第171話 エディ・ヴァン・ヘイレン を語る

エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなった。

衝撃のニュースが世界に流れ、我々は完全に打ちのめされた!

エディ、辛かったでしょう。あなたの事は忘れません、安らかに眠って下さい。ご冥福をお祈り致します。R.I.P.

次々に私達の愛するアーティストが亡くなって行く。嫌な時代に突入してしまった。

私がへヴィ・メタルを聞き始めた当時、今のようにジャンルが細分化されていなかった。

ヴァン・ヘイレンも、マイケル・シェンカーも、ジューダス・プリーストも、レインボーも、ゲイリー・ムーアも、オジー・オズボーンも、スコーピオンズも、ラウドネスも、アースシェイカーもみんなへヴィ・メタルだった。

右も左もわからない私は、友人に薦められるまま色々聞いた。

エディ・ヴァン・ヘイレンは素晴らしかった。

閃光を放ち、火花が散る様なギター・プレイだった!そして時代の最先端を行くギタリストだった!

既存のプレイだけではエディのエネルギーは収まり切らず、未知の領域のテクニックを誰よりも早く、見事にこなした!

ヤング・ギター誌はこぞってエディのプレイを取り上げ、ギター・キッズは必死で練習した!

エディの魅力としてテクニックが凄いのは当たり前で、重要なのはギターの音が発するエネルギー、オーラ、小宇宙(コスモ)である!

偉大なギタリストの放つ音には巨大な小宇宙(コスモ)がある!

速く弾く事でしか、上手さを表現出来ないギタリストはレベルが低い。

巨大な小宇宙(コスモ)を持つギタリストはゆっくり弾いても凄さが伝わって来る!

そしてあの素晴らしいトーン(音色)!ロック・ギターをプレイする上で本当に理想的なトーンで、エディの独自のピッキング、フィンガリング、ビブラート、チョーキング等が形作っている!

つまりあの音はエディにしか出せないのだ!

かつて私が勤めていた会社のお客さんが、ヴァン・ヘイレンの来日公演を見に行って、少々スマホで撮影して来た。

私に見せてくれたが、その映像の音からエディのとてつもなく巨大な小宇宙(コスモ)が伝わって来て興奮した!(つまりスマホの様な小さなモノからでも伝わって来るほど凄いという事です)

「おおおお!やっぱり本物は違うねー!」と互いに語りあった!

さかのぼって「1984」の後、デイヴ・リー・ロスが脱退した辺りから、私は独自の道(北欧メタル、プログレッシブ・ロック)を見つけて、その道を進んだ。

ヴァン・ヘイレンの様な明るいロックからは離れて行った。

「ウリ・ジョン・ロート」という師匠にも出会った。

しかしエディの偉大さは忘れる事はなかった。

エディ、ありがとう!

エディ・ヴァン・ヘイレンを追悼して語らせて頂きました。

お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。

トリスタン

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