フェア・ウォーニング/ハート・オン・ザ・ラン 2000年発表。
フェア・ウォーニングの期待の新作「4」に先駆けて発表されたシングル「Heart On The Run」は素晴らしい曲で、新作に対する期待は大いに高まった。
このシングルにはアルバム未収録曲「For The Lonely」が収録されている。
これがとんでもない名曲で、ライナーノーツの中で伊藤政則氏は、この曲がアルバムに収録されない事をしきりに残念がっていた。
新作「4」のラスト・ナンバーは「For The Young」と言う曲で、荘厳にして雄大、希望に満ちた素晴らしい曲だ!
この「For The Young」で終わるか「For The Lonely」で終わるか考えた末、「For The Young」に軍配が上がったと言う事だろうか?
この曲はこのまま歴史の闇に埋もれていい曲では無い!リアルタイムのファンは皆さん良く知っていると思いますが、後追いの方は是非ともチェックして下さい!
<For The Lonely>
アコースティック・ギターが美しいヨーロピアン・トラッド・フォークで哀愁の美旋律が堪能出来る名曲!
マイナー・キーでアルペジオが哀しく爪弾かれる。マンドリンらしき音が哀愁のテーマ・メロディーを奏でる。
~The light’s going down~
トミー・ハートは哀しいメロディーを優しく美しい声で歌い始める。いつものハスキーで力強い声では無く、クリーンで美しい声だ。
~I’m taking my song~
イントロのメロディーがサビで登場する。この美しい哀愁の旋律は、フェア・ウォーニングの曲としては他に類が無い程である!
~The wind of the west~
2コーラス目からバンドが入って力強いサウンドになる。そして…
サビはコーラスを伴って荘厳さを増す。
~I’m taking my song~
最後のサビが終わると「for the lonely」が繰り返し歌われる。何回か繰り返すと、オクターブ上をハイトーンで歌う!
「For the lonely !」
何とも哀愁が伝わる歌声である!
バンドはどんどん盛り上がり激しくなって行く!ギターはさながらウリ・ジョン・ロートの「I’ll Be There」の様である!
圧倒的なプレイの後、フェードアウトしていくと、マンドリンのアルペジオが美しく鳴り響き、ツェッペリンの「限りなき戦い」のイントロを思わせる。そして…
「Taking my song ~…」
のコーラスが寂しく響き、幕は降りる。
美の結晶の様な名曲である!知っている方も、もう一度聞いて下さい。
〈FAIR WARNING〉
Tommy Heart:Vocals
Helge Engelke:Guitars
Andy Malecek:Guitars
Ule W. Ritgen :Bass
FAIR WARNING / For The Lonely を語る。
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トリスタン
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