第129話 ジェネシス/フォックストロット を語る

ジェネシス/フォックストロット 1972年発表。

「ナーサリー・クライム」に続く4thアルバム(ライブを除く)。1stの「創世記」は、ほとんどなかった様なつもりなので、この作品が3rdの様な感覚です。

このアルバムも聞き所が多い!

トップの「Watcher Of The Skies」、優雅な「Time Table」、悪徳不動産の「Get’em Out By Friday」、メロトロンの美しい「Can-Utility And The Coastliners」、スティーヴ・ハケットのアコースティック・ギターが堪能できる「Horizons」、そして圧倒的な超大作「Supper’s Ready」と、何と全部じゃあないか!

とにかくジェネシスは凄い!と言う事です。

何と言ってもピーター・ガブリエルの演劇的世界の表現力!

そしてステージに於けるあのコスチュームとパフォーマンスは尋常ではない!

アートという次元を超越している!

しかしその視覚要素なしの音楽そのものが凄いので、必然的に生まれた産物でしょう。

〈Foxtrot〉

side A

1)Watcher Of The Skies

オープニングの重厚なメロトロンが凄い!コード進行もカッコいい!

そしてモールス信号の様なリズムから激しく盛り上がるイントロ!興奮する!

そしてピーター・ガブリエルの歌声!そしてコウモリの様なコスチューム!

複雑なアンサンブル!緩急自在でカッコ良すぎでしょう!

スティーヴ・ハケットのギターもいい味を出している。

最後のドラマチックなコード進行がいい!

2)Time Table

優雅な英国の香りが漂う名曲!

詩の世界も、中世の王や騎士が出て来て格調高く、また哲学的で素晴らしい!

この曲を聞くと日本にいながらにして英国に居るような感覚をあじわえる。

3)Get’em Out By Friday

悪徳不動産がアパートの住人を無理やり追い出して、新しく用意した住居も非人道的制限が課せられるという意味不明の物語。

この様な物語を考えつくピーター・ガブリエルは一体何なのか?

そしてこの物語を表現する音楽がまた只事ではない。

ピンク・フロイドの「ザ・ウォール」も凄いが、ジェネシスも凄い!

4)Can-Utility And The Coastliners

アコースティックに始まり、徐々に盛り上がり、劇的なメロトロンが響き渡る!

詩を見るとインテリジェンスに溢れている!

本当に表現力豊かである!

5)Horizons

スティーヴ・ハケットが後世まで大切に奏で続ける事になるアコースティック・ギターの名曲!

side B

6)Supper’s Ready

Ⅰ.Lover’s leap

美しい12弦ギターに乗せてピーターは夜のひとときを歌うが、徐々に意味が解らなくなる。

Ⅱ.The Guaranteed Eternal Sanctuary Man

異次元に入り、理解不能な世界が広がる。農場を守る男、超音波科学者、永遠の安らぎを保証された男。

Ⅲ.Ikhnaton And Itsacon And Their Band Of Merry Men

タイトルからして意味不明。戦闘が始まり、勝利して歓喜に沸く戦士達。音楽も盛り上がる。

Ⅳ.How Dare I Be So Beautiful

戦いの後の混沌、淋しさ、に包まれる。

“Human Bacon”の猟奇的雰囲気がいい。

そしてナルシスは花に変わる。

Ⅴ.Willow Farm

ひたすら言葉遊びの様な世界で、ナンセンスな感じが面白い。

Ⅵ.Apocalypse In 9/8(Co-Starring The Delicious Talents Of Gabble Ratchet)

いよいよ黙示録に突入する!

マゴグの番人、ハーメルンの笛吹き、海からドラゴン、天から炎、666、ピタゴラス、まさに異次元!

音楽は圧倒的な盛り上がりを見せ感動的!

特に666!からは鳥肌ものである!

そして落ち着いて、最初のフレーズに帰りつく!

Ⅶ.As Sure As Egg Is Egg(Aching Men’s Feet)

しかしめでたく帰ってきた訳ではなく、悟りを得たかのように、聖なる世界へと入り込んでしまった。

音楽は感動的にフェードアウトしてゆく。

奇跡的に映像が存在する。皆さんご覧になっていると思いますが、凄いですね。

スティーヴ・ハケットもステージでプレイしてジェネシスの遺産を守り続けている。

復刻創世記の演奏も感動した!

〈GENESIS〉

Peter Gabriel:Vocals

Steve Hackett:Guitars

Phil Collins:Drums

Tony Banks:Keyboads

Michael Rutherford:Bass

GENESIS / Foxtrot を語る。

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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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