第 23 話 キャメル/ミラージュ (蜃気楼)を語る

キャメル/ミラージュ(蜃気楼)1974年発表。

キャメルのデッカ移籍後初の作品で、キャメルの音楽性がここで確立されたと言える。見事な曲構成、展開、メロディー、リズム、各楽器が素晴らしい表現を見せる。

その後1人でキャメルを率いて行く事になるアンディ・ラティマーの泣きのギターは、デヴィッド・ギルモア、スティーブ・ハケットと並んで最高峰と言える。

また、key.のピーター・バーデンス、Dr.のアンディ・ワードのプレイも魅力に溢れている!メロトロンが使用されている点も見逃せない。

キャメルの音楽は叙情的で美しい。もう本当に美しい。名作「The Snow Goose」の様な素晴らしいコンセプト・アルバムもある。

が何が飛び抜けて物凄いと言う訳ではなく、かといって地味な訳ではない。曲の良さ、各楽器の良さ、構成の良さ等、見事なバランス感覚を持っていると言う事だろうか?押し付けがましくなく、安らぎがあり、聞いていて心地良いのである!

このアルバムには歴史的名曲「Lady Fantasy」が収録されている。しかしそこを強調してしまうとこの作品の真の魅力を見誤ってしまう事になる。

収録されている全ての曲、プレイ、表現、構成等がバランスによってその魅力を醸し出しているのである!キャメルを聞く者はそれを感覚的に理解しているのである。

〈MIRAGE〉

side A

1)Freefall

ノリのいいロックだがそれだけではない。キャメルならではの独特の展開が聞き手を惹き付ける。何と非凡な才能なのか!

2)Supertwister

アルバム「The Snow Goose」を思わせるフルートが美しいインスト。やはりメロディー、展開が素晴らしい!

3)Nimrodel

2部構成になっている。ビデオ作品にもなっているが、本当に素晴らしい曲で、キャメルの作品の中であまり取り上げられる事が少ない気がする。

メロディーの美しさ、ドラマチックさ、各楽器のプレイ、全て最高のレベルで極めてキャメルらしい作品である!

★YouTube/Nimrodelはこちら

side B

4)Earthrise

叙情的な出だしから軽妙なリズムへ、そしてスリリングなパートへ、変幻自在なキャメルを楽しめるインスト。

5)Lady Fantasy

キャメルの代表曲でブリティッシュ・ロックの歴史的名曲!キャメルの魅力の全てが詰まっている!

ハード・ロック的パワーのイントロから、あのテーマ・メロディーが流れると感動が溢れ出す!

ムードのあるヴォーカル、緊張感のあるアンサンブル、叙情的なパート、次々に展開するフレーズに圧倒される!

来日公演のアンコールでプレイされ、感動の嵐を呼ぶ!

迫力のクライマックスからテーマ・メロディーへの流れは本当に素晴らしい!プログレを聞く喜びはここにある!がアルバム全体が素晴らしいのである!

このアルバムで揺るぎなきキャメル・サウンドを確立したかと思えば次の「スノー・グース」で驚異のサウンドを生み出した!

〈CAMEL〉

Andrew Latimer:Guitars, flute, Vocals

Peter Bardens:Organ, Piano, Mellotron, Vocals

Andy Ward:Drums

Doug Ferguson:Bass

そしてピーター・バーデンスのご冥福をお祈り致します。

CAMEL/Mirageを語る。

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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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