ゲイリー・ムーア/コリドーズ・オブ・パワー(大いなる野望)1982年発表。
はっきり言って私にとっては、このアルバムがゲイリーの1stである。
スキッド・ロウ、シン・リジィ、コラシアムⅡ、Gフォース、グレッグ・レイク、ゲイリー・ムーア・バンド他、過去の経歴も重要だが、やはりこの「大いなる野望」こそがゲイリー・ムーアの真の姿が現れた最初の作品だと思う!
最近はタイトルが「コリドーズ・オブ・パワー」と、原題そのままになってしまっていて寂しい限りである。
しかしいい曲が揃っている!これこそハード・ロックだ!と言いたい!
そして言うまでもなくゲイリーの魂が込められた凄まじいギター!
このアルバムが世に出た時代は、へヴィ・メタルの旋風が巻き起こり始めた時代で、ゲイリーのギターはどちらかと言うと物凄い速弾きが注目されていた。
しかし時は流れ、誰も彼もがハイテクの時代になり、ゲイリー・ムーアのギターの真の魅力が誰の目(耳)にも明らかになって来た。
いくらテクニックを磨いても、ゲイリーの様には弾けない。
本当に素晴らしいギタリストを我々は失ってしまった。ご冥福をお祈り致します。
〈Corridors Of Power〉
side A
1)Don’t Take Me For A Loser
正統派の哀愁漂うハード・ロックの歴史的名曲!ゲイリーのヴォーカルも素晴らしい!
ギターが放つエネルギーは凄まじい!
2)Always Gonna Love You
70年代の香り漂う美しいバラード。ビデオもある。やはり歴史的名曲!
ギター・ソロはもう凄すぎて裸足で逃げ出すレベル!
3)Wishing Well
フリーのカバー。私はこちらから聞いたので、断然こちらのがいい!
ゲイリーのヴォーカルはとても合っている。そしてやはりギターは凄まじい!
4)Gonna Break My Heart Again
キャッチーさが絶妙!ポップに成り下がらないメロディーがいい!
ギターはやはり凄まじい!
5)Falling In Love With You
本当に美しいバラード。パリの夕暮れをおもわせる哀愁が漂う歴史的名曲。
ギターも本当に美しい!
side B
6)End Of The World
圧巻の速弾きが炸裂する導入部があまりにインパクトが強かった!
しかし続いて登場するリフのカッコよさはただ事ではない!
ゲスト・ヴォーカルはジャック・ブルース
ギター・ソロは締めくくりの部分が特に凄い!
最後はゲイリーとジャック・ブルースの掛け合い!
7)Rockin’ Every Night
ノリノリのロックンロール。少々前時代的。
だが、これもゲイリーの魅力の一つだ。
8)Cold Hearted
スローでブルージーなナンバー。サビが印象的でとてもいい。
ゲイリーが弾くブルージーなギターは、とてつもない説得力がある。凄すぎ!
9)I Can’t Wait Until Tomorrow
この曲こそが「大いなる野望」である!
静かな中に響き渡るゲイリーのヴォーカルはとても素晴らしい!
そしてこの雄大な曲調、このアルバムを総括するにふさわしい曲である!
そうだな、ゲイリーには最後までこの曲をプレイし続けて欲しかった。
ギターは勿論素晴らしいに決まっている!
歴史的名曲!
この後も、「炎の舞」「ラン・フォー・カヴァー」「ワイルド・フロンティア」と名作を発表し続けてくれた。本当に素晴らしい作品達だった。
GARY MOORE:Guitars&Vocals
Ian Paice:Drums
Neil Murray:Bass
Tommy Eyre:Keyboads
GARY MOORE / Corridors Of Power を語る。
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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。
トリスタン
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