第 93 話 ページェント の名曲 ヴェクサシオン を語る

ページェント/インディーズ・コレクション

大正ロマンティシズムとユーロピアン幻想が見事に溶け合ったサウンドは私の心を強く捉えた!

ページェントの初のCDはこれでした。非常に良いベスト・アルバムです。

1)螺鈿幻想

2)ヴェクサシオン

3)人形地獄

4)仮面の笑顔

5)奈落の舞踏会

6)蜘蛛の館

7)木霊

8)エピローグ

「螺鈿幻想」の代表曲と「奈落の舞踏会」の代表曲、そして未発表曲の“蜘蛛の館”で構成されています。

“ヴェクサシオン”はもちろん永井さんのヴォーカルが素晴らしいニューヴァージョンです。

オリジナルは宮武さんの言うようにミス・プロデュースだったので、このニューヴァージョンの収録はありがたいです。

それでは「ヴェクサシオン」をお届けしましょう。

<ヴェクサシオン>

美しい12弦ギターのアルペジオが流れる。天上界のような美しさ。そして永井さんが歌い出す。

~生まれた時からずっと~

~鏡を重ねた~

宮武氏の美しいフルートがひらひらと舞う

~貴方は右を~

~やがて天使に~

悲劇的な詩は美しい旋律に重なり、永井さんの歌声に悲しみを宿す。

~白い部屋の中で~

無邪気な笑い声が悲しみを誘う。

~誰がいけないの?~

~ヴェクサシオン~

宮武氏の美しいフルートは純粋さを描く。純粋さゆえに悲しい。

軽快に変拍子でリズムが刻まれる。そしてシンセ・ソロはあくまで明るさを表現する。そしてAメロをギター・ハーモニーが奏でる。

物語のページはめくられる。

そして最終章のメロディー。

~鉛色の壁の中~

~淋しがり屋のヴェクサシオン~

全ての魂を浄化するような旋律。心の奥から溢れる聖なる感情。人間界と天上界を繋ぐのは儚き夢。

そしてシンセ・ブラスは高らかに鳴り響き、ギターが涙ぐむ。可哀想な子たちのために。

そしてフルートはひらひらと舞う…

本当に悲しくも美しい曲です、宮武さん。

〈ページェント〉

永井博子 (Vocal, Keyboads)

中嶋一晃 (Guitars)

山田和彦 (Bass)

引頭英明 (Drums)

長嶋伸行 (Bass on 1,2,7,8)

宮武和広 (Flute on 1,2,8)

PAGEANT の名曲 ヴェクサシオン を語る。

お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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