アースシェイカー/Earthshaker 1983年 発表。
「ラウドネス」に続いて登場したへヴィ・メタル・バンド「アースシェイカー」!日本のメタル・シーンに新しい風を巻き起こした!
世の中はへヴィ・メタルの旋風が吹き荒れていた。
日本からは「ラウドネス」が登場した!キッズは宗教の如く信仰し、崇拝した!凄いカリスマ性があった!
そして「アースシェイカー」もシーンに躍り出た!デビューアルバムのプロデューサーは何と伊藤政則氏だ!
「ラウドネス」に比べるとメンバーは若干ダサかったが、音楽は魅力的な曲ばかりで、キッズの心をすぐにつかんだ!
今聞いても優れたアルバムだと思う。西田のエモーショナルなヴォーカル、石原の泣きのギターは国宝級だ!
若かった頃は、石原のギターの真の魅力に気付いていなかった。あの頃はテクニックがもてはやされていた時代だった。
実は高崎晃に匹敵する「格」を持った音を出していたのだ。恐ろしい事実だ。
私はギタリストをテクニックではなく、音からにじみ出る「格」で判断し、評価する。
〈Earthshaker〉
side A
1)Earthshaker
作詞/西田昌史
Dmのリフのカッコよさが決定的!ミドルテンポで進撃する名曲!
~暗闇と光の時の中で~
日本語の歌詞も西田の歌声もカッコ良かった!サビはメタル・アンセムだ!
~アースシェイカー大地に~
サビはみんなで歌おう!
そしてベースは劇的なラインでうねりを出す。
ギター・ソロはアームを使って吼えまくる!強力だ!キレのいいピッキングから弾き出される音は私の心臓を貫く!
エンディングのオーバーダブされたツインギターも強烈だ!
大地を揺るがすアースシェイカー!
2)Wall
重戦車が疾走する!
へヴィーでキャッチー!印象的なメロディーが心に残る。
ギター・ソロの構成がよく考えられていて素晴らしい!
あまり音は良くないが、それが逆にこの曲の魅力を引き立てている。
これがメタルだ!
3)412
イントロのリフからしてキャッチー!
心が高揚するメロディーだ!西田の歌も見事!
ギター・ソロの代わりに出てくるキャッチーなリフがまた素晴らしい!曲の演出方法をよく心得ている!
ポップ・ロックのスタイルもすでに完成している。
4)I Feel All Sadness
泣きのバラード。西田の歌いっぷりは凄いしメロディーも素晴らしい!
そして石原の泣きのギターである!この泣き方は尋常ではない!世界のトップクラスと言って差し支え無い!これ程の才能が日本から生まれたとは!
拍手喝采!
side B
5)Dark Angel(Animals)
何とエイドリアン・スミスの曲!イントロが壮大!
疾走する正統派へヴィ・メタルでカッコいい!今聞くと「アンセム」を思わせる!
ギター・ソロは、ハーモニクスやアームが効果的に使われていてこれまたカッコいい!
隠れた名曲!
6)Marionette
実験的要素の強いロックン・ロール。
奇抜なアイデアが詰め込まれていて、非常に意欲的。
それでいてキャッチー!
アースシェイカー恐るべし。
7)Children’s Dream
へヴィーな音だがバラードっぽい泣きを放っている。
「Fugitive」のプロトタイプと言えるのではないか。
ギターも泣きまくっている!
8)Time Is Going
目一杯アグレッシブなメタル!この当時はスラッシュもデスも無く、これが最も強力だった。
この曲の正しいリズムが掴めない。スネアが頭の拍に聞こえるが、それでいいのか?
サビでは裏の拍にスネアが鳴っているのは判る。
9)夢の果てを
「Children’s Dream」同様、ハードなバラード。こちらのが「Fugitive」に近いか?
武道館ライヴのリバーブたっぷりの音がこの曲の魅力を引き立てていた。
ツイン・リードが圧倒的な泣きを放っている!
アースシェイカーならではの音楽性だと思う。
文句無しの名曲!
アースシェイカーのこの後の快進撃は目を見張るものがあった。
アースシェイカーのコピーをしないアマチュア・バンドなど無かったのでは、と思えた!
もちろん私もやりまくった。
〈EARTHSHAKER〉
西田“MARCY”昌史:Vocals
石原“SHARA”慎一郎:Guitars
甲斐“KAI”貴之:Bass
工藤“KUDO→”義弘:Drums
〈guest〉
中島 優貴:Keyboads
アースシェイカー/Earthshaker を語る。
価格:1,180円 |
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トリスタン
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