イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォース 1984年発表。
アルカトラスでその実力を世に知らしめたイングヴェイの記念すべき1stソロ・アルバム！
当時のインタビューで「アルカトラスの1stでは思い通りの音楽が作れなかった。次作を聞いてくれ。」と言っていたが、その次作はアルカトラスを脱退してのソロ・アルバムとなった。
聞いて見て驚いた！テクニックはもちろん、その圧倒的なクオリティー！クラシカルで美しいメロディー！構成！ギターのエモーション、フィーリングもはっきり伝わって来た！
これ程迄に美しく素晴らしいアルバムは、当時の私は聞いた事がなかった。
アルカトラスを最初に聴いた時は、テクニックだけが耳について、クラシカル、メロディーはあまりピンとこなかった。まさしくイングヴェイの言っていた通り、このアルバムこそが彼の本当の作品だったのだ！
〈Yngwie J. Malmsteen’s Rising Force〉
side A
1）Black Star
イングヴェイの永遠の代表曲。クラシック・ギターの導入部から重いリズムが入り、美しいギターが少しずつ語り始める。
そしてテーマ・メロディー！何と言う美しいメロディーなのか！衝撃的である！そしてその音色も極上！
信じられないレベルだ！最早これだけで彼がどれほど芸術を心の底から純粋に愛しているのかが分かる！
この後も目が眩む程の美しいフレーズが続く。歴史的名曲！
2）Far Beyond The Sun
これも永遠の代表曲。圧倒的テクニックとクラシックのセンスを徹底的に詰め込んだ渾身の1曲と言える！
3）Now Your Ships Are Burned
新人ヴォーカリスト、ジェフ・スコット・ソートを起用した曲。若くして貫禄のある声である。ダークな曲調で中間部のメローなパートがいい。
4）Evil Eye
アルカトラスのライブで披露されたインスト。非常に豊かなアイデアが惜しみ無く詰め込まれた名曲。
「Far Beyond~」の代わりにもっとこの曲をやってもいいのではないか？
side B
5）Icarus’ Dream Suite Op.4
テーマに使われた「アルビノーニのアダージョ」を知らなかった私は、そのあまりにも美しいメロディーに、どうにかなりそうだった！このフレーズは「Far Beyond~」の前にプレイされる曲として有名。
そして続くアコースティック・ギターにはビブラートがかかっていて、これまた美しい。組曲となっていて次から次と美しいフレーズが続く。これはプログレだ！この曲まるごと再現して欲しいと思う名曲！
6）As Above, So Below
ジェフ・スコット・ソートの圧倒的歌唱力が発揮された名曲！これは凄い！次のマーク・ボールズといい、この時代は優れたヴォーカリストが生まれている！サビのヴォーカル・ラインのクラシカルさは非常にいい！
7）Little Savage
ジャズ・ロックを思わせる曲調で非常に珍しい。聞き応え充分の名曲！中間部のメローなパートがあまりにも美しい！エモーション、フィーリングが半端無く素晴らしい！信じられないレベルである！
この若さにして何処まで奥が深いのか！いや、天才は若い頃から天才なんだよな。
8）Farewell
最後を締め括るアコースティック・ギターによる小曲。非常に寂しさを感じる。
今尚、王者として君臨するイングヴェイ。また再びファンを喜ばせてくれるやり方に、戻って欲しい。
Yngwie J. Malmsteen’s Rising Force を語る。
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