ルネッサンス/燃ゆる灰 1973年発表。
キース・レルフ、ジム・マッカーティ、ジェーン・レルフらが立ち上げたクラシカル・ロック・グループ、
〈ルネッサンス〉
2枚のアルバムを残して活動を終えるが、2ndから関わったマイケル・ダンフォードが「ルネッサンス」の名を引き継ぎ、アニー・ハズラム他、新しいメンバーで、再スタートした。
その記念すべき再スタート1作目は「プロローグ」そして2作目がこの「燃ゆる灰」である!
はっきり言ってオリジナル「ルネッサンス」よりはるかに素晴らしい!
オーケストラの導入、美しいピアノ、そしてアニー・ハズラムの可憐で何処までも澄んだ美しい歌声は、「ルネッサンス」を最高の「女性ヴォーカリストのブリティッシュ・ロック・グループ」に高めた!
マイケル・ダンフォードよくやってくれた!貴方の功績は大きい!が、2012年11月20日に亡くなられました。
ご冥福をお祈り致します。
とにかくこの「ルネッサンス」の素晴らしい音楽を聴いて下さい!貴方の生涯の友となる事でしょう。
〈ASHES ARE BURNING〉
side A
1)Can You Understand
銅鑼の音が鳴り、美しいピアノが聞こえて来る。そして力強くバンドが入る!新たな冒険が始まるといった感じだ!
静寂の中、コーラスが聞こえて来る。そしてギターをかき鳴らす音。
アニー・ハズラムは歌い出す。
何と屈折したコード進行とメロディーなのか?物憂げな昼下がりを感じる。
サビはアニーの可憐さが活きた軽快さがいい!
そしてオーケストラが勇壮なメロディーを奏でる!
再びアニーは屈折したメロディーを歌い、勇壮なオーケストラは劇的に盛り上がって行く!
2)Let it Grow
しっとりとしたバラード。この素晴らしい音楽に、身も心も委ねてしまおう!夢見心地である。
3)On the Frontier
軽快なフォークソング。中間部でのアレンジがいい。エンディングの下降するフレーズも面白い。
side B
4)Carpet of the Sun
皆に幸せを運んで来る様な曲。身も心もとろけそうである。アニーの魅力が溢れ出ている。
5)At the Harbour
ドビュッシーの「沈める寺」を導入した悲しげなバラード。とても美しいメロディーで、しみじみと聞き入る。エンディングは非常に芸術的。
6)Ashes are Burning
妖しげなピアノが聞こえ、アニーは歌い出す。あのメロディーを。
サビは「あの素晴らしい日々!」という感じ!そしてアニーのスキャット!
そしてベースがあのラインを弾き出す!
ピアノ、ハープシコードが乱れ飛ぶ!
スローダウンしてオルガン・ソロ!
そして劇的なピアノ!
静寂の中アニーは宿命的フレーズを歌い出す…。
Imagine the burning embers…
そして!
Ashes are burning the way !
アニーのハイトーンがこだまする!
感動で全身に鳥肌が立つ!
感動の中、ウイッシュボーン・アッシュのアンディ・パウエルのギター・ソロが舞い踊る!
素晴らしい!
フェードアウトでゆっくりと消えて行く。
この後、「運命のカード」「シェエラザード夜話」「お伽噺」「四季」「碧の幻想」といった名作を次々と発表する。
〈Renaissance〉
Annie Haslam:Vocals
John Tout:Keyboads, Vocals
Jon Camp:Bass, Guitar, Vocals
Terrence Sullivan:Drums, Vocals
Michael Dunford:Acoustic guitar
〈guest〉
Andy Powell:Guitar Solo
RENAISSANCE / Ashes Are Burning を語る。
Renaissance ルネッサンス / Ashes Are Burning: 燃ゆる灰 【SHM-CD】 価格:1,735円 |
お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。
トリスタン
〈おすすめ記事〉
ブリティッシュプログレッシヴロック100/岩本晃市郎【合計3000円以上で送料無料】 価格:2,530円 |