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第 40 話ハロウィン/守護神伝 -第一章- を語る

2020年1月31日カテゴリー: ジャーマン・メタルタグ: HELLOWEEN トリスタン

ハロウィン/守護神伝第一章 1987年発表。

マイケル・キスクを新ヴォーカリストとして迎え、ハロウィンがジャーマン・メタルの頂点に君臨した記念碑的名盤！

アルバム全体が、素晴らしいクオリティーで、ドラマチックな展開、見事なツインリード、マイケル・キスクの豊かで美しいハイトーンは、このアルバムを特別なものにした！

ハロウィンは、強力に疾走するパワー・メタルに美しいメロディーを乗せた、いわゆるメロディック・パワー・メタルを発明し、多くのフォロワーを生むことになった。

ドイツから良質のバンドが次々に生まれ、新しいジャーマン・メタルのムーブメントが興り、非常にエキサイティングであった！

〈Keeper Of The Seven Keys〉

side A

1）Initiation

この素晴らしいアルバムの序章となる荘厳なるインスト。期待は嫌でも高まる！

2）I’m Alive

マイケル・キスクの美声ハイトーンが高らかに響き渡ったメロディック・パワー・メタルの歴史的名曲！

一切のムダがなく完璧に構築されたギター・ソロも聞き所である！カイ・ハンセンの才能が結晶となっている！全てはここから始まった！

3）A Little Time

重厚なリフから始まる3連のリズムの歴史的名曲！マイケル・キスクの声の伸びを活かした曲調が印象的。中間部のピンク・フロイド風の混沌としたアレンジが面白い。

4）Twilight Of The Gods

壮絶なエネルギーを放つメロディック・パワー・メタルの歴史的名曲！「神々の黄昏」と言う北欧神話を思わせる曲名だが、核兵器を新しい神々とした世界を描いている。

とにかく怒涛の展開である！マイケル・キスクは美声ハイトーンで、次々と繰り出されるメロディーを歌い上げ、サビの荘厳さは圧倒的であり、まさにこの世の終わりの様である！

ツインリードも壮絶な世界をよく表していて素晴らしい！メロディック・パワー・メタルの金字塔と言える！

5）A Tale That Was’nt Right

マイケル・キスクの豊かな声を活かした哀愁のバラード。低い声とハイトーンのコントラストが凄い！じっくりと聞かせる名曲。

side B

6）Future World

希望に満ちた未来を描いたカイ・ハンセン・ワールドが展開する！ライヴでは欠かせない名曲！息の合ったツインリードが素晴らしい！

7）Halloween

13分におよぶ大作！完璧に計算された見事な構成で、ハロウィンが底知れない才能を遺憾無く発揮した歴史的名曲！これは凄い！メロディック・パワー・メタル・ドラマだ！

そしてインゴ・シュビヒテンバーグのご冥福をお祈り致します。

パンプキン・ユナイテッドでファンを興奮のるつぼに叩き込んだハロウィン！次の展開が楽しみである！

〈HELLOWEEN〉

Michael Kiske：Vocals

Kai Hansen：Guitars

Michael Weikath：Guitars

Marcus Grosskopf：Bass

Ingo Schwichtenberg：Drums

HELLOWEEN/Keeper Of The Seven Keys Part 1 を語る。

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第 39 話 PFM/幻の映像を語る

2020年1月29日カテゴリー: イタリアン・ロックタグ: PFM トリスタン

プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ/幻の映像 1973年発表。

イタリアの驚異的グループ、PFMがピート・シンフィールドのプロデュースにより、マンティコアより世界に向けて発表したアルバム！

2ndアルバムをベースに、1stから1曲追加し、新たに1曲の新曲を加え、ピート・シンフィールドによる美しい英詞に書き変えられたられた作品となっている。

〈Premiata Forneria Marconi〉

ロックをここまで美しく、芸術的に表現するグループは初めてだったのではないか？イタリアのロックが世界にその存在を知らしめた最初の瞬間であった！

その後、イタリアには数多くの素晴らしいグループが存在する事が判明し、イタリアはプログレの聖地となった。

その中でやはりPFMは頂点に位置するグループであり、まさに至宝である！

イタリアン・ロックはイタリア語で歌われてこそその輝きを放つのだが、PFMに関しては英語でも全くその魅力を損なう事がない。ピート・シンフィールドの英詞が素晴らしいと言う事が関係しているのだろうか？（勿論1st、2ndはイタリア語で素晴らしい！）

その後も数多くの作品を発表し、ポップになったりもしたが、PFMは幾度と来日して我々に感動を与えてくれた！

重要なメンバーの、マウロ・パガーニ、フラヴィオ・プレモーリ、フランコ・ムシーダはもういないが（死んでない）、PFMが遺した感動は生涯消えない！

〈Photos Of Ghost〉

side A

1）River Of Life/人生は川のようなもの

美しいクラシック・ギターから始まる歴史的名曲！フルート、ハープシコード、オルガンも加わり極上のアンサンブルとなる。

そしてヘヴィなリズムと共にクラシカルでありながらダークなサウンドとなり、いきなり最高潮の盛り上がりを見せるが、突如遮断され静寂を迎える。

River of life～

静かにフランコ・ムシーダは歌い始める。美しい！そしてコーラスも加わり優雅な情景を描き出す。

Follow your star

歌が終わると優しいギターが少しずつ高みへと登って行く。

そしてクライマックスは“人生の川の流れ”を思わせる壮大なキーボードが溢れかえる！とてつもない感動が襲いかかる！

一息ついて、軽めのアンサンブルが始まる。リコーダーの音色がリラックスさせてくれる。

There’s a city～

再びヴォーカル・パートへ。イタリアでありながら英国的な叙情性が感じられる。

最後はメロトロンを加えて「人生の川の流れフレーズ」が壮大に二度繰り返され溢れかえる！鳥肌が立ち涙も溢れかえる感動である！

締めくくりは、この後の人生の先行きの不安を煽り、爆発する！

2）Celebration

1st収録曲の新録。陽気なイタリアのお祭りをロックにした曲。中間部に美しく、芸術的な新パートが加えられ、より素晴らしい曲になっている。

3）Photos Of Ghosts/幻の映像

アルバム・タイトル曲。美しく静謐な雰囲気が漂う。フルートが妖しく舞い、ピアノが神秘的に添えられる。

Black roses laced with～

ピート・シンフィールドの詩が美しく、まさに幻の映像が眼前に広がるようである！

後半はピアノ、ヴァイオリンが幻想的アンサンブルを奏で、アコースティック・ギターのストロークから盛り上がり、ドラムは打ち鳴らされ、シンセ・リードが高らかに舞う！

4）Old Rain

このアルバムの為に書き下ろされた、スローで美しい、ジャズ・テイストの曲。非常に味わい深い。

ガット・ギター、ヴァイオリン、ピアノ、フルートが超一級品のアンサンブルを聞かせてくれる。

side B

5）Il Banchetto/晩餐会の三人の客

唯一イタリア語のまま収録された曲。イタリア語で完成された世界観は、英語に変換不可能だったのだろう。

Sire, Maesta !

コーラスの美しいアコースティック調の曲。間奏は幻想の迷宮に迷い込んだ様で、優雅に舞うハープはさながら花吹雪で、視覚的効果が凄い！

そして前衛的パートへ流れ込む。フラヴィオ・プレモーリのピアノは圧巻である！

6）Mr. 9 Till 5

もともとインスト曲に、ルーティンをこなすサラリーマンの一週間を表した歌詞を付けてヴォーカル曲にしたもの。面白いが、曲としては、オリジナルのインストのがいいのでは？

7）Promenade The Puzzle

最後は、全てに於いて華麗で摩訶不思議なアンサンブルが次々に繰り広げられる！

とても普通では思い付かないフレーズが、万華鏡の如くこれでもかと展開する！

天才集団のリミッターが外れた様な、凄まじい芸術空間の出現である！

PFMは、現在Vo.＆Dr.のフランツ・ディ・チョッチョとBa.のパトリック・ジバスの二人を中心に、新メンバーを補充して活動を続けている。体に気を付けて頑張って下さい！

〈PFM〉

Mauro Pagani：Flt＆Vln＆Vocal

Franco Mussida：Guitars＆Vocal

Flavio Premori：Keyboads＆Vocal

Franz Di Cioccio：Drums＆Vocal

Giorgio Piazza：Bass

PFM/Photos Of Ghosts を語る。

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第 38 話イングヴェイ・マルムスティーン/マーチング・アウトを語る

2020年1月28日カテゴリー: ギタリスト,ハード・ロック,北欧メタルタグ: Yngwie Malmsteen トリスタン

イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォース/マーチング・アウト 1985年発表。

イングヴェイがライジング・フォースと言うバンド形態で発表した作品！インスト中心の前作と違ってヴォーカル入りナンバーを中心にしたハード・ロック・アルバムとなっている！

クラシカル・テイスト満載のさすがの曲が並んでいる！アルカトラスとは違う独自の音楽が完成したと言える！

本作から、シルヴァー・マウンテンから引き抜いたヨハンソン兄弟が参加している。また、ベースは故マルセル・ヤコブ、ヴォーカルは勿論ジェフ・スコット・ソートと豪華なメンバーが揃っている！

当時、発売が延びて結構待たされた記憶がある。ジャケットの問題か？

今聞いても貫禄の一枚であり、素晴らしいメンバーによる素晴らしいプレイと素晴らしい楽曲がつまった歴史的名盤である！

〈Marching Out〉

side A

1）Prelude

これから始まる音楽への期待が高まる効果音の役割曲。

2）I’ll See the Light, Tonight

初期の代表曲。クラシカルでカッコいいリフから始まる。さすがにいいアイデアを持っている！適度に疾走していて、コーラスもいい！

ギター・ソロの最初のフレーズは見事で、難易度も高い！ジェフ・スコット・ソートの高い力量も存分に味わえるアルバムのトップにふさわしい歴史的名曲！

3）Don’t Let It End

クラシカルで美しいアルペジオに、これまたクラシカルで美しいメロディーを、ジェフが高音のミックス・ヴォイスで歌う冒頭が印象的な歴史的名曲！

ブレイクと共にハード・ロックらしい曲調になる。サビはまたしてもクラシカルで優雅で格調高いメロディーが奏でられる！これはさすがである！またライヴで取り上げて欲しい！

4）Disciples Of Hell

イングヴェイならではの、美しいクラシック・ギターで始まる。3連のリズムが印象的。曲名の通り不気味な雰囲気を出している。

ギター・ソロはイントロのクラシック・ギターの発展型になっている。

5）I Am A Viking

イングヴェイ自身の事を歌った曲らしく、世界に向かって戦いを挑む男の哀愁が滲み出ている。

北欧の民族音楽を思わせる独特の重いリズムがこの曲の象徴となっている。

イントロの凄まじいユニゾンがライヴでプレイ出来たのはマルセル・ヤコブがいたからだな。

side B

6）Overture 1383

前作の流れを汲む美しいインスト。バンド形態からアコースティック・パートへ繋がり、北欧民謡の如き哀愁のメロディーが切々と奏でられる。

7）Anguish And Fear

繋がる様に始まるアップテンポのハード・ロック！割りとストレートな曲調だが、よく出来たイントロで、丁寧に作られている。今聞くと、とてもいい曲であると再認識した。

8）On The Run Again

ジェフ・スコット・ソートの作曲らしく、非常にキャッチーな印象で、クラシカルではない正統派メロディック・ハード・ロック！いい曲だ！

9）Soldier Without Faith

美しいキーボードによる情景描写から始まる。荒涼とした戦場が眼前に広がる。

過酷な戦いに疲れた兵士の、もうここから逃げ去りたいという心情を表した歴史的名曲！

胸を締め付けられる様な悲しいメロディー、劇的なアレンジは芸術的である！ジェフ・スコット・ソートの歌唱も超一級品である！

イングヴェイのファンは絶対この曲が好きなはずだ！

10）Caught In The Middle

この曲も割りとストレートなハード・ロックだが、途中で壮大なクラシカル・フレーズが炸裂する！これをオーケストラでやったら凄そうだ！サビでの転調に意外性がある。

11）Marching Out

アルバム・タイトルを冠したインスト曲。70年代の雰囲気が漂う。

イングヴェイの素晴らしい泣きのギターがたっぷり堪能出来る！これを聞けばやはりただ者ではない事が解る！

初期の作品はいいメンバーと、充実したアイデアがつまっており、魅力に溢れている！

★～★～★～★

しかしジェフ・スコット・ソートは残念ながら脱退、その後を継ぐのはあのマーク・ボールズ！

そしてマルセル・ヤコブのご冥福をお祈り致します。

〈Yngwie J. Malmsteen’s Rising Force〉

Yngwie Malmsteen：Guitars

Jeff Scott Soto：Vocals

Marcel Jacob：Bass

Anders Johansson：Drums

Jens Johansson：Keyboads

Yngwie J. Malmsteen’s Rising Force Marching Outを語る。

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第 37 話ページェント/夢の報酬を語る

2020年1月26日カテゴリー: 日本のプログレタグ: PAGEANT トリスタン

ページェント/夢の報酬 1989年発表。

Gt.の中嶋一晃が脱退すると言う大事件の後、Vo.の永井博子を中心に製作された2ndアルバム。

これがなかなか素晴らしい作品に仕上がっている！

中嶋氏のスティーヴ・ハケットを思わせるギターが無くなり、新しいギターはテクニカルにプレイするタイプで、そこに違和感が有るものの、曲自体のクオリティーは圧倒的で、中嶋氏の不在をものともしていない。

1stアルバムのタイトル曲「螺鈿幻想」は、永井博子の圧倒的歌唱力と作曲力、退廃的で猟奇的な詩によって描かれた作品である！ゆえに彼女がいる事によりあの世界が表現出来ると言える。

音楽性の幅も広がっていて、驚かせる部分も有るものの、美しさ、叙情性、ドラマチックさも徹底的に追求していて、非常に意欲的な作品となっている。

〈夢の報酬〉

side A

1）海の詩

永井博子による多重録音の、日本的で美しいアカペラ・コーラスから始まる歴史的名曲！今までに無かったグルーヴ感が有り、新しさを感じる。

しかしとにかく永井さんの歌唱が素晴らしい！

ベース・ラインは第３期ノヴェラを思わせる。

歌のバックでさざ波の様に流れるストリングスが美しい！

後半のシリアスな雰囲気がまた曲の表現を深め、さらにどんどん盛り上がっていくのは感動的！エンディングのキメもいい！

2）グレイの肖像

サスペンス・ドラマの主題歌を思わせる導入部。そして悪魔との取り引きで展開する！

かと思うと、ミスター・シリウスの極上のフルートが天上の楽園の如き空間を演出する！何と言う美しさ！

そして再びサスペンス！永井さんの歌がとにかく素晴らしい！後半は畳み込むように進み、「絶望の色～！」で頂点に達する！歴史的名曲！

3）アルカロイド

ダンス・ナンバーである！驚いた！

歌詞の中に「気のふれたお茶会」と言うのが出て来るが、やはり第３期ノヴェラの影響か？1曲目のベースは確信犯か？

「Brain Of Balance」のドラムのフレーズまで出て来る！

side B

4）ラピス・ラズリ幻想

壮大なイントロは平山照継を思わせる。しかしこの退廃的な世界感はまさに永井博子のものである！

何とも悲しく絶望的な気持ちになるが、やはり歌唱は素晴らしい！

再びミスター・シリウスのフルートが堪能出来る！そして新月の「鬼」のギターのフレーズまで出て来る。やはり歴史的名曲！

5）A FORGET－ＭＥ－ＮOT

アコースティックな美しいバラード。胸が締め付けられる様な切ない気持ちになる。

この様な歌を歌う永井さんがとてもいじらしく感じる。男の心をわしづかみにする名曲！

6）パペチュアル・パーフェクション

リズムがイエスの「Hold On」を思わせるが、曲調はノヴェラの「Going To The Kingdom」の様な解放感がある。

中間部でピンク・フロイド～ジェネシス「Los Endos」風の展開が広がる。この曲も新しい試みがある名曲！

永井博子さんはミスター・シリウスの2枚のアルバムでも素晴らしいヴォーカルを聞かせてくれる。この後、大木理沙と名前を変えて活動していた。ヴォイス・トレーナーもやってるみたい。

〈ページェント〉

永井博子：Vocals

前野裕之：Guitars

鹿島有三：Keyboads

山田和彦：Bass

引頭英明：Drums

宮武和広：Flute

ページェント/夢の報酬を語る。

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第 36 話マディソン/神嵐の序曲を語る

カテゴリー: 北欧メタルタグ: MADISON トリスタン

マディソン/神嵐の序曲 1984年発表。

突如現れた北欧メタルの新星マディソン。当時ヨーロッパ、シルヴァー・マウンテン等にはまっていた私は、雑誌の記事を見てすぐ予約して買った！衝撃的であった！

水晶の如く透き通った美しいメロディー！哀愁のツイン・リード！ヨラン・エドマンのハイトーン・ヴォイス！絵に描いた様な最上級の北欧メタルであった！

ヨーロッパ、マイケル・シェンカー、アイアン・メイデンからの影響が感じられるが、それらをバランス良く取り込んで、圧倒的なクオリティーに仕上がっている！

そしてギターのトーン、サウンド・プロダクションなどが本当に素晴らしい。伊藤政則氏がウイッシュボーン・アッシュやプレイング・マンティスのサウンドを「水墨画のような」と形容していたが、このマディソンにも言えます。

ギターの音は過剰に歪み過ぎずナチュラルさがあり、トレブルはおさえ気味で適度に柔らかい。この辺りは他の80年代のバンドにも言えますね。

そしてセカンド・アルバムでギタリストの１人が変わり、来日公演も果たしている。残念ながら見れなかった。

マディソンはこの2枚のアルバムを遺して活動を終えてしまったが、ヨラン・エドマンのその後の活動は皆さんご存知の通りである。

〈Diamond Mistress〉

side A

1）Lay Down Your Arms

北欧メタルを代表する歴史的名曲！荘厳な鐘の音に続いてツイン・ギターによるイントロは感動的！Em～G～C～B7というコード進行がもう北欧そのものです！ギターの音がいい味を出している！そして曲は疾走する。

ヨランのハイトーンのよく伸びる歌声はヘヴィ・メタルの理想的メロディーを歌う。

Coming do～wn！のハモりが良い！

ギター・ソロはセンスがよく効果的にテクニカルでカッコいいしツイン・リードも衝撃的な美しさを放つ！もうたまりませんね。

極めてドラマチックな展開を持つ名曲で、この1曲でマディソンの名は永遠に語り継がれる事になる。

2）Run Boy

美しいアコースティック・ギターに導かれ、MSGの「Desert Song」のようなフレーズが現れる。影響は隠さない。そしてミドル・テンポのハード・ロックが始まる。

曲自体はオーソドックスですが、とても魅力的なメロディーです。

ギター・ソロの最初のメロディーが印象的で良い。ツインリードもあり非常に良質なプレイが聞けます。

3）Sneaker

出だしのリフがダークな感じでカッコいいアップテンポのハードロック！

この曲は何と言ってもツイン・リードが圧倒的で聞き応えがあります！

4）Don’t Look Around

ヨラン・エドマンのアグレッシブな歌いぶりが印象的。ツイン・リードがアイアン・メイデン風。

5）Pictures Return

感動的スローバラード。ヨラン・エドマンはハイトーンを使わないナチュラルな声で歌う。非常に素晴らしい声である事が解る。ツイン・リードは本当に感動的！

side B

6）Diamond Mistress

疾走するヘヴィ・メタル。ツイン・ギターはアイアン・メイデン風。アグレッシブな面を強調したナンバー。

7）Don’t Go

ギターが掛け合いになっている。非常に良いプレイをする2人である。特別な曲ではないが良いものがある。

8）Squealer

ミドルテンポのどっしりした曲。これも特別な曲ではないが、本当にいいギター・ソロをプレイすると思う。

9）Changes

ヨラン・エドマンの名唱が聞けるスローバラード。やはりツイン・リードが素晴らしい。北欧のバラードのメロディーの美しさは、一級品である！

10）Turn Me loose

疾走するヘヴィ・メタル。中間部でスローで叙情的になり、再び疾走する。ギターのフレーズの作り方に聞かせ所がある。

この時代の北欧メタルは心に残る名作が多い。マディソンも生涯消える事はないだろう。

〈MADISON〉

Goran Edman：Vocals

Anders Karlsson：Guitars

Mikael Myllynen：Guitars

Conny Sundqvist：Bass

Peter Fredrickson：Drums

MADISON / Diamond Mistressを語る。

お越し頂き、ありがとうございました。またお逢い致しましょう。

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第 35 話オジー・オズボーン/ダイアリー・オブ・ア・マッドマンを語る

カテゴリー: ヘヴィ・メタルタグ: OZZY OSBOURNE トリスタン

オジー・オズボーン/ダイアリー・オブ・ア・マッドマン 1981年発表。

オジー・オズボーンと故ランディ・ローズが遺した歴史的名盤の2作目。

こうして聞いて見ると、ランディのギターは、まだ生きている様な躍動感を持って耳に飛び込んで来る！そう、ランディはこのアルバムの中で永遠に輝き続けるのだ！

本当に素晴らしい楽曲とプレイが納められている！オジーの唯一無二の歌声と、ランディの心を捕らえて離さない美しくもスリリングなギター！

数多くの名盤が生まれたこの時代に於いて、間違いなく頂点に存在する一枚と言える！

しかし次の「Bark At The Moon」と並んでこのジャケット！何処までやる気じゃ！

〈Diary Of A Madman〉

side A

1）Over The Mountain

ドラムのフィルインと切れ味鋭いリフで始まる歴史的名曲！非常にオジーらしい曲調である。ギター・ソロは信じられないカッコ良さで、アームの使い方が天才的である！

クラシカルなプレイを得意とするランディだが、ロック・ギターのセンスも超一流である！

2）Flying High Again

ディストーションの効いたヘヴィなバッキングが印象的な歴史的名曲！オジーの粘っこい歌い方がいい。

ギター・ソロは1曲目と同様、曲の中の曲と言える程で、後半のライト・ハンドのコード進行の素晴らしさと、途中に挿入されるグリッサンドは効果抜群！

3）You Can’t Kill Rock And Roll

憂鬱な昼下がりの様な雰囲気で始まる歴史的名曲！非常に美しいメロディーが堪能出来る！アコースティック・ギターの使い方が素晴らしい！

サビが終わってイントロのフレーズに繋がるあたりは感動的！吼える様なギターが斬新。流れる様なプレイをしていたらどうなっていただろう？聞いてみたい！

4）Believer

これまたオジーらしいオカルト色のある歴史的名曲！イントロのベースとメインリフがいい。中間部の絶望的な描写と、続くギター・ソロはクライマックスと言える！何と言う表現力のあるギターだろう！

side B

5）Little Dolls

ヘヴィなリフが展開される中、明るく安らぎのあるメロディーが出て来ると思ったら、歌詞はなかなか残酷である！ギターはゆっくりとメロディーを聞かせる。

6）Tonight

メジャー・キーの感動的なバラード。「Good Bye To Romance」と並んでオジーの味わい深い名唱が聞ける。間奏のギターはさすがに美しい！エンディングはわりと感覚的なプレイで非常にスリリング！

7）S.A.T.O.

壮大なイントロ、マイナーのメロディー、そしてアップテンポのイキのいいハード・ロック。ギターのバッキングは非常にキレがいい。ソロは緻密に構築されている。

8）Diary Of A Madman

アコースティック・ギターの優しく不気味なアルペジオから始まり、ハードなリフが切り込む！非常にドラマチックな歴史的名曲！

ヴォーカルパートも不気味。サビは運命的悲しさが炸裂する！中間部は人類の宿命を背負い、神に懺悔する男の哀愁が広がる。（歌詞と関係無し）

ヘヴィなリフの後、不気味なギター・ソロが薄暗く汚ない狂人の部屋に響き渡る！ああ恐ろしい！

エンディングは混声合唱団と共に劇的に壮大に盛り上がる！狂人はどうなってしまうのか！

オジーは現在、パーキンソン病によって療養中である。非常に心配だが、早く良くなって下さい。

そしてランディ・ローズのご冥福をお祈り致します。

〈Diary Of A Madman 〉

Ozzy Osbourne：Vocals

Randy Rhoads：Guitars

Rudy Sarzo：Bass

Tommy Aldridge ：Drums

Ozzy Osbourne/Diary Of A Madmanを語る。

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第 34 話レインボー/闇からの一撃を語る

2020年1月25日カテゴリー: ハード・ロックタグ: Rainbow トリスタン

レインボー/闇からの一撃 1982年発表。

ヴォーカルにジョー・リン・ターナーを迎えての2作目。非常に良い楽曲が並ぶ歴史的名盤！

とにかくジョーのエモーショナルなヴォーカルが素晴らしい！好きでしょうがなくて聞きまくった気がする。

「Spotlight Kids」「I Surrender」「Street Of Dreams」と言った歴史的名曲は収録されていないが、非常に勢いに乗った時期の理想的なハード・ロックが堪能出来る！ロジャー・グローバーのプロデュースがいいんだな。

ジョー・リン・ターナーに是非ともこのアルバムの完全再現ライヴをやって欲しいものである！もちろんギターは梶山章で。

〈Straight Between The Eyes〉

side A

1）Death Alley Driver

アップテンポでぶっ飛ばすカッコ良すぎるハード・ロック！ジョーのヴォーカルも、リッチーのギターもぶっ飛んでいる！アルバムのトップにふさわしい名曲！

2）Stone Cold

ジョー節全開のメロディックでエモーショナルな名曲！イントロの神秘的なオルガンがいい。

そしてリッチーのギターが泣いていて素晴らしい！何故かライヴでギター・ソロがカットされている！

「You put me in the deep freeze」のフレーズがまたいい！全米で大ヒット。

3）Bring On The Night

疾走する非常にイキのいいドライブ感のある名曲！サビのキャッチーさが素晴らしい！とにかく爽快感がある！

ライヴで演奏されていないのが残念！是非やって！

4）Tite Squeeze

重いテンポの名曲。「LA Connection」の生まれ変わりか？遺伝子を引き継いで非常にいい曲に生まれ変わった！

5）Tearin’ Out My Heart

ジョーのエモーショナルでブルージーなポール・ロジャースばりのヴォーカルが堪能出来るスローバラードの名曲！

バッド・カンパニーやフリーの「Heartbreaker」をレインボーがアップデートしたような仕上がりで本当に素晴らしい！

★YouTube/Tearin’ Out My Heartはこちら

side B

6）Power

ギター・リフが印象的な、非常に明るくノリのいい名曲！この時期のライヴには欠かせないナンバー。何もかも忘れて楽しもうじゃないか！

7）MISS Mistreated

神秘的なイントロが素晴らしい、ジョー節全開の名曲！美しいメロディーとエモーショナルなヴォーカルによって一級品の仕上がりである！これはジョーの力によるものか。

8）Rock Fever

「Power」と同様、明るいノリで、少々安っぽいコンセプトの様な気がするが、このメンバーによって名曲のレベルに仕上がっている！

9）Eyes Of Fire

レインボーの伝統的音楽性、アラビア、中近東風のメロディーが、曲の中枢に据えられた名曲！

これをロニー・ジェイムス・ディオが歌っていたら「Stargazer」「Gates Of Babylon」に続く歴史的名曲になっていたかもしれない。

ジョー・リン・ターナーの奇跡的復活はもうないのだろうか？あの時レインボーに入れたら良かったのに！チキショー！

〈RAINBOW〉

Ritchie Blackmore：Guitars

Joe Lynn Turner：Vocals

Roger Glover：Bass, Produced

David Rosenthal：Keyboads

Bobby Rondinelli：Drums

RAINBOW / Straight Between The Eyesを語る。

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お越し頂き、ありがとうございました。またお逢い致しましょう。

トリスタン

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