ライオット/ザ・プリヴィレッジ・オブ・パワー〈The Privilege of Power〉 1990年 発表。
「Thundersteel」で劇的に復活した「ライオット」の全メタル・ファンが注目した新作は歴史的名盤となった!
ジャーマン・メタルの影響もあって、日本のメタル界はメロディック・パワー・メタルの嵐が吹き荒れていた。
復活した「ライオット」の音楽もまさに時に符合したものであり、圧倒的な支持を得た!完璧だったのだ!
ホーンが入っているだの、みみっちい問題は何ら障害にならなかった。むしろコンセプト・アルバムの様な作風や、アル・ディメオラの曲の導入によるテクニカルなフレーズが、このアルバムをさらに高い次元に引き上げた!
この当時の最高のメタル作品だったのだ!今振り返っても「ライオット」は、このアルバムが一番素晴らしい!
〈The Privilege of Power〉
1)On Your Knees
TVのSEから「Racing with~」がフェードイン。テクニカルなユニゾンプレイで幕は開く!ホーンもキマっている。
疾走するリフはカッコいい!トニー・ムーアのヴォーカルも伸びやかなハイトーンで見事!
ツインギターとホーンがうなる間奏も圧巻である!文句無しの名曲!
2)Metal Soldiers
不思議なSEからスローでへヴィーなリフが始まる。どっしりとしたメタルだ!
特筆するところは無いが、トニー・ムーアの圧倒的なハイトーンで引き込んで行くところはさすがだ。
妙な説得力がある。
3)Runaway
哀愁のバラード。美しいメロディーが堪能できる。この曲を聞くとトニー・ムーアの声の素晴らしさをあらためて実感する。
You’re the Runaway !
4)Killer
再び不思議なSEに続き、へヴィーなリフ、そしてグルーヴの効いたブラス!
トニー・ムーアに続き、ジョー・リン・ターナーが登場!こう言う曲を歌わせたら超一流である!よっ、大統領!
盛り上がりは早くも最高潮である!
5)Dance Of Death
東洋風の不思議なSEに続き、圧倒的なメロディック・パワー・メタルが炸裂!テクニカルなイントロは絶品!
そして怒涛のヴォーカル・パート!ジャーマン・メタルよりパワーがあるぞ。そしてサビのメロディーは新たなアンセムとなった!
ギター・ソロも圧倒的!息もつかせぬ凄まじいアンサンブル!
キーが1音上がってさらにサビが繰り返される!とにかく凄い!
6)Storming The Gates Of Hell
不穏な空気を伝えるホーンが鳴り響く!もう1曲メロディック・パワー・メタルが炸裂!
間奏のギター・ソロはハロウィンの様な栄光のメロディーが登場する!
メロディー、パワー、テクニカルなアンサンブルと本当に素晴らしい曲だ。
7)Maryanne
キャッチーなイメージのメロディックなロック。ひと息付く感じ。
ギター・ソロはスローになり、泣きが炸裂する!
Maryanne !
8)Little Miss Death
TVのSEからチャーチオルガン。
何故か普通の8ビート・ロック。この曲の意図するところはつかめない。
9)Black Leather And Glittering Steel
怒涛のパワー・メタルが再び炸裂!ライオットのパワー・メタルはスピード感がとにかく凄い!ドラムも圧倒的だ!
随所に配されたユニゾン・プレイが凄まじい緊張感を伝える!
最後は圧倒的なパワーで捩じ伏せ、ユニゾンが繰り返される!そしてピンク・フロイド風のプレイ。
10)Racing With The Devil On A Spanish Highway
アル・ディメオラのカバー。
圧倒的なテクニックのアンサンブルで度肝を抜く!
この当時「Sieges Even」や「Watchtower」等のテクニカルなバンドが頭角を現していたので、ライオットはその完成形を見せてくれたのだと解釈した。
このアルバム発表に伴う来日公演も本当にお祭り騒ぎであった。素晴らしかった。
現在も残ったメンバーが後を継いで活動を続けているのは素晴らしい事だ。
マーク・リアリのご冥福をお祈り致します。
〈RIOT〉
Mark Reale:Guitars
Tony Moore:Vocals
Don Van Stavern:Bass
Bob Jarzombek:Drums
〈guest〉
Joe Lynn Turner:Vocal
RIOT / The Privilege of Powerを語る。
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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。
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サンダー・スティールではなく「サンダースティール」だし、確かウォッチ・タワーも、あのプログメタルバンドなら「ウォッチタワー」じゃなかったかな?
なかなかの細かいご指摘ありがとうございます。
恐れいりました。