第183話 アイアン・メイデン/キラーズ を語る

アイアン・メイデン/キラーズ 1981年発表。

NWOBHMの先頭を行くアイアン・メイデンの、勢いに乗った2ndアルバムはまた名盤!

ギタリストのデニス・ストラットンが脱退して、その後任はあのエイドリアン・スミス!

しかしNWOBHMの空気が強いサウンドで思わず興奮する!へヴィー・メタルの有無を言わせぬカッコ良さが溢れ出ている!

もちろんこの後の「魔力の刻印」も素晴らしい!

どのバンドにも言えるが、初期のあのカッコ良さというのは何なんでしょうかね?円熟したバンドには絶対出せない魅力に溢れている!

円熟しても凄いアルバムを出すアーティストもたまにいる。アンセムとかドリーム・シアターとかサンクチュアリとかグラハム・ボネット・バンドとか。メイデンの「魂の書」も良かった。後はハロウィン待ちですね。

個人的な意見だが、「Wrathchild」と「Killers」を「アンセム」のカバーバンド形態の「ザ・マン」にプレイして欲しい!森川之雄が歌ったら最高だと思う!

〈KILLERS〉

side A

1)The Ides Of March

勇壮な前奏曲。北欧メタルのオープニングにも使える高潔な雰囲気があり、素晴らしい!

2)Wrathchild

どっしりとしたリズムにベースが唸る!そしてギター!これはもうカッコいいだろ!

そしてポール・ディアノの強力な歌声!

Wrathchild !!

これぞNWOBHM !

そして低音でのスリリングなユニゾン!これですよ!初期のメイデンの魅力は!私はこれを今も、もっともっとやって欲しい!

こう言うアンサンブルはライヴで本当に映える!

Wrathchild !!

3)Murder In The Rue Morgue

妖しげなアルペジオ、ベースのメロディー、大きなうねりのイントロ。

テンポアップしてポール・ディアノはパンキッシュに歌う!強力だ!

間奏のツインリードがカッコいいぞ!

4)Another Life

イントロのツインがいい!そしてこれもパンキッシュなエネルギーに満ちている!

歌に続くツインもいい!そしてリフ攻撃!場面展開があっていい!

とにかく爽快だ!

5)Genghis Khan

オリエンタルな雰囲気が漂うインスト。メイデンのアンサンブルのカッコ良さが存分に楽しめる!スリリングだ。

途中でミドルテンポに変わり、メロディアスなツインリードが登場!ドラマチックだ!

6)Innocent Exile

カッコいいベースから始まり、どっしりとしたリズムで「Wrathchild」風。そしてギターのキメのフレーズが北欧風。

テンポアップしてギター・ソロ!とにかくドラマを大切にしている。

目立たない曲だが、隙が無い。

side B

7)Killers

ベースから始まり、

Oh~ Yaaaah !!

の強力なシャウト!これはカッコいい!そしてギターがさりげなくEマイナーのアルペジオを奏でる。1弦のG 音が不気味さを醸し出していて素晴らしい!

シャウトの連発!これで勝負は決まった!

メインリフのDコード部分のメロディーのハモりがまた完璧!

ポール・ディアノの強力な歌声に完全にノックアウト!

間奏のツインリードもカッコいいし、バックのベースも素晴らしい!

これぞNWOBHM !

8)Twilight Zone

シャッフルのリズムでノリノリ!

ギターのツインはプレイング・マンティスみたいにメロディアス。

9)Prodigal Sun

いきなりオジーオズボーンの「You Can’t Kill Rock ‘n’ Roll」風のアルペジオが!発表年が同じだが、偶然か?

そしてゆったりとしたうねりの心地良いリズム。ブリティッシュ・ロックだ。

ポール・ディアノはこう言う歌がうまい!

そして、そして!ギター・ソロ!

加入したばかりのエイドリアン・スミスの最高傑作と言える素晴らしいギター・ソロ!これ程美しくセンスのいいプレイをするとは!まるでマイケル・シェンカー!(私がこれ程褒めるのだから相当なもんだ!皆さん聞き逃さない様に)

後半はデイヴ・マーレイに。

10)Purgatory

ハイテンポで疾走する!とにかくノリまくれ!

中間とラストのツインと妙にメロディアスなヴォーカルが不思議。

11)Drifter

とにかくパワー!と思ったらドラマチックにスローダウン!再びパワーアップ!

展開で聞かせ、ノらせるアイアン・メイデン!ライヴ向きの音楽だ!

これぞNWOBHM !

この素晴らしいアルバムを遺し、ポール・ディアノは去った。

素晴らしい歌声をありがとう!私達はあなたの事を忘れません!

そしてブルース・ディッキンソン加入による黄金時代が始まる。

〈IRON MAIDEN〉

Paul Di’Anno:Vocals

Steve Harris:Bass

Dave Murray:Guitars

Adrian Smith:Guitars

Clive Burr:Drums

そしてクライヴ・バーのご冥福をお祈り致します。

IRON MAIDEN / Killersを語る。

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感想(1件)

お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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