第122話 ゲイリー・ムーア/コリドーズ・オブ・パワー を語る

ゲイリー・ムーア/コリドーズ・オブ・パワー(大いなる野望)1982年発表。

はっきり言って私にとっては、このアルバムがゲイリーの1stである。

スキッド・ロウ、シン・リジィ、コラシアムⅡ、Gフォース、グレッグ・レイク、ゲイリー・ムーア・バンド他、過去の経歴も重要だが、やはりこの「大いなる野望」こそがゲイリー・ムーアの真の姿が現れた最初の作品だと思う!

最近はタイトルが「コリドーズ・オブ・パワー」と、原題そのままになってしまっていて寂しい限りである。

しかしいい曲が揃っている!これこそハード・ロックだ!と言いたい!

そして言うまでもなくゲイリーの魂が込められた凄まじいギター!

このアルバムが世に出た時代は、へヴィ・メタルの旋風が巻き起こり始めた時代で、ゲイリーのギターはどちらかと言うと物凄い速弾きが注目されていた。

しかし時は流れ、誰も彼もがハイテクの時代になり、ゲイリー・ムーアのギターの真の魅力が誰の目(耳)にも明らかになって来た。

いくらテクニックを磨いても、ゲイリーの様には弾けない。

本当に素晴らしいギタリストを我々は失ってしまった。ご冥福をお祈り致します。

〈Corridors Of Power〉

side A

1)Don’t Take Me For A Loser

正統派の哀愁漂うハード・ロックの歴史的名曲!ゲイリーのヴォーカルも素晴らしい!

ギターが放つエネルギーは凄まじい!

2)Always Gonna Love You

70年代の香り漂う美しいバラード。ビデオもある。やはり歴史的名曲!

ギター・ソロはもう凄すぎて裸足で逃げ出すレベル!

3)Wishing Well

フリーのカバー。私はこちらから聞いたので、断然こちらのがいい!

ゲイリーのヴォーカルはとても合っている。そしてやはりギターは凄まじい!

4)Gonna Break My Heart Again

キャッチーさが絶妙!ポップに成り下がらないメロディーがいい!

ギターはやはり凄まじい!

5)Falling In Love With You

本当に美しいバラード。パリの夕暮れをおもわせる哀愁が漂う歴史的名曲。

ギターも本当に美しい!

side B

6)End Of The World

圧巻の速弾きが炸裂する導入部があまりにインパクトが強かった!

しかし続いて登場するリフのカッコよさはただ事ではない!

ゲスト・ヴォーカルはジャック・ブルース

ギター・ソロは締めくくりの部分が特に凄い!

最後はゲイリーとジャック・ブルースの掛け合い!

7)Rockin’ Every Night

ノリノリのロックンロール。少々前時代的。

だが、これもゲイリーの魅力の一つだ。

8)Cold Hearted

スローでブルージーなナンバー。サビが印象的でとてもいい。

ゲイリーが弾くブルージーなギターは、とてつもない説得力がある。凄すぎ!

9)I Can’t Wait Until Tomorrow

この曲こそが「大いなる野望」である!

静かな中に響き渡るゲイリーのヴォーカルはとても素晴らしい!

そしてこの雄大な曲調、このアルバムを総括するにふさわしい曲である!

そうだな、ゲイリーには最後までこの曲をプレイし続けて欲しかった。

ギターは勿論素晴らしいに決まっている!

歴史的名曲!

この後も、「炎の舞」「ラン・フォー・カヴァー」「ワイルド・フロンティア」と名作を発表し続けてくれた。本当に素晴らしい作品達だった。

GARY MOORE:Guitars&Vocals

Ian Paice:Drums

Neil Murray:Bass

Tommy Eyre:Keyboads

GARY MOORE / Corridors Of Power を語る。

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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

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