ブラック・サバス/サボタージュ 1975年発表。
ブラック・サバスには名盤が多いが、この作品を外す訳にはいかない!確かに定番曲は収録されていない。だが名曲が収録されている!
年月と共に音楽性は変化して行き、初期の重く引きずるリフを軸にしたヘヴィ・ロックではなく、その後に訪れるヘヴィ・メタルの先駆けの様な音になっている。
また、それだけではなくアコースティック・ギターやシンセサイザー、英国室内合唱団の導入によって非常にクラシカルでプログレッシブで芸術性の高い作品となっており、メタル・ファン、プログレ・ファン共に必聴作となっている!
トニー・アイオミはギター・プレイ、リフ作りの素晴らしさだけでなく、高い音楽的素養を持つ事も、改めて感じさせる作品である!
〈SABOTAGE〉
side A
1)Hole In The Sky
とにかくカッコいいヘヴィ・メタルの歴史的名曲!
初期のものよりラジカルな雰囲気が漂うリフが繰り出され、そこにオジーの強烈なロニー・ジェイムス・ディオばりのヴォーカルが乗り、邪悪で凄まじい世界が繰り広げられる!
サバスの曲の中でも1つの頂点に達しているのではないか?ロニー期のサバスで絶対この曲を取り上げるべきだったと思う。
2)Don’t Start(Too Late)
1曲目が突然カット・アウトして、美しいアコースティック・ギターのフレーズへと繋がる。次の曲へのつなぎと言う感じ。
3)Symptom Of The Universe
シンプルながら邪悪でカッコいいアップ・テンポのリフから始まると、そこにまたしてもオジーの強烈なヴォーカルが乗る!1曲目と並んで歴史的名曲!
オジーの「悪魔の囁き」でも取り上げられた。この曲もロニーに歌って欲しかった。何故か後半はアコースティック。
4)Megalomania
サバスらしい不気味でヘヴィな音が広がる。が少しポップなメロディーも入っている。
途中からテンポ・アップしてN.W.O.B.H.M.を思わせる展開となる。メロトロンまで出て来る。しかしオジーの声は強力だ!
side B
5)Thrill Of It All
初期のヘヴィな曲調で始まるが、途中から明るいノリになる。シンセサイザーの音はジェネシスっぽい。
6)Supertzar
英国室内合唱団の導入によって荘厳で禍々しい曲に仕上がっている!これは凄い!
オジーの「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」のアイデアの元になっているのかな。
7)Am I Going Insane
いきなりジェネシスが始まったみたいなシンセサイザーで始まる。
明るい感じの曲ではあるが、後のアメリカ路線ではなく、あくまで英国調である。
最後の狂人の叫び声は怖い。
8)The Writ~Blow On A Jug
ヘヴィでスローだがメロディーは明るい。やはりオジーの声が強力だ!
途中で天国に召されたかの様な曲調になる。最後はサバスらしいヘヴィなリフで終わる。その後の「Blow~」は余計。
★~★~★~★
ブラック・サバスは終わってしまったがオジーは活動を続けてくれて嬉しい限りである。
〈BLACK SABBATH〉
Tony Iommi:Guitars
Ozzy Osbourne:Vocals
Geezer Butler:Bass
Bill Ward:Drums
BLACK SABBATH/SABOTAGEを語る。
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