イエス/こわれもの 1972年発表。
キーボードにリック・ウェイクマンを迎え、黄金のラインナップで制作された歴史的名作!
ジョン・アンダーソンの空高く澄みきったヴォーカル、クリス・スクワイアの技巧的ベース、スティーヴ・ハウの細部まで行き届いた職人的ギター、ビル・ブルフォードのテクニカルなドラム、そしてリック・ウェイクマンの超一流のキーボード!
圧倒的な構築美で聞き手を魅了する作品だが、実験的な小曲も含まれていて、興味深い構成になっている。
「Roundabout」「South Side Of The Sky」等名曲揃いだが、やはりこの「Heart Of The Sunrise」に注目したい。
<Heart Of The Sunrise>
邦題は「燃える朝焼け」。
クリムゾンの「Schizoid Man」を思わせるスリリングなジャズ・ロック風のフレーズが繰り広げられる!凄まじい!
スローダウンして、クリス・スクワイアによるベース・ソロとも言えるテーマ的メロディーがプレイされると、その背後から妖しげなメロトロンが湧き上がって来る。
再びジャズ・ロックが炸裂!これで終わりかと思えばもう一発炸裂!ここまでか、と思えば何ともう一発炸裂!この構成は凄い!この畳み掛ける様なスリリングさは圧巻で、聞き手をグイグイ引き込む!
ギターが静かにアルペジオを奏でる。何処までも澄みきった声でジョン・アンダーソンが囁く様に歌い出す。 美しい…。
「Sharp! Distance!」ハイトーンによるキメのフレーズが響き渡る!ライヴではもっと声を伸ばして更に感動的!
短い間奏と少しのヴォーカルの後、再びジャズ・ロック炸裂!別パターンのメロディーも登場する。
転がる様な美しいピアノの後、歌は新章に入る。先のピアノのフレーズがバンドを伴って登場。ヴォーカルと交互に現れる。
歌い出しのフレーズが高らかに歌われ、サビに繋がり、ジャズ・ロックで締めくくられる!
短い旅をした様な感動を味わえる歴史的名曲!イエスはやっぱりこの曲ですね!
そしてクリス・スクワイアのご冥福をお祈り致します。
〈YES〉
Jon Anderson:Vocal
Steve How:Guitar
Rick Wakeman:Keyboads
Chris Squire:Bass
Bill Bruford:Drum
YES / Fragile の名曲 Heart Of The Sunrise を語る。
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トリスタン
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