第152話 スコーピオンズ/復讐の蠍団~イン・トランス を語る

スコーピオンズ/復讐の蠍団~イン・トランス 1972年 発表。

「Fly To The Rainbow」に続く作品は圧倒的完成度を誇る名盤!

官能的歌声を聞かせるクラウス・マイネ、見事な曲作りと素晴らしいリフを刻むルドルフ・シェンカー、そして美しい旋律と芸術的フレーズを繰り出すウリ・ジョン・ロート(ウルリッヒ・ロート)!

この3人が奇跡の融合を果たした初期スコーピオンズは、神の祝福を受けた音楽を世界に解き放った。

真っ先に受け入れたのは日本のファンだったのだろう。

それは宿命的出逢いだったのだ。

幾星霜の時を越えて出逢う運命だったのだ。

私は嬉しく思う。

リアルタイムではないにせよ、この時代に生まれ合わせた事を。

百花繚乱の芸術作品が生まれた奇跡の時代に。

〈In Trance〉

Side 1

1)Dark Lady

勢いのあるシャッフルのリズムにウリのアームを使ったプレイが叫びを上げる!

そしてウリの独特の歌声が躍り出る!

クラウス・マイネは金切り声を上げる!

Dark Lady !

3連符のギターが美しいハーモニーを伴い舞い躍る!

ジミヘン譲りの派手なアーミングで、ウリのギターは吼える!

Dark Lady !

3連符のギターは徐々にキーを上げて行き、頂上まで登り詰める!凄まじい緊張感だ!

オープニングを飾る堂々たる名曲だ!

2)In Trance

哀しげなアルペジオからクラウスは美しいメロディーを歌い出す。

I’m in a trance !

サビは美しいハーモニーで歌われ、ルドルフのカミソリの様なギターがバッキングを鋭く刻む!

クラウスの歌声の後ろでウリのギターはさりげなく語る。

I’m in a trance !

ウリの美しい音色のギターがハーモニーを伴い、この世のものとも思えぬ美しい旋律を奏でる!素晴らし過ぎる!

クラウスのスキャットに続いてバンドは1つのメロディーを繰り返し、消えて行く。

途方もない名曲!

3)Life’s Like A River

いきなりウリのハーモニー・ギターが華麗に舞う!

スローバラードをクラウスはしっとりと歌う。

再びウリのハーモニー・ギター!メロディー・センスがハンパ無い!

クラウスは高らかに歌う。

ウリの泣きのギターが空高く舞う!本当に美しい!

その後ろでメロトロンが鳴っている気がする。

最後はクラウスが高らかにサビを歌う!

凄すぎ。

4)Top Of The Bill

ルドルフの切り裂く様なリフから、ウリのギターは吼える!

クラウスは力強く歌い出す!合いの手のギターも吼える!

クラウスの高音も凄い!ギターはひたすら吼える!ワイルドだ!

5)Living And Dying

スローバラード。イントロのギター哀しげには歌う。

クラウスは人生を切々と歌う。演歌に通じるものがある。

再びギターは哀しげに歌う。

クラウスは人生の哀しみを歌い、幕を降ろす。

Side 2

6)Robot Man

ノリノリのハード・ロック!

ギターは勢い重視のプレイ!

つべこべ言わずノるのだ!

7)Evening Wind

荘厳に始まり、淋しげなブルーズを思わせる曲調になる。

クラウスのヴォーカルはムードを醸し出す。

サビは思いを込めて歌い上げる!

ギターは淋しげな空間に泣き声を上げる。

淋しげなスキャットに包まれ、消えて行く。

8)Sun In My Hand

ウリの世界が広がる!

ウリの歌声とギターがユニゾンする!

ギターは吼える!

そしてギターはハーモニーを伴い華麗なフレーズを次々に繰り出す!

これは見事なエキシビション・プレイだ!

9)Longing For Fire

メジャーキーで非常にキャッチー。

クラウスの歌声は官能的。

ウリのギターは華麗に舞い、空へと突き抜ける!ストラトでありながらスカイ・ギターを感じさせる!

素晴らしい!

10)Night Lights

しんみりとしたムードのあるインスト。

ウリの味わい深いギターを堪能出来る。

贅沢な曲だ。

この時代のスコーピオンズの音楽はまさに奇跡だ。レインボーとは違う欧州の美を感じる。

クラウス・マイネ、ルドルフ・シェンカー、ウリ・ジョン・ロートのチームは凄かった。

〈SCORPIONS〉

Klaus Meine:Vocals

Ulrich Roth:Lead Guitars, Vocals

Rudolf Schenker:Guitars

Francis Buchholz:Bass

Rudy Lenners:Drums

SCORPIONS / In Tranceを語る。

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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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