アイアン・メイデン/魔力の刻印 1982年発表。
ヘヴィ・メタルの歴史的名盤であり、教科書の様な作品ではあるが、その内容はプログレッシブで驚異的なアンサンブルで構築されている!
1st収録の「オペラの怪人」からそうであったが、メイデンの音楽はヘヴィさとプログレッシブのバランスが素晴らしい!ドリーム・シアターがカバーしたのも頷ける。また、典型的なメタルのリフが少なく、メロディーによるフレーズが多いのも特徴である。
そしてブルース・ディッキンソンの圧倒的歌唱力である!ロブ・ハルフォード、故ロニー・ジェイムス・ディオと並びヘヴィ・メタル界の頂点と言える!(ジェフ・テイト、マイケル・キスクはまた別枠の頂点)
〈THE NUMBER OF THE BEAST〉
side A
1)Invaders
トップを飾る歴史的名曲で、今聞いても凄いインパクトである!プログレッシブでスリリング、全インストゥルメンタルが一糸乱れぬアンサンブル!
息をもつかせぬ展開!意表を突くコード進行!広い音域のパワフルなヴォーカル!怒濤のギター・ソロ!スティーブ・ハリスがその才能の全てを注ぎ込んだかの様である!(勿論全てではない)
これ程の曲がライヴで演奏されていないのは残念である。「Legacy Of Beast」ツアーでやってくれればいいのに!(今やらずにいつやる?)
2)Children Of The Damned
スローなバラードから始まり徐々に盛り上がっていき、ブラック・サバスの如き劇的展開を見せる!ブルースの高音も実に素晴らしい!
後半の「オーオオー」のテーマ・メロディー的フレーズも心に残る!ここまで聞いただけでこのアルバムが名盤である事を思い知らされる。
3)Prisoner
キャッチーなサビを持つ名曲。キャッチーなのに違和感が全くないのが凄い!
4)22 Acacia Avenue
疾走する8ビートから8分の6へとリズム・チェンジする部分が印象的。「オペラの怪人」を思わせる構成でもある。また、ブルースの表現力があってこそのナンバーとも言える。
side B
5)The Number Of The Beast
説明不要の代表曲。アングラがライヴでカバーをやっていたが、アングラ程のバンドがやっても聞き劣りすると言う事は、いかにメイデンが凄いかと言う事だ。
6)Run To The Hills
これも説明不要の代表曲。導入部からアップ・テンポになる展開がいい。サビはまさにメタル・アンセムである!
7)Gangland
ポール・ディアノ時代を思わせるパンキッシュなナンバー。ライヴ・ハウスでやれば最高に盛り上がる事必至!
8)Hallowed Be Thy Name
永遠に語り継がれるべき名曲!ギターのテーマ・メロディーはスティーブ・ハリスの化身か?ヘヴィ・メタルをこれ程ドラマチックに仕上げるセンスはやはりプログレッシブ・ロックの影響と言えるだろう。詩の内容は、これから絞首台で処刑される男の最後の言葉。
そしてクライヴ・バーのご冥福をお祈り致します。
アイアン・メイデンは衰える事なく誇り高く戦い続けるだろう。
〈IRON MAIDEN〉
Steve Harris:Bass
Bruce Dickinson:Vocals
Dave Murray:Guitars
Adrian Smith:Guitars
Clive Burr:Drums
IRON MAIDEN/The Number Of The Beastを語る。
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