マグダレーナ/MAGDALENA 1987年発表。
突如現れた、驚異的クラシカル・シンフォニック・ロック・バンド!日本のプログレの未来は明るい!と思った!
大いなる驚きと共に、それは現れた。
〈マグダレーナ〉
エジソンだったか、メイド・イン・ジャパン・レコードのアーティストの何かのライヴだったか忘れたが、1枚のソノシート・レコードをもらった。
MAGDALENA/Leanhaun Shee
デモ音源らしいが、極めて優れたクラシカル・シンフォニック・ロックで、一発で気に入った。
そしてさっそく友人と一緒にライヴを見に行った。場所は 勿論シルバーエレファント。
いや~何と素晴らしい!ノヴェラやジェラルドを凌駕するクラシカル・シンフォニック・サウンドだ!それはバロックの香りが漂い、信じられないレベルのクオリティー!
徳久恵美さんのファルセット・ヴォイスも華麗で、ドレス姿も優雅だった!
何度かライヴに通うと、クラウン・レコードからメジャー・デビューが決まったというではないか!MCで徳久恵美さんが興奮気味に言うには、「レコードが出せるのは皆さんのお陰なんです!」
事情をよく知らない私は「え?俺が何かした?ライヴに何度か来ただけだけど?」と思った。
メジャーのレコード会社は客の動員数で売上を判断するので、ライヴに来る事が、貢献になるという事が、後で分かった。
ライヴでさんざん感動した楽曲たちが、レコードになったのは素晴らしい。だが、実際にライヴ会場で体験した感動には及ばない。本当に素晴らしいライヴだったのだ!
こうして久しぶりにCDで聞いてみても確かに素晴らしい。だが、(以下同文)。ちなみにCDは勿論キング・レコードのクライム・レーベルから出ている。
しかし大事件が勃発する!
マグダレーナから徳久恵美さんが脱退、テルズ・シンフォニアへの加入!
え~!!?
何と言う事だ!
上野さんのアイデアか?それとも平山さんが引き抜いたのか?でもそれは無いだろう!
マグダレーナは圧倒的な感動を残して、瞬く間に歴史を終えた。ヴィエナじゃ無いんだよ!あ~もったいない!
〈MAGDALENA〉
side A
1)Leanhaun・Shee〈ラナン・シィ〉
バロック音楽風のイントロダクションに導かれて始まる。
ゆったりとしたテンポで、ドラマチックなコード進行、美しいメロディーのギターが素晴らしい。
~星影は紫色に~
徳久恵美さんが歌う。マイナーキーで半音ずつ下がるコード進行。音楽用語で何と言うのだろう?メジャーだったらカノンじゃないですか。しかも5拍子!
詩は妖精の世界が表現されていて、プログレの理想的な美しい詩だ。
サビへの繋ぎのフレーズも素晴らしい!
~海に羽ばたき 天に泳ぎ~
サビではさらに優雅で美しいメロディーが、天に泳ぐ!そして美しいファルセットがトドメを刺す!感動的だ!
間奏はスリリングなシンフォニック・ワールドが展開して圧倒する!そして静かになり、優雅なファルセットが夢の様な世界を表現する!もう素晴らし過ぎる!
そして優しいギターのメロディー、妖精の舞いの様なクラシカル・フレーズが後に続く。このアレンジ能力はあり得ない!凄すぎだ!
再びイントロのフレーズ、そして歌。感動は続く。サビの最後のファルセットが最高音で伸びて有終の美を飾る!見事!
最後にイントロのフレーズで締めくくられる。物語はメジャー・コードで幕を降ろす。
日本のプログレ史に残る名曲です。
2)Anna・Magdalena
ピアノがバロック音楽風に流れ、徳久さんは歌う。バッハの音楽へのリスペクトに満ちているとても美しいバラード。
~天使たちの歌声~
メジャーの優雅で美しいメロディーだ。
~生きとし生けるもの全て~
Bメロでマイナーになり緊張感が出てくる。クライマックスでかなりの高音域に達するが、徳久さんの技量が追い付いていないのが残念。
しかし藤井 卓の作曲能力の高さは異常だ。バッハへの愛が結晶となっている!このクオリティーの曲はなかなか無いですよ!イングヴェイを超えたか?
3)影〈Shadow〉
ツイン・ギターによるリフから始まるハード・ロック!ダークな雰囲気が支配する!
~You live in the Shadow !~
歌い出しは何と永井博子さんとのデュエットだ!
ライヴでアウターリミッツの荒牧さんと、ツイン・ギターでプレイしていました。とてもカッコ良かった!
4)Waltz
振り子時計の様な音が刻まれる…。ゆっくりと死神の様にワルツが忍び寄る。ギターのメロディーも絶望に泣く。悲劇的だ。
~遠くの風の嘆き~
徳久恵美は正統的クラシックの唱法で、この嘆きを表現する。重く悲しい。絶望のギターが後に続く。
~何処より ワルツの音~
力強いヴォイスが物語の展開を表す。
~踊れ !!~
凄まじい声量で狂気の舞を宣言する!アップテンポで狂気のワルツは、終末に向けて走り出す!
~ラララ~
その命が尽きるまで!
ライヴで配られたアンケート用紙に曲名が書いてあり、この曲は「ワルツ(仮題)」となっていた。そのまま正式な曲名になるとは。
side B
5)前兆
〈第一部〉
遠くで鐘の音がする…。そしてアルペジオ。
この曲で藤井 卓はオジー・オズボーン、ランディ・ローズへの愛を堂々と宣言する。このイントロのアレンジは「Diary Of A Madman」そのものである。
バンドが力強く入り劇的に盛り上がる!
~時の間 漂う私~
静かなアルペジオと共に歌声。やはり悲劇的。
~ああ 繰り返す~
力強い歌声で物語は語られ、壮大に盛り上がる。混声合唱団まで使うとは力が入っている!
ギター・ソロはやはりランディ・ローズ風!そして宮武さんのフルートが登場!そして、
~天地の交わり~
永井博子さんのドラマチック・ヴォイス登場!鳥肌モノである!この悲しいメロディー、シュールな詩を歌うとまさにページェント!
~エレイソン~
〈第二部〉
静けさと共にアルペジオ。これは「Revelation (Mother Earth)」のコード進行だ。荘厳な混声合唱団、徳久さんのファルセット・ヴォイスで盛り上がる!
〈第三部〉
ハードなギター・リフもそのものである!混声合唱団、ギター・ソロが暴れまわる!背後では轟音が吹き荒れ、さながら黙示録である!凄まじい世界が繰り広げられる!
オジー・オズボーン、ランディ・ローズの遺産に独自の解釈を加え、これ程高いレベルで発展させるとは!とてつもなく深い愛を感じる!と共にもの凄い才能だ!
そういえば藤井 卓は白~クリーム色のレスポール・カスタムを使っていた。髪型も似ている。愛である。
6)Lagrima〈涙〉
美しいストリングス・シンセが悲劇的旋律を奏でる。そしてガット・ギター。
~ああ 夕日注ぐ窓辺~
本当に素晴らしいメロディーを書く。マイナーで始まるが、希望が感じられる明るいメロディーだ。詩も歌唱も美しい。最後を飾るに相応しいバラードだ。
神の御前で涙を流し、祝福を受けている様な感動に包まれる。
マグダレーナがあまりに素晴らしい音楽を奏でるので、神様が連れて行ったんだね。神様は欲張りだから。
その後、新しいヴォーカルを入れてマグダレーナは復活した!デモ・テープを購入した。数回聞いてしまってある。よく考えたら凄く貴重だなこれ!また聞いてみよう!
〈MAGDALENA〉
徳久恵美:Vocal
藤井 卓:Guitars
加島有三:Keyboads
西口直良:Bass
伊藤信男:Drums
〈guests〉
永井博子:Vocal
宮武和広:Flute
KAZU:Shout
MAGDALENA を語る。
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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。
トリスタン
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卓さんとInstagramで知り合いまして〜もちろんRandyきっかけで〜
良かったらと、このURLを教えて頂きました。
トリスタンさんのブログでしたのでびっくり✨やはりRandyで繋がってしまうのですね〜
トリスタンさんの読ませて頂き、卓さんの曲、ますますお聴きしたくなりました。
あらあら、りぼんさん、こんな所でお逢いするとは思いませんでした。
ありがとうございます。
藤井卓さんとインスタグラムで繋がっているのですか、しかもランディ繋がりで!さすがです!
という事は藤井卓さんはこのブログを読んで下さったという事ですね。光栄ですね。そしてりぼんさんに紹介まで!
凄い繋がり方ですね!
やはりYouTubeを貼っておけば良かったですね。
マグダレーナの音楽はりぼんさん向きです。
是非お聴きください。
そうなんです
Randyきっかけでエレキギターの素晴らしさに感動して、他のギタリストさんの曲を聴いてみましたけど、なかなかどこにもRandyを感じる曲、ギタリストさんが見つけられなくて…結局ずっとRandy聴いてます〜とそんな話を卓さんとしてた時に良かったら見てと教えて下さったのがトリスタンさんのブログでした〜✨✨✨
素晴らしいトリスタンさんのブログです。でもどうやって卓さんの音楽と出逢ったのですか?AmazonMusicとかにもなくて…YOUTUBEありがとうございます✨✨
ありがとうございます。
はい、かつて西新宿にエジソンというプログレ専門店がありました。
そしてそこを拠点とする日本のプログレ・バンドのシンジケートもありました。
そこからの情報でマグダレーナを知りました。
関連写真はツイッターに貼ります。