夢幻/レダと白鳥 1986年発表。
カーミラの幻…
アルバム終盤に収録された、アップテンポのキャッチーなナンバーで、空気がガラッと変わる。
比較的ストレートな作りのメロディアス・ロックではありますが、宮武氏から借りたフルトロンのリアルなフルート・パート等、随所に聞き所のある名曲。
<カーミラの幻>
8分の7拍子のリズムが印象的なイントロ。うねりを上げるムーグ・シンセがとてもいい。
~中村隆士氏の歌声~
ストレートな曲調だが、詩はやはり美しい。2コーラス目のオーケストラ・ヒットが、劇的な雰囲気を出している。
そして「王女の~」で始まる8分の7拍子のメインテーマが本当に素晴らしい!Fから下降するコード進行、ロマンチックな詩、美しいメロディー、息が止まりそう。
そして美しいフルトロン。ずっと本物のフルートだと思っていた。美しいメロディーと芳しい雰囲気が胸を締め付ける。
そして夢幻の象徴的なブラス・シンセも素晴らしい!本当にいい音色だ。
最後のサビの後に再び現れるメインテーマは、少しトーンダウンして、フルトロンによるバッキングが入る。このフレーズは美し過ぎて、息が止まり、気絶しそう。
そして詩が本当に美しい!次から次に美しいフレーズが現れる。林 克彦氏の詩のセンスは信じられない程素晴らしい!
本当に芳しく美しい!
そして次第に消えて行く…。
<亡き王女のためのパヴァーヌ>
ラヴェルの代表作の一つ。いや、この美しいロマンチックな作品は、もはや夢幻の曲といっていいでしょう。この胸を締め付けるメロディー、そしてメロトロン。
短くアレンジされていて聞きやすい。長年インストとして聞いて来たので、せっかくフランスから許可がおりたヴォーカル・バージョンは、まだ違和感がある。
今思い付いたが、オリジナルのインスト・バージョンとヴォーカル・バージョンで、2枚組で出して貰えればベストですね。
この美しい曲で「レダと白鳥」は締めくくられる。本当に美の結晶の様なアルバムです。
夢幻の復活をずっと待ち続けています。
林 克彦 :Key.
中村 隆士 :Vo.
西田 竜一 :Dr.
笹井 りゅうじ :Ba.
夢幻/レダと白鳥 を語る。
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トリスタン
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