クイーンズライク/ザ・ウォーニング(警告) 1984年発表。
デビューEPに続き発表された1stフルレンス・アルバム!このアルバムでクイーンズライクは真の姿を現した!
プロデュースはピンク・フロイドと深い関係を持つあのジェイムス・ガスリー!
ジェフ・テイトのプログレッシヴ・ロックに傾倒した深いイデオロギーが、クイーンズライクの音楽を更なる高みへと引き上げた!
この神々しさ、貫禄はどうだ!まさに神が人間界に降りてきて“崇高なる姿”を現したかの様だ!
この頃のジェフ・テイトの容姿は若き「ゴータマ・シッダールタ」つまり「釈迦」を彷彿とさせる!
EPではジェフはソング・ライティングに於いて「The Lady Wore Black」の詩を書いたのみだったが、正式なクイーンズライクの一員として全面的に作品制作に関わった途端にいきなりこのクオリティーである!
勿論他のメンバーの貢献もあったが、私は何としてもジェフの功績にしたがっている!
いや、当然でしょう。
〈THE WARNING〉
side A
1)Warning
クイーンズライクの真の姿を表したアルバムの1曲目に相応しい名曲!「Queen Of The Reich」をミドルテンポにして、神聖なる命を吹き込んだ様な曲。
2)En Force
いきなり荘厳なイントロ!もう一人の頭脳、クリス・デガーモの作品で、3連符で疾走する名曲。エンディングのオペラの様な表現が素晴らしく、この曲の深い哲学性が伝わってくる。
3)Deliverance
何とマイケル・ウィルトンの作品!この人もこれだけ深い哲学性を持った曲を書くのだ!恐るべしクイーンズライク!
4)No Sanctuary
神聖な雰囲気を持ったバラード。ジェフの深い表現力を持った歌唱が素晴らしい。コーラス、ストリングスの導入により一層高い次元の曲に仕上がっている。
5)NM 156
近未来を描いたSFの様な曲。中間部のツイン・リードがスリリングで素晴らしい!当時この曲を聞いて理解出来たファンはほとんどいなかっただろう。しかもこの曲を1曲目にする気だったらしい!ヤバすぎ!
その後ファンの理解も追い付いて、ライヴのオープニングでプレイされると最高に盛り上がる!「Screaming For Digital」が続けてプレイされると更に興奮する!
side B
6)Take Hold Of The Flame
欧米でのリード・トラックはこの曲らしい。深いメッセージが込められている。
冒頭のバラード・パートから劇的に盛り上がる所が素晴らしい!感動的な名曲!
~Take ! Hold !~
7)Before The Storm
イントロのギターがドラマチック!ハモりが入る所がいい!
大きなうねりのあるリズムが深い物語を表現している。エンディングで劇的に展開すると、次の曲がフェードインしてくる。
8)Child Of Fire
前曲同様に大きなうねりのあるリズムで深い物語を表現している。特に中間部のジェフの語り部の様なシアトリカルな歌唱は素晴らしい!
9)Roads To Madness
そして何と言ってもこの曲である!一大叙事詩の様な圧倒的な名曲!
ここまで高い哲学性、精神性、芸術性をへヴィー・メタルに注ぎ込んだのはクイーンズライクが初めてだろう!
ミドルテンポから始まり、ジェフは深遠な物語を歌い始める。その表現力は凄い!
中間部でストリングスが映画の一場面の様な荘厳な映像を描き出す。
そしてギターリフと共にアップテンポになり、物語を激しく展開させる!何と言うドラマチックさ!ただひれ伏すばかりである!
しかもこれは始まりであり、続く「Rage For Order」「Operation Mindcrime」で我々を未知の脅威の世界へと連れて行く事になるとは、この時誰が考えただろうか?
〈QUEENSRYCHE〉
Geoff Tate:Vox
Chris De Garmo:Guitars
Michael Wilton:Guitars
Eddie Jackson:Bass
Scott Rockenfield:Drums
QUEENSRYCHE / The Warning を語る。
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