ジョー・リン・ターナー/レスキュー・ユー 1985年発表。
ディープ・パープル再結成のために、リッチー・ブラックモアはレインボーを解散させた。
そしてジョー・リン・ターナーは自らのバンドを率いてソロ・アルバムを作り、ミュージック・シーンに帰ってきた!
メンバーには、フォリナーのアラン・グリーンウッド(Key.)、レインボーのチャック・バーギ(Dr.)が名を連ねている。
そしてプロデュースは何とロイ・トーマス・ベイカー!これは期待してしまう。
内容はやはり、期待を裏切らない見事なメロディアス・ロック!所々時代を感じさせるサウンドが聞けるが(悪い意味)、それは些細な問題である。
メロディー・ラインは随所にレインボーを思わせる部分があり、いかにジョーがレインボーの曲作りに於いて重要な役割を果たしていたかが判る。
そして何と言ってもジョーのヴォーカルの素晴らしさである!このエモーションに溢れた歌声、表現力は他に比べるとしたらもうスティーヴ・ペリー位しかいない!
この素晴らしいアルバム(ギタリストが地味だが)を携えてジョーの未来は成功間違いなし!
と言いたいところ。
その後イングヴェイと組み、その後ディープ・パープル加入!その後またソロ、マザーズ・アーミー、梶山章、HTP、オーヴァー・ザ・レインボー、サンストーム、他、波乱の経歴を生きる事になるとは。
〈Rescue You〉
1)Losing You
レインボーの流れを汲むメロディアス・ロックの名曲!ジョーは素晴らしい声と表現力で青筋立てて歌っている。時代を感じさせるサウンドが出てくる。当時はこれがクールだったんだな。
2)Young Hearts
メジャーキーのポップな曲だが、さすがにこの位置にあるだけあってなかなかいい曲。ジョーの声あってこそとも言える。
3)Prelude
前曲からつながり、次の曲の導入になっている。
4)Endlessly
このアルバムのハイライトと言える歴史的名曲!この哀愁のメロディー!イントロのキーボードのアルペジオからして感動的!
ジョーの魅力が存分に堪能出来る素晴らしいバラードだ!
5)Rescue You
アルバム・タイトル曲。ソウルフルな歌い出しが魅力的な名曲。ドラムが妙にカッコいい。しかしギターが活躍しない。
6)Feel The Fire
ポップな曲
7)Get Tough
強くなる事を勧める曲
8)Eyes Of Love
マイナーキーのラブソング
9)On The Run
マイナーキーのロック
10)Soul Searcher
ジェネシスの「ママ」を思わせるドラムから始まる哀愁のメロディアス・スロー・ロックの名曲!バラードか?
6~9曲目は普通の出来だが、この曲は桁違いの素晴らしい出来!「Endlessly」と並んでもはや「Street Of Dreams」に匹敵する素晴らしさ!後はギターの問題だな。
11)The Race Is On
最後を飾るノリのいい曲。
いいアルバムを何枚も発表し、何度も来日して私達を楽しませてくれたジョー、ありがとう。
今どうしてるんだろう?
JOE LYNN TURNER / Rescue You を語る。
お越し頂き、ありがとうございました。また お逢い致しましょう。
トリスタン
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