第 15 話 Kalafinaについて語る

〈Kalafina〉

皆さんKalafinaをご存知だろうか?アニソンの世界では有名で、プロデューサー梶浦由記が劇場版アニメーション「空の境界」の主題歌を歌う為に結成した女性ヴォーカル・ユニットである。

その後、数多くのアニメ主題歌を歌い人気は上昇、武道館を何度も満員にする程である。

しかし先頃、事務所の問題に巻き込まれ、活動停止、解散に追い込まれてしまった!まったく、日本の宝に何て事をするんだろうか!

Kalafinaをご存知の方は解ると思いますがその音楽は梶浦由記のセンスにより驚異的ハイ・クオリティーを誇り、圧倒的美旋律!信じられないハーモニー!ヴォーカル・アンサンブル!美しい詩!複雑なコード進行!ヴァイオリン、フルートを導入したアレンジ等伝えきれない!とにかく極上の音楽である!

HR/HM、プログレファンに美旋律を好む人は多い。デス・メタルにさえメロディック・デスが有るくらいだ。

Kalafinaはプログレッシブ・ロックと言うジャンルには属さないが、どう聞いてもプログレだと言う曲も多い。と言う訳でKalafinaをご存知ないロック・ファンの方にお薦めの曲を、と言うか私の好きな曲を紹介したい!

1)oblivious

まずは何と言ってもこの曲である!KeikoとWakanaの二人から始まったKalafinaのデビュー曲でファンの心をガッチリつかんだ名曲!

幻想的なコーラスから始まりミドル・テンポのリズムが乗るEマイナーの美旋律ロック!本当に素晴らしいKalafinaの代表曲!メロディック・ロック・ファン必聴!

2)ARIA

新メンバーHikaruを迎えての第一団。悶絶の美旋律!バラードで全美旋律ファン必聴!サビはコード進行違い、リズム違いのヴァリエーションがあると言う趣向が凝らしてある。

3)seventh heaven

「空の境界」7部作のラストを締めくくる圧倒的感動の名曲!メジャー・キーのスロー・バラードで、信じられない美しさのハーモニーを聞かせる!クライマックスではもう胸が締め付けられる様である!

最後は全てのものが、心の底から安心して本来帰るべき所へと帰って行くかの様な圧倒的平和感に包まれる!涙して下さい!

以上1stアルバム「seventh heaven」より

4)星の謡

アップ・テンポのマイナー・キーでメロディック・ロック・ファン向けの曲。サビが梶浦由記ならではのヒネリが効いている。

2ndアルバム「Red Moon」より

5)destination unknown

何と疾走するハード・ロック!サビのメロディーが斬新で、ロックの作曲をやっていて行き詰まっている方は参考にするべきである。こんな方法論があったのか、他にもまだまだ有るのではないか?と言う気にさせてくれる。

3rdアルバム「After Eden」より

6)to the beginning

メロディック・ハード・ファン向けの名曲。

7)ひかりふる

seventh heavenタイプのスロー・バラード。PVが美しい!特にKeikoが!

4thアルバム「Consolation」より

8)うすむらさき

プログレ・ファン必聴の幻想的ナンバー。梶浦ワールド爆発である!

以上5thアルバム「far on the water」より

9)こいびとの昔語りの夕暮れの

2016年「far on the water」ツアー、ファイル東京国際フォーラムのオープニングを飾ったアルバム未収録曲。「うすむらさき」に通じる幻想的ナンバー。やはり梶浦ワールド爆発!

初期ピンク・フロイド、「箱根アフロディーテ」の霧を思わせる映像効果が加わりとんでもない事になっている!(ブルーレイを見て下さい)こんな曲をオープニングに持って来るKalafinaはただ者ではない!

これらの曲を聞いて気にいった方は是非他の曲も聞いて下さい。名曲はたくさんあります。

これらの素晴らしい遺産を残してKalafinaは10年の歴史に幕を降ろした。

しかしKalafinaの音楽は消える事無く後世まで語り継がれ、聞き継がれる事だろう。

〈Kalafina〉

Keiko

Wakana

Hikaru

プロデュース、作詞、作曲、編曲、

梶浦由記

Kalafinaについて語る。

お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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