スコーピオンズ/暴虐の蠍団~テイクン・バイ・フォース 1977年発表。
私にとって神にも等しいギタリスト、
〈ウリ・ジョン・ロート〉
(当時はウルリッヒ・ロート)が在籍したスコーピオンズの最後のスタジオ・アルバム。
その美しく芸術的とも言えるギター・プレイは衝撃的である!私にとってウリ以上のギタリストは存在しない。
スコーピオンズは70年代、アーティスティックなハード・ロックをプレイしていた。
クラウス・マイネの至高の歌声、ルドルフ・シェンカーのソング・ライティング、そしてウリの美しいギターという奇跡の組み合わせが、スコーピオンズの音楽を芸術作品へと昇華させた。(そうとも言えない曲も結構あるが)
このアルバムの代表曲と言えば、やはり「空を燃やせ~We’ll Burn The Sky」という事になる。故モニカ・ダンネマンの作詩である事はあまりに有名である。
そしてラウドパーク2016での感動の共演は記憶に新しい!あのスカイ・ギターの音色の美しさは信じられない!最高の思い出である!
〈空を燃やせ~We’ll Burn The Sky〉
第1弦の開放を上手く利用した哀愁のアルペジオが流れる。その上をウリのクリーン・トーンのギターが美しくメロディーを奏でる。
~I’m in love~
非常に美しい歌声である。このアルバム・バージョンではドイツ・リート、ジャズ・ヴォーカルの様に巧みにウィスパー・ヴォイスを織り交ぜて芸術的に歌われている。物凄く上手い!
残念ながらライヴでは平坦な歌い方なので、クラウスのヴォーカルを味わうなら、こちらを聞いて頂きたい。
そしてリズムと共にルドルフの切れ味鋭いリフが刻まれる!
~I found myself through you !~
今度は力強い歌声で哀愁のメロディーを歌いあげる。いいメロディーだ。サビは
Hear~t!の4連発!
~静寂~
そして2コーラス目が終わり、サビに
Hear~t !を1発放ってウリのギター・ソロへ。ハーモニーが加わりとてつもなく美しいギター・ソロである!衝撃的である。
そして静かになり、クラウスの歌。またウィスパーが巧みに使われていて素晴らしい!最後に力強く昇って行く!カッコいい!そしてタイトルを連発する!カッコいい!
最後はウリの素晴らしいギター・ソロが繰り広げられながら、フェードアウトして行く。
素晴らしい名曲である。このアルバムには「カロンの渡し守」という、くせ者名曲がある。それはまた次の機会に語ります。
ウリ・ジョン・ロート師匠、スコーピオンズの皆様、お身体に気を付けて頑張って下さい。
そしてモニカ・ダンネマンのご冥福をお祈り致します。
〈SCORPIONS〉
Klaus Meine:Vocals
Ulrich Roth:Guitars
Rudolf Schenker:Guitars
Francis Buchholz:Bass
Herman Rarebell:Drums
SCORPIONS / Taken By Forceの名曲 We’ll Burn The Sky を語る。
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トリスタン
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