ベーレンスの躍動感のあるドラム、全てが素晴らしい!

これからもフェア・ウォーニングを聞いてポジティブなエネルギーを、今は亡き愛犬と共有して行こう!それが何よりの供養になるだろう。

〈GO!〉

1)Angles Of Heaven

イントロのリフのギターの音色が、ナチュラルなシングル・コイルのオーバードライブで切れ味も鋭くカッコいい!

詳細は第68話に書きましたが、本当に素晴らしい曲だ!

第68話 エンジェル・オブ・ヘヴンはコチラ

そしてギターは天空を舞う天使の様だ!

2)Save Me

これ程までに心を高揚させる曲があるだろうか?

詳細は第78話に書きましたが、心が沈んでいる全ての人に聞いて欲しい名曲だ!

第78話 セイヴ・ミーはコチラ

私は救われた!

3)All On Your Own

最高傑作と思うバラードです。これ程素晴らしいメロディーが作れるとは信じられない。フェア・ウォーニングにしか出来ない世界感がある。

アンディ・マレツェクのギター・ソロも本当に美しい!

ポピュラーのスタンダードの名曲を思わせる名曲。

4)I’ll Be There

ボン・ジョヴィの様なヴァイブを感じる暖かい曲だ。包容力があり、まるで心の底から安心出来る居場所に帰ってきた様だ。

ツイン・ギターも美しい!

フェア・ウォーニングはただのメロディアス・ハードとは明らかに違う!

5)Man On The Moon

ナチュラルなギターの音色がやはりカッコいい。不思議な浮遊感があり、なんとも心地よい。

ギターの泣きも素晴らしい!スカイ・ギターの本領発揮というか生命の躍動があり、本当に歌っている!

6)Without You

マイナーのバラード系だが、暗さはなくリラックスして聞ける。こう言う曲の役割は結構大きい。

7)Follow My Heart

アコースティック系の明るいバラード。心暖まるひとときが味わえる。

こう言う人達と仲間になりたいと思う。

8)Rivers Of Love

マイナーで始まるバラードだが、サビは「All On Your Own」にも匹敵する感動が炸裂する!凄い!ひとつのアルバムにこれ程のバラードがまた登場するとは!(変な日本語)

底なしの才能を感じる!

9)Somewhere

そう思っていたら、またしても凄く感動的な曲が登場した!一体どうなっているんだ!

このアルバムは化け物か?(シャア風に)

10)Eyes Of Stranger

異国情緒の漂う哀愁のバラード。もうここまで来たら驚かない!

この人達はいい曲しか作れないんだ!

恐るべし…

11)Sailing Home

ジーノの流れを汲むオリエンタルなイントロが聞こえてニンマリする。いいねえ~そう来なくちゃ!

マイナーのミドルテンポで、文句無しの名曲!アルバム後半でも曲のクオリティーは全く下がらない!

12)The Way You Want It

またしてもバラードの名曲!この曲もスタンダードの様な風格があり、味わい深い。

ストリングスとか入れたらもっと良くなりそう。

13)The Love Song

淋しい風が吹く哀愁のバラード。エンディングの盛り上がりが素晴らしい!

最後まで完璧な曲ばかり並んでいる。

世界はもっとフェア・ウォーニングを評価するべきだ!

このアルバムを聞かない人生なんて…。

〈FAIR WARNING〉

Tommy Heart:Vocals

Ule W. Ritgen:Bass

Helge Engelke:Guitars

Andy Malecek:Guitars

C C Behrens:Drums

FAIR WARNING / GO! を語る。

ゴー! [ フェア・ウォーニング ]

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第174話 アイアン・メイデン/鋼鉄の処女 を語る

アイアン・メイデン/鋼鉄の処女 1980年発表。

NWOBHMを代表する歴史的へヴィ・メタル・バンドの衝撃のデビュー・アルバム!

へヴィ・メタルの歴史はここから始まった!

NWOBHM(ニュー・ウェーヴ・オブ・ブリティッシュ・へヴィ・メタル)!

何と素晴らしい響きだろうか!

数多くのマイナーなバンドが登場しては消えて行った!ひとときの輝きであった!

現在も世界のトップ・バンドとして活躍するグループ、

〈アイアン・メイデン〉

独自のプログレッシブな音楽性はこの時生まれ、今なお我々を魅了してやまない!

大きな路線変更をする事なく、これだけの音楽を作り続けて来たスティーヴ・ハリスは本当に偉大だ!信じられない!

その原点であるこの1stアルバムの素晴らしさは今も全く色褪せない!

この作品からは古き良きブリティッシュ・ロックの香りも感じられて、マニアにはたまらない内容である。2)とか6)とか。

ブルース・ディッキンソンは勿論最高だが、ポール・ディアノの魅力も素晴らしい。まあ別ものと考えようか。

〈IRON MAIDEN〉

side A

1)Prowler

ギターを掻き鳴らす音に続き、ワウの掛かったあのメロディーが登場!気分は一気に高揚する!

ギターで普通に弾いただけではこれ程のインパクトはなかっただろう。ワウを掛けるアイデアが素晴らしい!

続いてポール・ディアノのパワフルなヴォーカルが炸裂する!これが新時代のへヴィ・メタルだ!カッコいいぞ!

歌が終わると1本のギターが3度のハモりを伴うフレーズを掻き鳴らす!そして!

3連のリズムでギター、ベース、ドラムが一丸となってスリリングなユニゾンをキめる!これがとてつもなくカッコいい!そしてハモりも加わる!

曲は勢いよく疾風する!これはもうライヴで体験したら病みつきになるカッコよさではないか?当時は衝撃だっただろう!

曲は繰り返され強力に終わる!まさに歴史を開いた名曲!

2)Remember Tomorrow

うって変わってベースの静かなアルペジオに妖しげなギターのフレーズ。

凄まじいパワーを聞かせたポール・ディアノは静かに繊細に歌う。とてもムードがあって上手い。キング・クリムゾンでも通用するレベルだ。というかクリムゾンで歌ってみて欲しい。

コード進行が、Em~F~Emというセンスが素晴らしい。

ギターの単音による低音のメインリフのメロディーがまたカッコいい!立体的でライヴ映えする。

そして派手に盛り上がりギター・ソロ、クライマックスのユニゾンが印象的!

美しきブリティッシュ・ロックの香りを伝える名曲!スティーヴ・ハリス先生見事です!

3)Running Free

ドラムがシャッフルのリズムで刻まれ、ベースが加わる。ライヴ感があっていい!ギターも力強く参入する!

ポール・ディアノのパワー・ヴォーカルが再び炸裂する!たまらんね!

ギターは3連のハーモニーをキめる!キめた後の6弦開放ミュートのコッココッココッココッコというフレーズがたまらん!簡単なフレーズをカッコよく聞かせるアイデアが素晴らしい!

やはりライヴを体験したら病みつきになるね!名曲!

4)Phantom Of The Opera

ノッケからギターとベースのユニゾン!いかにも「オペラの怪人」という感じするメロディー!凄いセンスだ!

音が上昇して美しい3連アルペジオに!そしてメイン・リフ!シンプルながら印象的!

頭のユニゾン・フレーズにヴォーカルが加わり曲は進む!いやあカッコいいな!

そしてギターはミュート音でアルペジオ。曲が展開する。ヴォーカル・ハーモニーもキまっている。

スローダウンして美しいギター・ソロ。

さあ、ここからが聞き所だ!ベースが3連のフレーズを刻み、ギターが美しいハーモニーで加わる!コード進行はEm~D~C~D。

ドラムも加わり繰り返されるが、やがてコード進行はEm~G~Am~Cへと変異を遂げる!小技が効いている。そしてパワー・コードに!

すると16ビートのミドルテンポにチェンジ!

その上を栄光を感じるハーモニー・メロディーが登場!カッコ良すぎだ!

突如メイン・リフにチェンジ!この突如変わる所があまりにも劇的でカッコいい!

曲は繰り返され強力に終わる!

アイアン・メイデンの魅力がぎっしり詰まった歴史的名曲!ライヴのセットリストから外すべきではない!

side B

5)Transylvania

これまた見事に構築されたインスト作品だ!

マイケル・シェンカーとはまた違った魅力がある。

6)Strange World

美しいアルペジオからムードのあるベース。泣きのギター。再び我々をブリティッシュ・ロックの世界へといざなう。

ポール・ディアノのヴォーカルも美しい。まるで白昼夢の様だ。

そしてデイヴ・マーレイのギターも美しい。

この際だからメロトロンも入れてみてはどうですかスティーヴ・ハリス先生。

アイアン・メイデンにこれ程美しい曲があったのだ。

7)Charlotte The Harlot

ギターとベースから勢いよく始まり疾風する!全体的にパンキッシュなエネルギーを感じる!

サビは歌詞とメロディーが完璧に一体となり、物凄くキャッチーだ!

何故か途中でスローダウンしてバラード化する。これはこれで美しいが何故だ。

再び狂暴化して曲は進む!

8)Iron Maiden

あのメロディーが聞こえて来たら君はもう逃げられない!恐ろしい中世の「アイアン・メイデン」の拷問具の餌食になってしまう!

ギャー!

そのメロディーにハーモニーが加わると魔力が立ち込め、マジで逃げられない!

ギャー!

そしてドラム、ベースのリズムが加わり疾走すると本気で逃げられない!

ギャー!

荒々しく曲は突き進む!とにかく凄まじいエネルギーとパワーだ!

ブレイクしてギターは低音から上昇して、再びハーモニーを奏でると、続いてスティーヴ・ハリスのベースが唸りをあげる!

そしてブレイク。再びあのメロディーが聞こえて来たらステージの背後に巨大なエディが登場する!

もう興奮のるつぼである!

狂気乱舞で曲は突き進み、ライヴのセットが終了する!

永遠の様式美である!

これぞアイアン・メイデン!

アイアン・メイデンの進撃が始まった!その進撃は伊藤政則氏によって日本にいち早く伝えられた!

〈IRON MAIDEN〉

Paul Di’Anno:Vocals

Steve Harris:Bass

Dennis Stratton:Guitars

Dave Murray:Guitars

Clive Burr:Drums

そしてクライヴ・バーのご冥福をお祈り致します。

IRON MAIDEN を語る。

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トリスタン

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第173話 サンクチュアリ/Into The Mirror Black を語る

サンクチュアリ/イントゥ・ザ・ミラー・ブラック 1990年 発表。

30周年記念盤が発売された!これは嬉しい大事件だ!

2017年12月13日 ウォーレル・デインが心臓発作で亡くなった。まだ56歳だった。

その深い悲しみの日から3年近くが過ぎた。

まさかこの様な作品が登場するとは思わなかった。

「Into The Mirror Black」30周年記念盤。

ZEUSSによる最新リマスター盤+幻のライヴ作品「Black Reflection」の二枚組である!

まるでリミックスのように素晴らしい音に仕上がっていて、名作に新たなる命が吹き込まれた!

ただでさえ音のいいアルバムなのに、これはもう、感動というか本当に生命を感じるレベルである!ここまで凄いとは。

そしてライヴ「Black Reflection」はもう本当に素晴らしい!まさか正規のライヴ・アルバムが聞ける日が来るとは!

音も極上で、圧倒的な感動に包まれる!ウォーレルのヴォーカルも、邪悪なエネルギーを放っていて素晴らしい!

今まで生きて来て良かった!と本気で思った!

亡くなった方々の分まで、これからも頑張って生きようと思う。

〈INTO THE MIRROR BLACK〉

1)Future Tense

ベースによる不穏な響きのアルペジオ。重厚なパワー・コード。未来は暗い。

そして鋭いリフ。ミドルテンポで進む。

ウォーレルの切り裂く様なヴォーカルが入り、破滅的な世界の様子が語られる。

戦争、政治家、金、社会、自殺。

どこまでも世界は歪んでいる。

新しい90年代に何があるのか?未来はやはり暗いのか?

ページをめくるのだ。

激しく曲は疾風して行く!

サンクチュアリは未来形で道を進む。

2)Taste Revenge

鋭いリフから勢いよく進む!そしてミドルテンポへ。

復讐、憎悪、恐怖、怒り、ウォーレルの目に映る世界は殺伐としている。

サンクチュアリとは、ウォーレルの心を吸収して肥大化してゆく怪物である。

3)Long Since Dark

イントロからギターは泣き叫び、暗黒を呼ぶ!

そう、ただひたすら暗黒が続く!

孤独な時間との対話は、様々な疑問と答えを提示する。

暗い空の下、自由である事に気づいた!

4)Epitaph

ウォーレルは聖域の中にある墓地で、自らの碑銘の前に佇み遺言を刻む…。

霊気が漂う中、時の流れと人生を俯瞰する。

私の光を感じ、真実を求めよ。

死は結論ではない。

聖域に於いて、過去、現在、未来は全て繋がっており、魂を縛るものは無い。

ウォーレルの境地からは全てが見える。

5)Eden Lies Obscured

エデンはどこにある?

ウォーレルは語り部となり、世界に問いかける。

存在しないものを求め、愚かな幻想を抱く。

未だにエデンは闇に包まれたままだ。

6)The Mirror Black

鏡の中を見よ…

見えるものは恐怖か?真実か?

悲しみの旋律は語る。

あなたは強くなれるか?

鏡に映るものを直視出来るか?

7)Seasons Of Destruction

我々はむざむざと破壊を選択しているのか?

この曲を聞いたなら考えるのだ。

我々は欺かれている。

気づいたならば変えるしかない。

我々にかかっている。

8)One More Murder

ストリートの現実は残酷。

もはや無法地帯。

また殺人。

社会も腐っている。

本当にもう終わってしまったのか?

未来は無いのか!

9)Communion

様々な世界の歪み、恐怖、暗黒、闇、破壊、腐敗を見たウォーレルは悟る。

COMMUNION

より高き真理は内なる精神、霊的な世界にある。

聖域に至る道を進むのだ。

Star Track Studio Session 1989

10)Future Tense

こちらのバージョンもカッコいい!

11)I Am Insane

こんないい曲があったとは!作風は1stに近いか?

12)Mirror Black

10)と同様に別バージョンとして楽しめる。

Disc 2

〈Black Reflection Revisited〉

1)Eden Lies Obscured

2)Seasons Of Destruction

3)Die For My Sins

4)Future Tense

5)White Rabbit

6)Taste Revenge

7)Long Since Dark

8)Sanctuary

9)One More Murder

10)Battle Angles

Live at the Country Club, Reseda, CA May 12th, 1990

聖域にいるウォーレル・デインを偲んで聞いています。

〈SANCTUARY〉

Warrel Dane:Vocals

Lenny Rutledge:Guitars

Sean Blosl:Guitars

Jim Sheppard:Bass

Dave Budbill:Drums

SANCTUARY / Into The Mirror Black を語る。

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トリスタン

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