クイーン/クイーン Ⅱ 1974年発表。
こんにちは、トリスタンです。
今日は<第114話 クイーンの名曲〈キラー・クイーン〉を語る>に登場したヴィオレッタさんにお越し頂きました。
V.)皆様ごきげんよう、私がヴィオレッタでございます。
T.)ヴィオレッタさんは今回、私のかわりに「クイーン Ⅱ」を語って下さるそうで。
V.)ええ、「クイーン Ⅱ」は私の大好きなアルバムですので是非とも語らせて頂きたいわ。
T.)それではよろしくお願い致します。
V.)心を込めて語らせて頂きますわ。
「クイーン Ⅱ」はブライアンが中心に作った〈ホワイト・サイド〉とフレディーが作った〈ブラック・サイド〉に別れているのが特徴ね。
レコードのジャケットも黒を基調にした表と、白を基調にした見開きの内側に別れていて、とてもお洒落だわ。表はマレーネ・ディートリヒを意識しているのよね。
クイーンのレコードはデビュー・アルバムから物凄く凝った作りになっていたけど、この「クイーン Ⅱ」は本当に凄いわね。圧倒されましたわ。
ブライアンはどうやってこんな音をだすのかしら?信じられないわ。
そしてフレディーの作る曲といったらもう、常人の考えを遥かに超えているわ!誰もあの方に並ぶ人はいないわね。
何回聞いても飽きないし、聞くたびに新しい発見があるわ。本当に凄いレコードよね。
〈QUEEN Ⅱ〉
White Side
1)Procession
ブライアンがギターの多重録音で作り上げた壮大な序曲ね。これからどんな凄い音楽、物語が始まるのかとてもワクワクするわ。
2)Father To Sun
この曲は詩のテーマと言い、メロディーと言い、本当に心に沁みるわ!
ブライアンはお父様と本当に素敵な絆を結んでいらっしゃるのね。こんなに素晴らしい曲を作るのですもの。
フレディーの歌声やコーラスも本当に美しいのだけれど、間奏のギターがとてもへヴィーで、まるでブラック・サバスの様!
そういえばブライアンはトニー・アイオミとお友達なのよね。
この曲は本当に大好き!トリスタンに言わせれば歴史的名曲かしら。
3)White Queen
しっとりとしていて、悲しげな曲ね。でもとても美しいわ。ブライアンは誰の事をこの曲にしたのかしら?
フレディーの歌声の美しさとメロディーの美しさは際立っていて、聞くたびに胸を締め付けられるわ。
ブライアンのギターのとても澄んだ音色、そのアルペジオも印象的で、心に残るわ。
間奏のシタールの様な音は何を表現しているのかしら?そしてギター・オーケストレーションが感動的だわ。
この曲も歴史的名曲ね。
4)Some Day One Day
リラックスして聞けるフォーク・ソングね。ブライアンの歌声はとても優しくて、落ち着けるわね。
凄い曲じゃないのだけど、この曲を聞いていると何だか幸せな気持ちになるの。
5)The Loser In The End
ロジャー・テイラーの曲よね。ロジャーの歌声はとてもパワフルで、まさにロックを歌うために生まれて来たみたいだわ。
でもコーラスで、とても高い声を出して声楽的にも優れているのよね。
この曲はスローでへヴィーで、アルバムの中では異色な雰囲気だわ。でもとてもイカしているの!
Black Side
6)Ogre Battle
いきなり何が始まったのかと思ったわ!凄い叫び声の後に、テープの逆回転の音!徐々に通常の音になっていくのだけど、凄い迫力のアンサンブルだわ。
詩の世界は食人鬼の戦いですって?フレディーのそのセンスはどこから来るのかしら?ブライアンの「Father To Sun」とは好対照ね。
でもとても興奮するわ!最高のエンターテイメントよ!
7)The Fairy Feller’s Master-Stroke
この曲はリチャード・ダッドの同タイトルの絵画を音楽で表現しているのよね。息をつく間もなく次から次に展開する構成は本当に凄いわ!
楽器やコーラスのアレンジはまるで音の万華鏡、いえ展覧会みたいね!本当にあの絵画の世界を表現しているわ!
フレディーの才能が2分40秒の中にぎゅっと凝縮している感じね!
8)Nevermore
美しいピアノからフレディーが歌い始めるのだけれど、何て美しい曲なのかしら!
フレディーの歌唱表現、メロディー、そしてコーラスは胸に迫って来るものがあるわ!
こんな曲を作れるなんて!でもあっという間に終わってしまうわ!
中身の濃い曲が次々に現れては消えて行くという構成が凄いのよね。
9)The March Of The Black Queen
いよいよこの曲ね。誰も彼もがこの曲にノックアウトされているわ!本当に凄い曲よ!こんな曲はあのイエスにだって作れないわ!
クイーンのありとあらゆる要素が詰め込まれていて、その全てが凄い完成度なの!この1曲の中に物凄いドラマがあって、聞くたびにゾクゾクするわ!
こんな曲を作れるなんて!あ、さっきも言ったわね。
ああっ、フレディーは本当に天才だわ!
10)Funny How Love Is
ギターのストロークが鳴ってる中、ロジャーのタムが鳴り響く所が物凄くいいの!
あの曲の後にこう言う曲を持ってくるセンスが凄いわ!何て言うのかしら、明るいメロディーなのだけれど、郷愁感があるのよね。とてもいい感じだわ。
ヴォーカルはテープの回転を変えて録音したのかしら?フレディーの声が女の子の様に聞こえるわ。
この曲まで、曲の継ぎ目が無く繋がっていて一気に聞かせる感じで、とてもスリリングなのよね。
11)Seven Seas Of Rhye
最後はデビュー・アルバムの最後に収録されていた曲のヴォーカル入りの完成形ね。理屈抜きで楽しめるいい曲だわ。
ライヴでも盛り上がる曲よね。こう言うストレートな曲も魅力的なのよね。
皆様いかがでしたかしら?このアルバムの事を語ると本当に興奮するわ。
T.)素晴らしい!ヴィオレッタの並々ならぬ想いが伝わって来ました。私の出る幕は無いですね。
V.)今日は楽しかったわ!また来ようかしら?
T.)是非とも!みんな喜びます。
V.)本気にしますわよ、それでは皆様ごきげんよう!
〈QUEEN〉
Freddie Mercury:Vocals & Piano
Brian May:Guitars & Vocal
Roger Taylor:Drums & Vocal
John Deacon:Bass
そしてフレディー・マーキュリーのご冥福をお祈り致します。
QUEEN / Queen Ⅱ をヴィオレッタさんが語る。
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お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。
トリスタン
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