
レインボー/アイ・サレンダー〈Difficult To Cure〉1981年発表。
脱退したグラハム・ボネットの後、加入したのは当時ほとんど無名のジョー・リン・ターナー。
しかし素晴らしいヴォーカリストである。リッチーが望んだ“ポール・ロジャースの様に歌えるヴォーカリスト”なのだから。
それだけでは無い。素晴らしくエモーショナルであり、卓越したメロディー・センスを持ちあわせていて、曲作りに大いに貢献している。そしてあのルックスである!
そしてリッチーはポップな音楽をやりたかったのだ!まさに最高の逸材である!
昔からのファンには不評だった。気持ちは解る。
私もドゥギー・ホワイトとロニー・ロメロはあまり好きではない。
つまりリッチーは周りの人間を振り回すのが好きなのだろう。
しかしいい曲が揃った名盤だ。
〈Difficult To Cure〉
side A
1)I Surrender
ラス・バラードの曲。詩は信じられない程に軟弱だが、ジョーのヴォーカルによって素晴らしい名曲になった!
哀愁のメロディーとキャッチーさは見事で、メロディアス・ロックの理想像でもある。
2)Spotlight Kids
疾走する様式美ナンバー。ライヴのオープニングとして有名!
しかしこのリフの最初の部分は何だ!こちらがオリジナルとはいえ、ライヴと比べて随分変なリフだ!何故こうなった?!
ギター・ソロのクラシカル・フレーズが印象的。
サビの歌い方は「You’re The Spotlight Kids !」とセリフの様に叫んでいる。
という訳でライヴ・バージョンのが好ましい。
3)No Release
これはいい!ジョーのスタイルにピッタリの名曲だ!ソウルフルっていうのかな?
何故ライヴでやらない!
リフも素晴らしい!
4)Magic
Brian Moranという人の曲。これもジョーが歌うのにピッタリのキャッチーな名曲。
5)Vielleicht Das Nachster Zeit(Maybe Next Time)
リッチーのギターが堪能出来るスロー・バラードのインスト曲。
このアルバムのクライマックスである!
本当に素晴らしいギターだ。ストラトキャスターを芸術作品の領域に高めた奇跡的な名演である!
この曲を聞くだけのためでも、このアルバムは買うべきである!
side B
6)Can’t Happen Here
余計な冒頭部分は一体何なんだ?!
Gのリッチーらしいリフの名曲!
いかにもロジャー・グローヴァーのプロデュースという感じ。
7)Freedom Fighter
これもキャッチーな名曲。ちょっと曲名がベタだな。
ギター・ソロにオクターバーがかましてある。
8)Midtown Tunnel Vision
大きなうねりがある名曲!こう言うノリの曲にもジョーのヴォーカルはピッタリである。
このリフはクセになる!
非常にカッコいい!
9)Difficult To Cure
インストでベートーベンの第9のメロディーが使われている。
武道館でストリングスと共演して素晴らしい記録を残した名曲!

ジョー・リン・ターナーがメジャーな存在になった、記念すべき最初の作品として輝きを放っている。
〈RAINBOW〉
Ritchie Blackmore:Guitars
Joe Lynn Turner:Vocals
Roger Glover:Bass, Produce
Don Airey:Keyboads
Bobby Rondinelli:Drums
RAINBOW / Difficult To Cureを語る。
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トリスタン
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