ジェラルド/GERARD 1984年 発表。
「ノヴェラ」のキーボード奏者、永川敏郎の記念すべきソロ・アルバムは、「ジェラルド」というバンド形態で発表された!
平山照継の「ノイの城」に続いて永川敏郎の「ジェラルド」が登場!
高見ひろし氏とのミーティングの結果「ノヴェラ」よりプログレ色が強く、ドラマチックで曲が長い、圧巻のシンフォニック・ロックとなった!
ギター&ヴォーカルには藤村幸宏、ゲスト・ドラマーには元美狂乱の佐藤正治という充実ぶり。
妥協の無い徹底的なプログレ・サウンドは、ブリティッシュ・ロック、ヨーロピアン・ロックのファンを唸らせた事だろう。
大胆に導入されたメロトロンは叙情性を極め、アナログ・シンセサイザーは深い説得力を持って心をえぐる!
藤村のギターは高い技術に支えられ、存分に歌い、泣く!そしてその美声は日本のプログレ・シーンへの新たなる贈り物となった。
この時、日本のプログレッシヴ・ロックの歴史には明るい未来が開けていた!
〈GERARD〉
side A
1)メリディアン
チューブラーベルが開幕を告げ、ギターのグリッサンドが唸る。低音のEが複雑なリズムで鳴り、シンセはテーマ・メロディーを奏でる。
劇的にバンドは吠え、ギターはテーマ・メロディーを歌う!そして怒涛の展開!
シンセサイザーは豊かな音色で舞い踊る!
変拍子、ユニゾン、華麗なメロディー!
圧倒的なクオリティーのオープニングだ!
2)神よオルフェのように
第1章 心の叫び
ピアノから複雑なリズム、舞い踊るギター!そして藤村は歌う。オルフェをテーマにした美しい詩である。
曲間に複雑なリズムのユニゾンが挟まれる!圧巻である!
第2章 裁決
黄泉の国の様子が不気味なサウンドで描写される。そしてバンドが一丸となって圧巻のユニゾン!凄い!
第3章 エリュシオンへ
第1章のメロディーが静かにスキャットで再登場する。それはやがて壮大に盛り上がり、エリュシオンを劇的に演出する!
3)伝説の聖夜
ストリングス・シンセが絶妙な循環コードで「宿命のメロディー」を奏で、藤村は呪文をテーマにした美しい詩を歌う。
感動的なメロディーだ!
そしてシンセサイザーはメロトロンを従えて、勝利のメロディーを高らかに奏でる!
物悲しいメロディーが変拍子で、様々な演奏形態で奏でられ、やがて壮大に盛り上がってゆく。本当に感動的!
そしてイントロのあの「宿命のメロディー」が。
呪文が現れ、再び勝利のメロディーが荘厳に鳴り響く!ギターも加わる!次から次へと感動的!締めくくりのメロディーの後、呪文のメロディーが小さく消えてゆく。
side B
4)狂おしき愛の日々
ピアノと共に藤村は美しい詩を歌う。このアルバムは本当に詩が美しい!小暮さんの詩。
Lasting Memory
2コーラス歌うと、メロトロンと共に壮大に盛り上がり、ベースとピアノが華麗に舞う。
3コーラス歌うと、メロトロンと共にさらに壮大に盛り上がり、ピアノとベースが舞う。そして静かにメロトロンが余韻を残し、記憶の彼方へと去ってゆく。
本当に詩的な音楽だ。
5)リヴェンジ
いきなり激しい盛り上がりを見せる!そしてシンセ・リードはうねりを上げる!
変拍子で印象的なメロディーが繰り返され、シンセ・リードとギターがスリリングなソロを繰り広げる!
アルバムの中で最も躍動感に溢れたハイテンションな曲である!
6)溶けゆく時間の中で
優雅な美しさで時間は流れて行く。
時間とは?
私に何を残し、何をなくしたのか。
溶けゆく時間の中で…
そしてU.K.の如く圧倒的な展開!これは凄い!圧巻だ!
再び優雅な時間が流れ、ギターは躍動する。そして、「伝説の聖夜」のあの「宿命のメロディー」が荘厳に繰り返される!
この美しく、詩的で華麗な音楽は「時が残してくれたもの」…。大切なもの。
それは「狂おしき愛の日々」…。
〈GERARD〉
永川敏郎:Pf, Org, Syn, Mellotron
藤村幸宏:Guitars, Vocals
魚谷泰正:Bass
谷本正樹:Drum, Per
〈guest〉
川田洋平:Bass, Stick
佐藤正治:Drums
小暮ヤコ:詩(2~4)
GERARD を語る。
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トリスタン
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