第 64 話ドリームタイドの名曲ホワット・ユー・ビリーブ・インを語る

ドリームタイド/ヒア・カムズ・ザ・フラッド 2001年発表。

活動停止に追い込まれたフェア・ウォーニングのギタリスト、ヘルゲ・エンゲルケが立ち上げたニュー・グループ、ドリームタイド。

物凄く期待したが、やはり物凄く良かった！まさにフェア・ウォーニングの流れを継ぐ見事なメロディアス・ハード・ロックである！

新しく見つけて来たヴォーカリスト、オラフ・ゼンクバイルがまた素晴らしい！少しスティーヴ・ペリーっぽい声をしていて、私個人の念願、「フェア・ウォーニングとスティーヴ・ペリーの共演」が実現した様だった！

そして何よりヘルゲのギターである！新型スカイ・ギターから放たれる天空を舞う美旋律！素晴らしい！

このドリームタイドはツイン・ギターでは無く、変わりにキーボードを加えている。やはり素晴らしいギタリストは一人でやるべきだ。

1曲目の「What You Believe in」はとんでもない名曲で、その年の「BURRN!」のベスト・チューンに選ばれた程だ！

＜What You Believe In＞

亡霊の様なキーボードが聞こえて来る。それは徐々にメロディーを形作り、そして力強く荘厳にテーマ・メロディーが鳴り響く！

その背後でドラムのタムが堂々と響き渡る！

ヴォーカルは「ホオオオーオオオー」と美しいメロディーを歌い、ギターは力強く低音を刻む！

何と言う感動的なイントロだろうか！この感動はヨーロッパの「The Final Countdown」以来である！

そしてヴォーカルがこのテーマ・メロディーを堂々と歌い始める！

そしてリズムを伴って曲は前進する！

すでに感動は頂点に達している！まさしくこのオープニングに全てがあると言っても過言では無い！何と言う曲を作るのか！リスナーの心はわしづかみにされている！

続くBメロも素晴らしく、サビはフェア・ウォーニングの「Angles of Heaven」を彷彿とさせる！

まさしく、ヘルゲ・エンゲルケのドリームタイドによってあの感動が蘇ったのだ！我々は諸手を挙げて歓迎する！

2コーラス終わると、ヘルゲのギター・ソロが天空を華麗に舞う！美しい！

再びBメロから始まる。タイトルの「What You Believe In」はこのBメロに登場する。

サビが繰り返し歌われると、再びテーマ・メロディーのコード進行が現れ、その上をヴォーカル、ギターが入り乱れて盛り上がり、フェードアウトして行く。

何とも素晴らしい曲が詰まったアルバムを作ったものだ。この後、数枚アルバムを出し、フェア・ウォーニング再結成となる。

〈DREAMTIDE〉

Helge Engelke：Guitars

Olaf Senkbeil：Vocals

C.C.Behrens：Drums

Torsten Luderwaldt：Keyboads

Ole Hempelmann：Bass

DREAMTIDE / Here Comes The Frood の名曲 What You Believe In を語る。

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