シルヴァー・マウンテン/ユニヴァース 1985年発表。
衝撃の出会いであった。これ程までに北欧を感じさせる作品が存在したとは!
神話を取り上げているわけではないが、神話の世界に入り込んだ気分になった。
荒涼とした大地や海、凍てつく気候の中での、束の間の太陽の日差しの暖かさが感じられた。
そしてヨナス・ハンソンのギターのあの音色はどうだ!小川が流れるようなと言えばいいのか、独特の美しい音色だ!
そしてとてつもなくメロディアスだ!心をとらえて放さないフレーズを繰り出して来る。夢中になってコピーした記憶がよみがえる。
〈UNIVERSE〉
side A
1)Shakin Brains
イントロのギターですでにノックアウト状態である。これ程クラシカルで美しいギターを聞いたのは初めてだった。コピーせずにはいられない魔力があった。
曲調も北欧独特の哀愁と暖かさが感じられた。ヨーロッパのジョーイ・テンペストと同様にマイナー・キーの中にメジャー・コードを入れて来る手法が独特である。エンディングのギターのハーモニーも美の極致と言える。
2)Universe
Shakin brainsに続いてこの曲も衝撃的なイントロから始まり、北欧的な曲調で、何と言っても間奏のギターのテーマ・メロディーが心をわしづかみにする。
そしてソロの後再びテーマ・メロディーが登場する。最後のサビが終わった後また再びテーマ・メロディーは登場する。もう降参である。そして感動的にエンディングを迎える。
3)Call Of The Lord
疾走するレインボー・タイプの曲。何と言っても間奏のギター・ソロである。バロック風のクラシカルなフレーズは、今では珍しくもないが、この曲は違う。美しい音色で重ねられた格調高いソロである。
そして中間部でヨナス・ハンソンのヴォーカルが登場する。ファースト・アルバムでは下手だと言われていたが、なかなかいい味を出している。
4)Handled Roughly
宿命的イメージのバラード。イントロのクラシカルなギター・フレーズが何とも美しい。何故こんなフレーズが作れるのだろうか。サビのハーモニーも素晴らしい。
そしてまたギター・ソロの美しさはどうだ。本当にヨナス・ハンソンのギターは心をとらえて放さない。
side B
5)Why?
またしても華麗でクラシカルなイントロから始まる。ヴォーカルはヨナス・ハンソンである。この曲でもいい味を出している。と言うか上手い気がする。
ピアノ・ソロがいい!歌詞カードを見るとサビに「Great Battle in Hell」と言うフレーズが出て来るが、私には「Heavy Metal in Hell」に聞こえる。ライヴでも取り上げらた名曲。
6)Help Me
疾走するハード・ロック。間奏でギターとキーボードが同じフレーズを交代で弾いている。
7)Walking In The Shadow
ライヴで終盤に演奏された。スローテンポの曲で、「Mistreated」の様な雰囲気を持つ。
8)Too Late
アップテンポで、北欧らしい良質なアイデアが詰め込まれた曲。
9)Niagara
ロシア民謡を思わせるインスト。ハロウィンが拝借したと思われるフレーズがある。
シルヴァー・マウンテンはやはりこの時期が一番輝いていた。
〈Silver Mountain〉
Jonas Hansson:Guitars&Vocal
Christer Mentzer:Vocals
Per Stadin:Bass
Marten Hedener:Drums
Silver Mountain/Universeを語る。
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