第106話 夢幻/レダと白鳥 を語る 6 〈カーミラの幻〉

〈ギュスターヴ・モロー/レダと白鳥〉
ギュスターヴ・モロー〈レダと白鳥〉

夢幻/レダと白鳥 1986年発表。

カーミラの幻…

アルバム終盤に収録された、アップテンポのキャッチーなナンバーで、空気がガラッと変わる。

比較的ストレートな作りのメロディアス・ロックではありますが、宮武氏から借りたフルトロンのリアルなフルート・パート等、随所に聞き所のある名曲。

<カーミラの幻>

8分の7拍子のリズムが印象的なイントロ。うねりを上げるムーグ・シンセがとてもいい。

~中村隆士氏の歌声~

ストレートな曲調だが、詩はやはり美しい。2コーラス目のオーケストラ・ヒットが、劇的な雰囲気を出している。

そして「王女の~」で始まる8分の7拍子のメインテーマが本当に素晴らしい!Fから下降するコード進行、ロマンチックな詩、美しいメロディー、息が止まりそう。

そして美しいフルトロン。ずっと本物のフルートだと思っていた。美しいメロディーと芳しい雰囲気が胸を締め付ける。

そして夢幻の象徴的なブラス・シンセも素晴らしい!本当にいい音色だ。

最後のサビの後に再び現れるメインテーマは、少しトーンダウンして、フルトロンによるバッキングが入る。このフレーズは美し過ぎて、息が止まり、気絶しそう。

そして詩が本当に美しい!次から次に美しいフレーズが現れる。林 克彦氏の詩のセンスは信じられない程素晴らしい!

本当に芳しく美しい!

そして次第に消えて行く…。

<亡き王女のためのパヴァーヌ>

ラヴェルの代表作の一つ。いや、この美しいロマンチックな作品は、もはや夢幻の曲といっていいでしょう。この胸を締め付けるメロディー、そしてメロトロン。

短くアレンジされていて聞きやすい。長年インストとして聞いて来たので、せっかくフランスから許可がおりたヴォーカル・バージョンは、まだ違和感がある。

今思い付いたが、オリジナルのインスト・バージョンとヴォーカル・バージョンで、2枚組で出して貰えればベストですね。

この美しい曲で「レダと白鳥」は締めくくられる。本当に美の結晶の様なアルバムです。

夢幻の復活をずっと待ち続けています。

林 克彦 :Key.

中村 隆士 :Vo.

西田 竜一 :Dr.

笹井 りゅうじ :Ba.

夢幻/レダと白鳥 を語る。

夢幻 / レダと白鳥 【Blu-spec CD】

価格:1,316円
(2020/5/1 14:48時点)
感想(0件)

ギュスターヴ・モロー 世紀末パリの異郷幻想 [ 隠岐由紀子 ]

価格:2,640円
(2020/6/6 09:21時点)
感想(0件)

お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

〈おすすめ記事〉

★夢幻の他の記事はこちら

ノヴェラの記事はこちら

★日本のプログレの他の記事はこちら

イタリアン・ロックの記事はこちら

★トップ・ページ、他の記事はこちら

3d アートプリント ファンタジーと英国文化 額入りアート インテリア 壁掛け 絵 ロマンティック 天使雑貨 エンジェル イギリス 英国雑貨 アセンション【アン ストークス】 Anne Stokes

価格:2,750円
(2020/6/10 14:07時点)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です