ブログ | トリスタンのRock Sanctuary

第 75 話チャステイン/ルーラー・オブ・ザ・ウェイストランドの名曲を語る

2020年3月14日カテゴリー: アメリカン・メタルタグ: CHASTAIN トリスタン

チャステイン/ルーラー・オブ・ザ・ウェイストランド 1986年発表。

デヴィッド・T・チャステイン率いる正統派へヴィ・メタル・バンドの2ndアルバム！

とにかく素晴らしい曲が並んだ名盤で、近年のメタルでは味わえない本物のメタルが炸裂する！

何が凄いかって女性版ディオの“レザー”のヴォーカルである！あの“ドロ”を更にパワーアップした様な声で、聞いていて鳥肌ものだ！

デヴィッド・T・チャステインのプレイも聞き所満載で、圧倒される！しかしこの作品はギタリスト“チャステイン”の作品とは考えずに、あくまで純粋な正統派へヴィ・メタル作品として聞くべきである！

それでは1曲目の「Ruler Of The Wastland」をお届けしましょう。

＜Ruler Of The Wastland＞

アップテンポのドラムに乗せてデヴィッド・T・チャステインのギターが飛び出す！インパクトは抜群！そのままリフへ、

～I am thunder !～

レザーの圧倒的なヴォーカルが狂気を歌う！凄まじい声だ！

～I rule the wasteland !～

サビは典型的なへヴィ・メタルの歌詞だが、これでいいのだ！これ以外に何がある！

2コーラス終わってギターは勇壮なメロディーを奏で、ソロへと繋がる！テクニック一辺倒では無く、耳に残る聞き応えのあるソロで、非常に魅力的！

3コーラス目が終わって

～I rule the wasteland ！～

圧倒的なパワーで高音域を伸ばす！女性はパワー・ポイントが高いので、ハイトーンを胸声ど真ん中で出せる！これは凄い！本当に凄い！

最後に勇壮なメロディーがギターによって奏でられる！こう言うアレンジの行き届いた部分は、さすがにギタリストのバンドだと言える！

80年代はこの様な良質なへヴィ・メタルがかなりあるので、要チェックである！

〈CHASTAIN〉

Leather：Vocal

David T. Chastain：Guitar

Mike Skimmerhorn：Bass

Ken Merry：Drum

CHASTAIN / Ruler Of The Wastland の名曲を語る。

お越し頂き、ありがとうございました。またお逢い致しましょう。

トリスタン

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第 74 話へヴィ・ロード/邪悪の化身の名曲を語る

2020年3月12日カテゴリー: 北欧メタルタグ: HEAVY LOAD トリスタン

へヴィ・ロード/邪悪の化身 1984年発表。

北欧メタルのマニアの間でマスト・アイテムとなっている名盤で、この時代のメタル、特にN.W.O.B.H.M.を愛する者にはたまらない内容である！

世の中にへヴィ・メタルが生まれた時、へヴィ・メタルとはこう言う音楽だったのだ！

ギターの音が本当に素晴らしい！今こんな音は誰も出せないだろう。ただの懐古趣味と思われるかも知れないが、きっと若いファンにも解って貰えると思う。

ジャケットもヴィンテージ感があっていい！これをダサいとは言わない。良いものは時代を越えるのだ！

それでは1曲目の「Run With The Devil」をお届けしましょう。

＜Run With The Devil＞

ハードなギターがリフを刻み、勢い良くアップテンポで始まる！これぞへヴィ・メタル！

ヴォーカルは歌い出す！特に個性的な声では無い。だが、これがいい！

「Run with the devil !」

Bメロ～サビは見事にコーラスが決まっている！ヴォーカルが3人いるらしい。

2コーラス終わってギター・ソロ！勢い良く始まるが耳に残るセンスのいいソロである！そしてとにかく音がいい！

再びリフ、そしてサビ！

「Run with the devil !」

力強く普通に終わる！当たり前過ぎて語る事が無い！しかしこれでいいのだ！名曲とだけ言っておこう！

ハンマーフォールがカバーしていたが、なかなかいい。

〈HEAVY LOAD〉

Ragne Wahlquist：Guitar＆Vocal

Eddy Malm：Guitar＆Vocal

Styrbjorn Wahlquist：Drum＆Vocal

Torbjorn Ragnesjo：Bass

HEAVY LOAD / Stronger Than Evil の名曲 Run With The Devil を語る。

お越し頂き、ありがとうございました。またお逢い致しましょう。

トリスタン

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第 73 話フェア・ウォーニングの名曲フォー・ザ・ロンリーを語る

2020年3月11日カテゴリー: メロディアス・ロックタグ: FAIR WARNING トリスタン

フェア・ウォーニング/ハート・オン・ザ・ラン 2000年発表。

フェア・ウォーニングの期待の新作「4」に先駆けて発表されたシングル「Heart On The Run」は素晴らしい曲で、新作に対する期待は大いに高まった。

このシングルにはアルバム未収録曲「For The Lonely」が収録されている。

これがとんでもない名曲で、ライナーノーツの中で伊藤政則氏は、この曲がアルバムに収録されない事をしきりに残念がっていた。

新作「4」のラスト・ナンバーは「For The Young」と言う曲で、荘厳にして雄大、希望に満ちた素晴らしい曲だ！

この「For The Young」で終わるか「For The Lonely」で終わるか考えた末、「For The Young」に軍配が上がったと言う事だろうか？

この曲はこのまま歴史の闇に埋もれていい曲では無い！リアルタイムのファンは皆さん良く知っていると思いますが、後追いの方は是非ともチェックして下さい！

＜For The Lonely＞

アコースティック・ギターが美しいヨーロピアン・トラッド・フォークで哀愁の美旋律が堪能出来る名曲！

マイナー・キーでアルペジオが哀しく爪弾かれる。マンドリンらしき音が哀愁のテーマ・メロディーを奏でる。

～The light’s going down～

トミー・ハートは哀しいメロディーを優しく美しい声で歌い始める。いつものハスキーで力強い声では無く、クリーンで美しい声だ。

～I’m taking my song～

イントロのメロディーがサビで登場する。この美しい哀愁の旋律は、フェア・ウォーニングの曲としては他に類が無い程である！

～The wind of the west～

2コーラス目からバンドが入って力強いサウンドになる。そして…

サビはコーラスを伴って荘厳さを増す。

～I’m taking my song～

最後のサビが終わると「for the lonely」が繰り返し歌われる。何回か繰り返すと、オクターブ上をハイトーンで歌う！

「For the lonely !」

何とも哀愁が伝わる歌声である！

バンドはどんどん盛り上がり激しくなって行く！ギターはさながらウリ・ジョン・ロートの「I’ll Be There」の様である！

圧倒的なプレイの後、フェードアウトしていくと、マンドリンのアルペジオが美しく鳴り響き、ツェッペリンの「限りなき戦い」のイントロを思わせる。そして…

「Taking my song ～…」

のコーラスが寂しく響き、幕は降りる。

美の結晶の様な名曲である！知っている方も、もう一度聞いて下さい。

★YouTube/For The Lonelyはこちら

〈FAIR WARNING〉

Tommy Heart：Vocals

Helge Engelke：Guitars

Andy Malecek：Guitars

Ule W. Ritgen ：Bass

FAIR WARNING / For The Lonely を語る。

お越し頂き、ありがとうございました。またお逢い致しましょう。

トリスタン

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第 72 話キング・クリムゾン/アイランズの名曲を語る

2020年3月9日カテゴリー: ブリティッシュ・ロックタグ: King Crimson トリスタン

キング・クリムゾン/アイランズ 1971年発表。

ロバート・フリップとピート・シンフィールドのみが残ったキング・クリムゾンは、新しいラインナップでこの美しいアルバムを作り上げた。

メル・コリンズのフルート、キース・ティペットのピアノは圧倒的な芸術空間を生み出した。息を飲む美しさである！

キング・クリムゾンはそのラインナップの違いによって音楽性もかなり違いがあり、それぞれが魅力に溢れている。

その中で特に私の心を捕らえるのがこの「アイランズ」である！

しかしこの美しいアルバムを生み出したラインナップがあの「アースバウンド」を作ったのだから驚きだ！でも他のライヴ・アルバムは期待通り素晴らしい！

それでは私が美しい南の島の楽園を訪れた時の様子を表した、この曲「Formentera Lady～Sailor’s Tale」をお届けしましょう。

＜Formentera Lady＞

私は南の島を訪れ、散策していた。すると、

ウッド・ベースを弓で擦り、妖しげな空気を奏でる音…。そして

フルート、ピアノが華麗な舞いで私を何処か知らない異世界に誘う。

ここは何処だ？見た事の無い美しい世界だ…。

そして歌声が聞こえて来る。何と美しく神秘的な詩と歌声だろうか？私はその歌声に引き寄せられて行った。

ピアノとフルートとその歌声が描き出す空間はこの世のものとは思えない美しさだった。

するとベースが現れ、ゆったりと優しく私を楽園に案内してくれた。

そしてフルートは楽園の旋律を奏で、

歌声はその楽園の旋律を歌う。

私は見知らぬ楽園に来たらしい。しばらく滞在していくとしよう。それにしても何と言う心地よさか。

楽園の旋律が終わるとピアノが華麗に舞い、再び神秘的な空間が現れた。

ピアノ、フルート、歌声は一層、美と妖しさを増して空間を演出する。

そして再び楽園に案内された。ギターもいる。

～Formentera Lady ～

夢見心地でいるとサックスも現れ、共に不思議な舞いを舞い始める。

すると美しいソプラノ美女が現れ、私を誘惑する！正気を保てるだろうか？

これは夢か幻か？

妖しき精霊達は様々な舞いで私をもてなしてくれた。このままずっとここにいようか。それもいいな。

そう思っていると、何やらシンバルを細かく刻む音が聞こえて来る…。

＜Sailor’s Tale 船乗りの話＞

ジャズ・ロックのリズムを叩くドラム、１つの原初的メロディーを繰り返すベースが現れる。

私は楽園にいたはずだが、ここは一体？

サックスとギターが雄大で緊迫感のあるメロディーを繰り返し奏で始める。

ここは船の上か！何故？波は荒いな…。

メロディーはメジャーコードで終結し、サックスは荒々しくソロを吹き鳴らす！

突如、静寂が訪れた。変わって次はギターが狂気の様なカッティングを始めた！

言葉を話せないギターは必死で何かを伝えようとしている。危険が迫っていると言うのか！そう言えば妖しいメロトロンが背後で聞こえる。

低音のブラス・メロトロンが襲いかかる！巨大な波だ！向こうから高さ50mはある巨大波が迫り来る！

ストリングス・メロトロンの波も次から次へと襲いかかる！

波はどんどん激しくなり、船は右へ左へ大きく揺さぶられる！このままでは転覆する！

巨大波は目の前に！無慈悲にも船を覆いつくす！

あああ～！

船は海底に沈んで行く！何と言う事か！

ギターは悲鳴の様に掻き鳴らされるが、やがて落ち着きを取り戻し、温かいメジャー・コードを鳴らしその場をあとにする…。彼は一体何者なのか？

波は鎮まり、メロトロンが不気味に漂う…。

やがて目が醒めた。ロバート・フリップの術中にはまっていた様だ…。

〈KING CRIMSON〉

Robert Fripp：Guitars

Mel Collins：Flt＆Sax

Boz：Bass＆Vocals

Ian Wallace：Drums

Peter Sinfield：Words

そしてボズ・バレル、イアン・ウォーレスのご冥福をお祈り致します。

KING CRIMSON / Islands の名曲 Formentera Lady～Sailor’s Tale を語る。

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第 71 話クリムゾン・グローリーの名曲〈ヴァルハラ〉を語る

2020年3月7日カテゴリー: アメリカン・メタルタグ: CRIMSON GLORY トリスタン

クリムゾン・グローリー/CRIMSON GLORY 1986年発表。

謎の仮面を着けた正統派へヴィ・メタル・バンドが現れた！彼らは一体何者なのか？

ヴォーカルはミッドナイト！独特の声と驚異的ハイトーンを持ち、神話の世界をシアトリカルに、舞台役者以上に仰々しく歌い上げる！その表現力は他に並ぶ者はいない！

ギターはツイン・リードでドラマチックに曲を盛り上げる！ジューダス・プリースト、クイーンズライク直系である！

凄いバンドが出て来た！当時、アルバムのライナーノーツを担当した伊藤政則氏が「BURRN!」誌のアルバム・レビューをやってしまった為、驚異的高得点を叩き出してしまった伝説がある！97点位だった？高すぎる！

気持ちは解る！本当に素晴らしいアルバムだ！「Valhalla」「Dragon Lady」の神話の世界の表現力！「Lost Reflection」で描く狂気の世界！いや、確かに97点だ！さすがに伊藤政則氏である！

しかし悲しい事に驚異的ヴォーカリスト、ミッドナイトは2009年7月に亡くなってしまった！ああ～何でこんな悲しい報告ばかりしなきゃいかんのか！

1曲目の「Valhalla」で追悼しましょう。

＜Valhalla＞

ミドルテンポでどっしりとへヴィに始まる！スネアのリバーブが凄い！とてつもなく壮大である！

ツイン・リードが唸りを上げる！このドラマチックさ！すでに最高である！

～Winds of Odin !～

とにかく凄まじい！ミッドナイトの歌も凄いが、歌のバックに雷鳴が轟くエフェクトが入っていて壮大に曲を盛り上げている！このプロダクションは凄い！

～Rising winds !～

このBメロのコード進行とバックのエフェクトがもう神話の独特の雰囲気を出していて素晴らしい！

もう一度Aメロ、Bメロを歌い、サビへ。

～Valhalla ! Wooh ! ～

シンプルだが、完璧である！

ギター・ソロはライト・ハンドから始まり、ツイン・リードに突入する！ドラマチック！

ソロが終わるとミッドナイトの驚異的ハイトーンが、炸裂する！何とハイE♭から更にハイB♭まで上昇する！ギターで言えば何と1弦の18フレット！

最後は「Valhalla ! Wooh !」を3回繰り返して、ハイA♭（1弦16フレット）を高らかに堂々と力強く伸ばして終わる！と同時にサウンド・エフェクトが壮大に轟き、響き渡る！何と言うカッコ良さ！歴史的名曲！

今時こんなカッコいい曲、アルバムはなかなかない！この時代は凄かった！

そしてミッドナイトのご冥福をお祈り致します。

〈CRIMSON GLORY〉

Midnight：Vocals

Jon Drenning：Guitars

Ben Jackson：Guitars

Jeff Lords：Bass

Dana Burnell（St. James）：Drums

CRIMSON GLORY の名曲〈Valhalla〉を語る。

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第 70 話セイクレッド・ウォーリアー/マスターズ・コマンドの名曲を語る

2020年3月6日カテゴリー: アメリカン・メタルタグ: SACRED WARRIOR トリスタン

セイクレッド・ウォーリアー/マスターズ・コマンド 1989年発表。

クイーンズライクを思わせる正統派へヴィ・メタル・バンド、セイクレッド・ウォーリアー！

その出会いは、深夜の和田誠氏のラジオ番組で紹介された「Evil Lurks」の衝撃であった！

クイーンズライクに、と言うかジェフ・テイトにそっくりのヴォーカルと、ツボにハマった正統派へヴィ・メタルの曲のカッコ良さは衝撃だった！

西新宿の輸入盤専門店に速攻で探しに行った！あった！何と3500円位した！高っ！

高い輸入盤を買ったお陰でその後、国内盤が出てももう一度買う根性が出なかった。買っておけば良かった。

そしてギタリストのBruce Swiftのルックスが良い！

それでは1曲目の「Master’s Command」と「Evil Lurks」をお届けしましょう。

＜Master’s Command＞

神聖なキーボードが鳴り響き、その場を浄める。ミドルテンポでギターは単音のリフを効果的に弾き出す。

～The pain you feel～

ジェフ・テイトは歌い出す！では無い！現クイーンズライクのトッドも凄いが、このレイ・パーラも負けていない！歌い回しを完璧にコピーしている！

アップテンポになってキーが変わり、ハイトーンがこだまする！しかしカッコいい曲だ！

～Why can’t we !～

サビもキーが変わり、聞き手をグイグイ引き込み心を捕らえる！これぞ正統派へヴィ・メタル！

再びBメロ、サビと続き、ギター・ソロ、なかなかテクニカル。

別のメロディーが登場し、再びBメロ、サビが続く。このメロディーのカッコ良さを言葉で伝えられないのが残念！

最後はイントロのリフが登場して、キメのフレーズでビシッと終わる！名曲！

★YouTube/Master’s Commandはこちら

＜Evil Lurks＞

16ビートのリズムでギターがマイナーのリフを刻む！このイントロだけでK.O.である！私は16ビートの正統派へヴィ・メタルが好きでしょうがない！

～What evil lurks in the minds…～

ジェフ・テイトは歌い出す！では無い！しかしこの曲はカッコ良すぎる！伝え切れなくて困っている！

～Oh… Don’t you believe～

サビらしいサビはあまり無い。それでも圧倒的にカッコいい！すいません、この曲はカッコいいとしか言い様が無いです！

2コーラス終わってギター・ソロ、

～Oh… Don’t you believe～

に続きもう1コーラス歌ってギター・ソロ！最後に

～On our hands ! ～

ハイトーンでキメてビシッと終わる！とにかくカッコいい！名曲！

★YouTube/Evil Lurksはこちら

CDを買ってこの2曲ばかり聞きまくった。

〈SACRED WARRIOR〉

Ray Parra：Vocals

Bruce Swift：Guitars

Rick Macias：Keyboads

Steve Wakins：Bass

Tony Velazquez：Drums

SACRED WARRIOR / Master’s Command の名曲を語る。

お越し頂き、ありがとうございました。またお逢い致しましょう。

トリスタン

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第 69 話 GTR の名曲を語る

2020年3月5日カテゴリー: メロディアス・ロックタグ: GTR トリスタン

GTR 1986年発表。

スティーヴ・ハウとスティーヴ・ハケットが組んだスーパー・バンドが制作した、エイジアの如く商業主義のメロディアス・ハード・ロックの名盤！

と思い込んでいたが、今聞いてみると「何じゃこれ、イエスじゃねーか？」と言うかイエスにしか聞こえない！

イエスもジョン・アンダーソン以外のヴォーカル作品が3枚あるので、このマックス・ベーコンのヴォーカルでもイエスで通用する。

これでジョン・アンダーソンが歌ったら本当にイエスだ！ジェフ・ダウンズがプロデュースしてるし！

スティーヴ・ハケットの要素はほとんど感じられず、唯一「Hackett To Bits」がモロにハケットの曲そのまま（Please Don’t Touch）なのと、「Imagining」のイントロのクラシック・ギターがハケット100％なぐらいだ！

イエス・ファンの方、もう一度聞き直して下さい。

それでは1曲目「When The Heart Rules The Mind」をお届けしましょう。

★YouTubeはこちら

＜When The Heart Rules The Mind＞

キラキラとキレイなキーボードから始まり、ダダーンと壮大なバンド・サウンドがこだまする！いかにもこの時代のサウンド・プロダクションである！

軽快にリズムが刻まれ、ハウのギターが美しく舞う。そしてDメジャーの明るいサウンドからBマイナーの暗くシリアスなサウンドに移行する。

マイナーのメロディーを歌い出す。

Mother protect me !

マックス・ベーコンの美しい声が良く映える。そしてサビ。

When the heart rules the mind !

この辺りがメロディアス・ハードの名曲として認識され、その手のファンに愛されたゆえんだが、2コーラス終わってから

Seasons will change !

ここに来るともうイエス！そしてハウのギター・ソロが続く。

突如、ハーモニー・ギターがシリアスなメロディーを奏で、ダダーンと壮大に展開する！これはカッコいい！

サビが繰り返し歌われ、再び

Seasons will change !

が登場して幸福感に包まれて消えて行く。

素晴らしいこの曲によってメロディアス・ハードの名盤として語り継がれるだろう。私もメロディアス・ロックに分類します。

〈GTR〉

Steve How：Guitars

Steve Hackett：Guitars

Max Bacon：Vocals

Phil Spalding：Bass

Jonathan Mover：Drums

GTR の名曲 When The Heart Rules The Mind を語る。

お越し頂き、ありがとうございました。またお逢い致しましょう。

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