エア・アパレント/ワン・スモール・ヴォイス 1989年発表。
クイーンズライクのフォロワーと言われていたが、共通点は僅かで、このアルバムでは独自の音楽性を確立していたと言える!
ジェフ・テイトと言うよりはマイケル・キスクにそっくりなVo.スティーヴ・ベニートの歌声が私は好きでしょうがなかった!
非常に官能的で美しい歌声であった!マイケル・キスクのファンはぜひ聞いて欲しい!
音楽的にも奥深いものがあり、プログレッシブ・メタルと言う言葉では言い表せない表現力があった。
その後、ライヴだかデモだかが収録されたCDが秘かに発売されて、大喜びで買った覚えがある。
〈One Small Voice〉
side A
1)Just Imagine
何やら不穏な雰囲気が漂うイントロから続いてスティーヴ・ベニートのヴォーカルが入る。中音域から高音域へ、美しく翔けのぼる!そしてエモーショナルだ!メロディーも哀愁がある!
ギター・ソロはムダに速弾きをせず聞かせてくれる。歴史的名曲!
2)Crossing The Border
シーケンスされたキーボードにベース、ギターが順に加わる。そして疾走!スティーヴのハイトーンを目一杯聞かせる名曲!手に汗握る緊張感がある!
3)Screaming
ミドルテンポの普通のメロディック・ロックの様だが、2コーラス目で驚異の超音波ハイトーンが炸裂する!
4)Alone Again
メジャー・キーのスローバラード。スティーヴ・ベニートの歌唱力、表現力、エモーションが存分に堪能できる名曲!最後の高音で声を伸ばす所が素晴らしい!
5)Cacophony Of Anger
シリアスなイントロから始まる怒りに満ちた曲。こう言う曲はサンクチュアリのウォーレル・デインが歌うと丁度いい。
6)Sound Of Silence
サイモン&ガーファンクルのカバー。二人でハモるのではなく、スティーヴ一人のヴォーカルのバックで、厚いコーラスが響き渡ると言う斬新なアレンジになっている。
side B
7)We The People
アメリカ政府に対するメッセージと言えるタイトル。地球が直面している諸問題に警鐘を鳴らす歌詞で、ジャケットのイラストはこの曲を表現しているのだろう。
プログレッシブなイントロ、そして歌い出しのメロディーがクイーンズライクの「The Warning」に似ている!しかしそんな事は関係ない!この美しいメロディー!エモーショナルなハイトーン!歴史的名曲である!
8)Young Forever
疾走するハード・ロックだが、少し作り方がラフである。
9)One Small Voice
非常にシリアスな空気が漂うスローバラード。やはりスティーヴ・ベニートの表現力が素晴らしい!
10)Decorated
美しいピアノが印象的なイントロ。そしてじっくりと思いを込めて切々と歌い上げるヴォーカル。哀愁漂う歴史的名曲!クライマックスのハイトーンは本当に素晴らしい!
11)The Fifth Season
悲しげでシリアスなバラードから始まるが、ほどなく爆発的盛り上がりを見せる!まるで最終戦争が始まった様である!有終の美を飾るが如く狂瀾の宴が繰り広げられる!
近年復活したらしいが、ヴォーカルがスティーヴではなく、いまいちなので買ってない。
〈HEIR APPARENT〉
Steve Benito:Vocals
Ray Black:Drums
Michael Jackson:Keyboads
Derek Peace:Bass
Terry Gorle:Guitars
HEIR APPARENT/One Small Voice を語る。
お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。
トリスタン
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