第105話 夢幻/レダと白鳥 を語る 5 〈死都ブリュージュ〉

〈ギュスターヴ・モロー/レダと白鳥〉
ギュスターヴ・モロー〈レダと白鳥〉

夢幻/レダと白鳥 1986年発表。

死都ブリュージュ…。

ジョルジュ・ローデンバックの小説からインスパイアされた作品と言うことです。

あらすじは、

愛する妻を失った男は、傷心のうちにブリュージュに移り住む。

数年後、亡き妻にそっくりな女に出逢う。

女と亡き妻を重ねるが、どうしても違いがある。

女は亡き妻の遺髪に不埒な行為をし、男は怒りのあまり、女を殺してしまう。

この作品はオペラにもなっていて、エーリヘヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトが、歌劇「死の都」として発表している。

私は映像版の、ハインリヒ・ホルライザー指揮、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・合唱団、ゲッツ・フリードリヒ演出のものを見ました。

幻想的で、美しい作品でした。

夢幻の「死都ブリュージュ」は、傷心の男の目を通して見えるブリュージュの淋しさが、見事に描き出された名曲です。

<死都ブリュージュ>

ブリュージュを流れる運河の水の音。

悲しいピアノの音が響き、私を死の都へと連れて行く。

~中村隆士氏の美しい歌声~

~記憶~

~美しいブリュージュの街~

~運河の流れ~

~死にゆく愛~

~幻~

私をただ悲しみへと連れて行くこの歌、歌声、メロディー、詩。美を追い求めるがゆえに、さ迷い続ける。

ミスター・シリウスの美しいフルートは、死の都の景色、色彩、匂い、時の流れ、呼吸、表情、命を見事に描き出している。至高の職人技である。

そしてメロトロン。

美しい街並み、運河の流れ、人生、悲しみ、苦しみ、喜び、死…。

全てを包み込んでメロトロンは歌う。どのような運命も受け入れて。

林 克彦 :Key.

中村 隆士 :Vo.

西田 竜一 :Dr.

笹井 りゅうじ :Ba.

宮武 和広 :Flt

~私の血を、どうか…

MUGEN / Leda et le cygne 〈Brugge〉を語る。

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トリスタン

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