第 62 話 カーヴド・エア の名曲〈今日突然に 〉を語る

カーヴド・エア/エア・コンディショニング 1970年発表。

ルネッサンスと並んでブリティッシュ・ロックを代表する女性ヴォーカリストを擁したグループのデビュー・アルバム。

ルネッサンスの音楽はロック色が少なく、クラシックの要素が強いものであるのに対して、カーヴド・エアの音楽はクラシック要素が有るものの、正真正銘のプログレッシヴ・ロックである!

その魅力は何と言ってもソーニャ・クリスティーナの妖艶なヴォーカルである!そしてヴァイオリンのダリル・ウェイとキーボード&ギターのフランシス・モンクマン!とんでもない才能が集まったグループだ!

まずご紹介したいのは1曲目の「It Happened Today」です。

<It Happened Today/ 今日突然に>

ドラムはタムを使い、ヘヴィなリズムを刻み、ピアノが力強くバッキングを叩く!その上をフランシス・モンクマンのリード・ギターが印象的なメロディーを奏でる。イントロから凄いインパクトである!

Yesterday !

ソーニャ・クリスティーナが歌い始める。70年代の香り漂う素晴らしい歌声だ!

It happened Today !

インパクト抜群のイントロのフレーズの上に、印象的なフレーズを繰り返し歌うサビはあまりにも効果的で、頭にこびりつく。

基本的に曲のバッキングはピアノが担当して、ギターは歌の隙間でオブリガードを入れるのみであるが、ロックの原初的エネルギーと力強さ、ワイルドさが感じられるのは、ドラムのタムを使った叩き方や、ピアノの力強さによるものだろう。

歌が3コーラス歌われると、突如!曲は大きく変貌を遂げる!

スローダウンしてバラード調となり、ダリル・ウェイのヴァイオリンが、美しい旋律を奏で始める!この展開には驚いた!

目の前に広がる光景は英国と言うか、むしろフランスの昼下がりで、何とも優雅で情緒と気品が溢れている!美しい!

ヴァイオリンはメロディーを変える事無く、その美しいフレーズを繰り返し奏で続ける。

やがて夕暮れと共に、緩やかに消えて行く…。

★YouTube/It Happened Todayはこちら

カーヴド・エアはつい先日、来日公演を行った。残念ながら行けなかったが、素晴らしいものだったに違いない。

〈CURVED AIR〉

Sonja Kristina:Vocal

Darryl Way:Violin

Francis Monkman:Key&Guitar

Robert Martin:Bass

Florian Pilkington:Drum

CURVED AIR / Air Conditioningの名曲〈 It Happened Today〉を語る。

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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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