第132話 ルネッサンス/燃ゆる灰 を語る

ルネッサンス/燃ゆる灰 1973年発表。

キース・レルフ、ジム・マッカーティ、ジェーン・レルフらが立ち上げたクラシカル・ロック・グループ、

〈ルネッサンス〉

2枚のアルバムを残して活動を終えるが、2ndから関わったマイケル・ダンフォードが「ルネッサンス」の名を引き継ぎ、アニー・ハズラム他、新しいメンバーで、再スタートした。

その記念すべき再スタート1作目は「プロローグ」そして2作目がこの「燃ゆる灰」である!

はっきり言ってオリジナル「ルネッサンス」よりはるかに素晴らしい!

オーケストラの導入、美しいピアノ、そしてアニー・ハズラムの可憐で何処までも澄んだ美しい歌声は、「ルネッサンス」を最高の「女性ヴォーカリストのブリティッシュ・ロック・グループ」に高めた!

マイケル・ダンフォードよくやってくれた!貴方の功績は大きい!が、2012年11月20日に亡くなられました。

ご冥福をお祈り致します。

とにかくこの「ルネッサンス」の素晴らしい音楽を聴いて下さい!貴方の生涯の友となる事でしょう。

〈ASHES ARE BURNING〉

side A

1)Can You Understand

銅鑼の音が鳴り、美しいピアノが聞こえて来る。そして力強くバンドが入る!新たな冒険が始まるといった感じだ!

静寂の中、コーラスが聞こえて来る。そしてギターをかき鳴らす音。

アニー・ハズラムは歌い出す。

何と屈折したコード進行とメロディーなのか?物憂げな昼下がりを感じる。

サビはアニーの可憐さが活きた軽快さがいい!

そしてオーケストラが勇壮なメロディーを奏でる!

再びアニーは屈折したメロディーを歌い、勇壮なオーケストラは劇的に盛り上がって行く!

2)Let it Grow

しっとりとしたバラード。この素晴らしい音楽に、身も心も委ねてしまおう!夢見心地である。

3)On the Frontier

軽快なフォークソング。中間部でのアレンジがいい。エンディングの下降するフレーズも面白い。

side B

4)Carpet of the Sun

皆に幸せを運んで来る様な曲。身も心もとろけそうである。アニーの魅力が溢れ出ている。

5)At the Harbour

ドビュッシーの「沈める寺」を導入した悲しげなバラード。とても美しいメロディーで、しみじみと聞き入る。エンディングは非常に芸術的。

6)Ashes are Burning

妖しげなピアノが聞こえ、アニーは歌い出す。あのメロディーを。

サビは「あの素晴らしい日々!」という感じ!そしてアニーのスキャット!

そしてベースがあのラインを弾き出す!

ピアノ、ハープシコードが乱れ飛ぶ!

スローダウンしてオルガン・ソロ!

そして劇的なピアノ!

静寂の中アニーは宿命的フレーズを歌い出す…。

Imagine the burning embers…

そして!

Ashes are burning the way !

アニーのハイトーンがこだまする!

感動で全身に鳥肌が立つ!

感動の中、ウイッシュボーン・アッシュのアンディ・パウエルのギター・ソロが舞い踊る!

素晴らしい!

フェードアウトでゆっくりと消えて行く。

この後、「運命のカード」「シェエラザード夜話」「お伽噺」「四季」「碧の幻想」といった名作を次々と発表する。

〈Renaissance〉

Annie Haslam:Vocals

John Tout:Keyboads, Vocals

Jon Camp:Bass, Guitar, Vocals

Terrence Sullivan:Drums, Vocals

Michael Dunford:Acoustic guitar

〈guest〉

Andy Powell:Guitar Solo

RENAISSANCE / Ashes Are Burning を語る。

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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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