ピンク・フロイド/光~PERFECT LIVE !
1988年「鬱」ツアーのライヴがリマスター、リミックス、修復、再編集されて待望のブルーレイ発売!
昨年、「The Later Years」のボックス・セットが発売されてから、この作品が単体でリリースされるのを今か今かと待ちわびていたが、とうとうこの日が来た!やったー!
この名作ライヴがブルーレイで高画質でたっぷり楽しめるのである!嬉しい!
当時オリジナルをLDで見ていた時は、最新にアップデートされた近代的なピンク・フロイドを見ている感覚だったが、あれから30年が経ち、もはやクラシック、ヴィンテージを見ている感覚である!
そして「驚異」と比べると少し地味なステージ・セットだが、この作品を高く評価するファンは多いだろう。理由は勿論、バック・コーラス・ガールである。
この作品のコーラス・ガールは衣装から振り付けからハイセンスで都会的で優雅でセクシーで美しい!
特に向かって右のレイチェル・フューリーの美しさにはメロメロである!
「驚異」のコーラス・ガールは衣装から振り付けからダサくてイモくさい。何故こうなった?
ギルモアはTシャツではなくちゃんとジャケットを着ている。
肝心の画質だが、かなり鮮明で美しくなっている。が、近年のデジタル高画質映像に慣れてしまっている目には少々荒い。元が80年代の35ミリのフィルムなので限界がある。しかし贅沢は言わない。逆に味わいがあって素晴らしい。
しかし音は極上である!
問題は国内盤にはボーナストラックがない!輸入盤のボックスのみである!何て事だ!
当時の来日公演を振り返ると、何かの雑誌で伊藤政則氏と酒井康氏が話していた。チケット代が7000円は高いか?(今と比べるとかなり安いが、当時の感覚ではかなり高い)
伊藤氏はそれでも安い、一万円でも俺は見ると言っていたのが印象的だった。
私は代々木オリンピック・プールに見に行った。ピンク・フロイド入門者だったのでアルバムを買い集めて当日まで聞きまくった。
会場に備え付けられていた、立体的な効果音を出すスピーカーに期待は高まった。
始まってみると、メタルの大音量のライヴに慣れた耳には少々音量不足に感じ、入り込み切れなかったのだが、クライマックスの「Comfortably Numb」「Run Like Hell」で、とてつもない感動を味わったのは忘れられない!
〈Delicate Sound Of Thunder〉
1)Shine On You Crazy Diamond
オリジナル盤はLDで見たが、イントロのギターだけで終わりだった。こうして丸ごと一曲見られるのは嬉しい限りである!
青い照明によって、深い海の底にいる様な雰囲気を出していて素晴らしい。
2)Signs Of Life
円形スクリーンに写し出される映像との融合が素晴らしい!低音が鳴り響いた瞬間カメラが川の中に潜ってオドシをかけたり、ギターの音を水面の波紋で表現したりとセンスがいい。
3)Learning To Fly
新しいイメージの爽やか曲で、スローなテンポが心地よい。
イメージ映像に出てくるサングラスの男は、クラウス・マイネかチャゲか?
4)Sorrow
重厚なスローテンポで「鬱」の中でもとびきりの名曲!
ギターの音、プレイ、本当に素晴らしい!
5)The Dogs Of War
へヴィーなブルーズで、ギルモアのヴォーカルの破壊力が凄い!
イメージ映像にさらに力が入っている。
6)On The Turning Away
感動的なバラード。このコード進行とメロディーは泣かせる。
しかしギルモアは本当に素晴らしい声をしている。
7)One Of These Days
ロジャーの代わりにあのディレイの掛かったベースを弾くガイ・プラット。今ではすっかりオヤジになったが、この時は若い!
「ロジャーがここにいてほしい」と言われたか?
そして豚が飛ぶ。
8)Time
無数の時計のイメージ映像が印象的な名曲。ギター・ソロの泣きはやはり素晴らしい!
9)On The Run
ベッドの上の男。ベッドが動き回る妄想を見る。やがて本当にベッドが動き出す!
会場にベッドが登場して、猛スピードで激突して炎上する!何て演出だ!
10)The Great Gig In The Sky
オリジナルはヴェルサイユ宮殿での映像が大幅にフィーチャーされていたが、今回は入って無くて、ナッソーコロシアムの映像で統一されている。これでいいと思う。
コーラス・ガールの映像も白黒からカラーになった。
ダーガ・マクブルームの深い歌声は、母なる大地の祈りの様で、聞いていて涙が出てくる。
11)Wish You Were Here
イントロのアコースティック・ギターがやはりグッと来る。
リラックスした雰囲気がいい。
12)Us And Them
スーツを着た人々、働く人々のイメージ映像。
私達と彼等。みんな普通の人間だ。
敵、味方に分けるべきではない。
ロジャー・ウォーターズの「US+THEM」を見て以来、この曲はとても重くなった。戦車の砲撃によって家を吹き飛ばされた母子、そして母の悲痛な表情が思い出され、涙が出てくる。
13)Money
オリジナルの国内盤には収録されていなかったので嬉しい。
コーラス・ガールもセクシーだ。
14)Comfortably Numb
これオリジナルとは演奏内容が違うだろ!他の日の映像か?これは思いがけないプレゼントだ!
代々木オリンピック・プールで見た時、ロジャーの語る様なヴォーカル・パートが、高音でメロディアスにハーモニー付きで歌っていたのが印象的だったが、とにかくラストのギター・ソロである!
繰り返して行くうちにどんどん激しく壮大になって行く!
あの壮大なサウンドが代々木オリンピック・プールいっぱいに広がって響き渡る様は、例えようもなく感動的だった!
あれは生で見ないと絶対にわからない感動だった!
今回収録された映像と音はあの日に近い、激しいドラムが聞ける!
曲が終わった後の余韻は、崇高な物語を見ている様だ。
15)One Slip
あの日、プログレのコンサートでありながら、超ポップな音楽が代々木オリンピック・プールを支配した!異様な世界だった!
サビのハーモニーにさらに高音が加えられている。
16)Run Like Hell
イントロのディレイが掛かったギターのフレーズ。コチョコチョとした音が面白い。それに合わせた何本もの光線の照明。
音と照明がうまく融合して素晴らしい演出だ!
そして行進するリズムに乗って、あのメイン・リフを掻き鳴らす音が響き渡る!
あの音が代々木オリンピック・プールいっぱいに広がった迫力と感動は凄かった!
やはりあれは生で見ないと絶対わからない感動だ!
大満足でコンサートを見終わった。あの感動を追体験するこの作品は宝物である!(勿論あの生の感動は味わえないが)
★~★~★~★
P・U・L・S・E「驚異」の単体発売が楽しみだ!それまでこの「光~PERFECT LIVE !」と「US+THEM」と「LIVE AT POMPEII」を見ていよう。
〈PINK FLOYD〉
David Gilmour:Guitars&Vocals
Nick Mason:Drums
Richard Wright:Keyboads&Vocals
〈guest〉
Jon Carin:Keyboads&Vocals
Tim Renwick:Guitars&Vocals
Guy Pratt:Bass&Vocals
Gary Wallis:Percussion
Scott Page:Saxophones&Guitar
Margret Taylor:Backing Vocals
Rachel Fury:Backing Vocals
Durga Mcbroom:Backing Vocals
そしてリチャード・ライトのご冥福をお祈り致します。
PINK FLOYD / Delicate Sound Of Thunderを語る。
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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。
トリスタン
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