第 69 話 GTR の名曲 を語る

GTR 1986年発表。

スティーヴ・ハウとスティーヴ・ハケットが組んだスーパー・バンドが制作した、エイジアの如く商業主義のメロディアス・ハード・ロックの名盤!

と思い込んでいたが、今聞いてみると「何じゃこれ、イエスじゃねーか?」と言うかイエスにしか聞こえない!

イエスもジョン・アンダーソン以外のヴォーカル作品が3枚あるので、このマックス・ベーコンのヴォーカルでもイエスで通用する。

これでジョン・アンダーソンが歌ったら本当にイエスだ!ジェフ・ダウンズがプロデュースしてるし!

スティーヴ・ハケットの要素はほとんど感じられず、唯一「Hackett To Bits」がモロにハケットの曲そのまま(Please Don’t Touch)なのと、「Imagining」のイントロのクラシック・ギターがハケット100%なぐらいだ!

イエス・ファンの方、もう一度聞き直して下さい。

それでは1曲目「When The Heart Rules The Mind」をお届けしましょう。

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<When The Heart Rules The Mind>

キラキラとキレイなキーボードから始まり、ダダーンと壮大なバンド・サウンドがこだまする!いかにもこの時代のサウンド・プロダクションである!

軽快にリズムが刻まれ、ハウのギターが美しく舞う。そしてDメジャーの明るいサウンドからBマイナーの暗くシリアスなサウンドに移行する。

マイナーのメロディーを歌い出す。

Mother protect me !

マックス・ベーコンの美しい声が良く映える。そしてサビ。

When the heart rules the mind !

この辺りがメロディアス・ハードの名曲として認識され、その手のファンに愛されたゆえんだが、2コーラス終わってから

Seasons will change !

ここに来るともうイエス!そしてハウのギター・ソロが続く。

突如、ハーモニー・ギターがシリアスなメロディーを奏で、ダダーンと壮大に展開する!これはカッコいい!

サビが繰り返し歌われ、再び

Seasons will change !

が登場して幸福感に包まれて消えて行く。

素晴らしいこの曲によってメロディアス・ハードの名盤として語り継がれるだろう。私もメロディアス・ロックに分類します。

〈GTR〉

Steve How:Guitars

Steve Hackett:Guitars

Max Bacon:Vocals

Phil Spalding:Bass

Jonathan Mover:Drums

GTR の名曲 When The Heart Rules The Mind を語る。

お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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