第184話 ロイヤル・ハント/Cargo カーゴ~ライヴ2015 を語る

ロイヤル・ハント/カーゴ~ライヴ2015

D.C.クーパー復帰後の初のライヴ・アルバムが登場!ドラマチックで華麗な世界を堪能する!

LOUDPARK 15でのパフォーマンスは素晴らしかった!あの感動がよみがえるライヴ・アルバムが聞けて嬉しい!

やはりD.C.クーパーの歌声は心に刺さる!あの陽気なアメリカ人が何故こんなに哀愁のメロディーを歌いこなすのか不思議だ。稀にみる逸材だと思う。

このライヴ・アルバム、あの名盤「Paradox」の完全再現が収録されている。

「Paradox」発表当時も完全再現ライヴが発表されている。今回再び完全再現ライヴを発表する意味は何処にあるのか?

もちろんある。

そこでかつてのモノと今回のモノの大きな違いを4つ挙げて見たい。

1)当たり前だがギタリストが違う。これは好みの問題ではあるが、作品の魅力を大きく変える違いはさほど無いだろう。

2)半音下げている。声が出なくなった訳ではないので、喉の負担を減らす為の安全策でしょう。あまり気にならないし、マイナスになっていないと思う。

3)バック・コーラスの女の子を雇う金が無いのだろうか?いなくなった変わりにD.C.自身の多重録音によるサンプリングになっている。

女の子のバック・コーラスがロイヤル・ハントの名物だった部分もあり、これは大きく好みが別れる可能性がある。

4)一番重要な事だが、D.C.クーパーの声が円熟し、太く豊かになり、魅力が増した!

D.C.はインタビューで「何も変わっていない」という事を強調していたが、それは「俺の声は衰えていない」と言いたかったのであろう。

しかし「何も変わっていない」のではない。素晴らしく変わっている、魅力が増しているのである!

それによって「Paradox」はさらに深く魅力的にアップデートされたのである!

これこそが「Paradox」完全再現の再発表の意味だと勝手に解釈している!

〈CARGO〉

Disc 1

1)The Mission

アルバム「The Mission」のタイトル曲。ジョン・ウエストはいいヴォーカルだったが、やはりD.C.が歌うとロイヤル・ハントらしい音楽に聞こえる。本来のあるべき姿になったという感じだ。

いい曲だなぁ~。

2)Half Past Loneliness

D.C.クーパー復帰後の第1弾「Show Me How To Live」のキャッチーなナンバー。

素晴らしい曲だが、サビの一番大事な部分がサンプリングという曲の構築方法はライヴでは問題ではないか?他の曲でも言える事だが。でもLOUDPARKで気にならなかったな。

3)The Awakening

「Paradox」完全再現。風と雨の音。そしてアルペジオ。

D.C.は悲痛な物語を歌い始める。

4)River Of Pain

心の奥深くまで刻み込まれた名曲。胸が締め付けられる悲しいメロディー。

物語は全然解らないが、人生とは、人類とは、こんなに悲しいモノなのか、という思いがびしびし伝わって来る。

5)Tearing Down The Wall

テンポアップしてクラシカルなメロディーが飛び交うイントロ。

D.C.は低音から中音域、高音域へと自在に表現する。そしてエモーションがある。

Tearing Down !

格調高いハード・ロックだ。素晴らしい!

6)Message To The God

哀愁のピアノから力強いミドルテンポ。曲の中にメリハリがあり、ドラマ性が見事に表現されている。

これが本当のロック・オペラだ。

7)Long Way Home

風と雨の音。そしてアルペジオ。

リコーダー系のキーボードのメロディーが悲しい。

人類の業は深く、何処までも遠い。

安息の地はあるのか?

Long Way Home

Disc 2

1)Time Will Tell

重厚なイントロ。響き渡るスネア。そしてベースのメロディー。雄弁だ。

そしてアップテンポ。D.C.は登場人物の様に歌う事を演じる。

静かになった部分の

Time Will Tell

のコーラスが異様に重厚。

後半のスローな展開が素晴らしい。

2)Silent Scream

チェンバロの音が格調高く導入する。3連のリズムに乗って曲は進む。

I’m looking for

サビはシンプルなメロディーなのに、あまりにも効果的。どうやって作る?

曲の最後のキメが凄い!

3)It’s Over

メドレーで繋がり、物語は終末を迎える。

Over , It’s over

ゆっくりと最後の時間が流れる。ギターも泣く。

男は苦しみから開放される事はないのだろう。

Long Way Home

ひたすら悲しみだけが残る。

4)May You Never(Walk Alone)

D.C.の明るいリング・アナウンサーの様なメンバー紹介に続いて、新作「Devil’s Dozen」からのナンバー。

まったく、これ程の素晴らしい曲がまだ書けるのだから凄い!

はっきりいって、同じ曲調(良い意味で)なので、「Paradox」の後日談を聞いている様な感じだ。それは次の曲も同様。

スローなパート、速いパート、激しいパート、と見事な展開で本当に素晴らしい!

5)A Life To Die For

アルバム「A Life To Die For」のタイトル曲。ラストにふさわしい名曲だ。

「死ぬための人生」とは凄いタイトルだと思ったが、歌詞の訳をみたら「最高に素敵な人生」となっていた。英語は理解に苦しむ。

最後のD.C.のオペラの様な歌いっぷりが聞き所。素晴らしい!

2枚組ライヴ・アルバムにしては収録曲が少ないと思ったが、昨今長過ぎるCDが多いので、この位が丁度いい。内容が充実している。

〈ROYAL HUNT〉

Andre Andersen:Keyboads

D.C. Cooper:Vocals

Andreas Passmark:Bass

Jonas Larsen:Guitars

Andreas Johansson:Drums

ROYAL HUNT / Cargoを語る。

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